ヴェネツィア国際映画祭:レッドカーペットのドレス姿
水の都ヴェネツィアは毎年9月、世界有数の国際映画祭の舞台となる。最優秀作品には金獅子賞が与えられることで知られるフェスティバルで、今年は映画スターにまじり元米国務長官ヒラリー・クリントンの姿も見られた。
レッドカーペットには映画界を代表するスターたちが美しいドレスをまとって次々と登場した。上の画像は優雅なヴァレンティノのドレスで姿を現した、今年の審査委員長ジュリアン・ムーア。
ときには首をかしげるようなスタイルもあるけれど、評価の仕方はさまざま。
画像: ブラジル出身でヴィクトリアズ・シークレットのモデルを務めるイザベリ・フォンタナ。ケープ付きのミニドレスを着用。
ブラジル出身のモデル、アレッサンドラ・アンブロジオはエルマンノ・シェルヴィーノのガウンで登場。フェミニンだけどあたりさわりのないドレスで、周囲の期待を少しばかり下回ったかも。
ジョルジオ・アルマーニのスーツを着用したアダム・ドライバーはどこから見ても完璧。『ホワイト・ノイズ』のプレミアに向かった。
米国の元国務長官で元ファーストレディのヒラリー・クリントンもサプライズで登場、『ホワイト・ノイズ』のプレミアに向かった。ライトブルーの直線裁ちドレスはまるでビーチから移動してきたかのよう。
『ウェストワールド』、『クリード』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』で活躍したテッサ・トンプソン。フリル付きのスパークリングなアルマーニ・プリヴェのドレスは、少し盛りすぎの印象。
『イングロリアス・バスターズ』でハリウッド進出を果たしたフランス出身の女優メラニー・ローランが選んだのはグッチのガウン。クラシカルな雰囲気にグリーンのアクセントでモダンな雰囲気をプラス。
ロンドン出身のシンガー、ピクシー・ロットはジョルジオ・アルマーニを着用。大胆なカラーでしかもジャンプスーツという選択にファンから歓声が上がった。
アルマーニ・プリヴェが彼のためにデザインしたタキシードを身に着けたレジェ・ジャン・ペイジ。他に何も要らない、ため息を誘うスタイル。
米国のモデル、グレース・エリザベスが選んだのはアルベルタ・フェレッティのエレガントな一着。人々の期待を裏切ることもない代わり、あっけにとらせることもないタイムレスなスタイル。
3人の英国人俳優が勢揃い。パウダーピンクのヴァレンティノ・クチュールをまとったラフィー・キャシディは、レッドカーペットの妖精のよう。一方、メイ・ニヴォラとサム・ニヴォラは全身ブラックで、大胆さに欠けるきらいが。
米国出身のユーチューバー、エマ・チェンバレンはヴァレンティノを超えるヴァレンティノ、「ヴァレンティノ ヴィンテージ」をセレクト。
映画監督ノア・バームバックは全身をグッチでまとめて自身の作品『ホワイト・ノイズ』のプレミアに向かった。
米俳優ドン・チードルのブルーのスーツ、同じく女優として活躍するブリジッド・コールターのレッドドレスも高い支持を集めた。
イラン出身の女優レイラ・ハタミはアルベルタ・フェレッテのルックで上品に。
ヴィクトリアズ・シークレット初のトランスジェンダーモデルで、ブラジル出身のヴァレンティナ・サンパイオはアルマーニ・プリヴェの淡いピンクのスリップドレスを着用。可もなく不可もなくといったところ。
こちらもグッチのドレスだが、米女優のグレタ・ガーウィグのルックスはとくに印象に残る点はみあたらない。
イギリスのインフルエンサー、ヴィクトリア・マグラスは、優美な色合いのスイートなドレスをまとって人々を沸かせた。
英国出身の女優、ジョディ・ターナー・スミスは透け感と煌めき、コントラストにグラマラスな雰囲気とすべてを備えたグッチのドレスで視線を集めた。
フィロソフィー・ディ・ロレンツォ・セラフィーニのドレスをまとった米女優でモデルのジオン・モレノ。その評価は賛否両論、大きく分かれた。
ハンガリー出身のモデル、バルバラ・パルヴィンはオリエンタルムードのアルマーニ・プリヴェでレッドカーペットに登場。
英国出身のモデル、オリバー・チェシャーはそのシャツに少しばかり疑問を感じさせるものの、全体的に成功といえるかも。
生涯功績をたたえる金獅子賞を受賞したカトリーヌ・ドヌーヴは非の打ちどころのないサンローランをまとって登場。フランスの伝説的女優は、年齢を超えた気品とスタイルをそなえている。