ヴィジュアル系ロックバンド「the GazettE」のReita(42)が死去
ヴィジュアル系ロックバンド「the GazettE(ザ・ガゼット)」のベーシスト、Reita(42)が今月15日に亡くなったことが明らかになった。
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the GazettEは国内で大きな成功をおさめ、2013年からワールドツアーを行うなど海外でも人気を集めるロックバンドだ。Reitaは同バンドのベーシストとして長年にわたり活躍をしていた。
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Reitaは1982年5月27日生まれ、神奈川県出身。これまでのところ本名は公表されていない。
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バンドの公式ホームページによれば、リードギターを務める麗とReitaは小学校の幼馴染で、the GazettEの創設メンバーだ。
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『ベース・マガジン』誌によれば、Reitaがベースを弾き始めたのは中学生時代。最初はアコースティックギター、次にエレキギターを練習したものの、ベースの音を聞いたときに「目立たないから練習しなくてもいいかも」と思い、転向したという。
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2002年にボーカルのRuki、ギターの麗、ベースのReitaの3人でthe GazettEを結成。音楽雑誌『FOOL'S MATE』 によれば、それまでのバンドの活動に飽き足りなくなっていた3人が、自分たちのバンドをつくろうと思ったことが結成のきっかけだという。
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2002年、the GazettEはドラムの由寧(ゆね)とギターの葵をメンバーに迎えて5人体制となり、同年4月にファーストシングル『別れ道』をリリースした。
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同バンドはシングル『SHIVER』や『Cassis』、アルバム『PLEDGE』でヒットを飛ばし、高い人気を手にした。
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ヴィジュアル系ロックバンドの第二世代を代表するバンドとして、the GazettEはファン層を確立。武道館や東京ドームでコンサートを成功させたほか、海外公演も行っていた。
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「ヴィジュアル系バンド」とは、音楽に加えてメイクや衣装、ヘアスタイルも駆使して自分たちの世界観を表現するバンドを指す。1980年代に現れ、1990年代以降こうした呼び方が定着した。
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Reitaはデビュー当時から顔の一部を隠してステージに立つことが多く、そのミステリアスなスタイルで知られていた。当初は白い布で鼻を覆っていたが、のちに革製のマスクに切り替えている。
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『サンケイスポーツ』等のメディアは、2024年4月15日にReitaが逝去したと報じている。バンドメンバーは公式サイトを通じ、「あまりに突然の信じ難い出来事に、所属メンバーや社員は未だ戸惑いの中にあり、この事態を到底受け入れられる状態ではなく悔やみきれない思いであります」とコメント。
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音楽サイト「JROCK NEWS」は、Reitaは最近もソーシャルメディアへの投稿を活発に行っていたことから、あまりにも急な訃報だとしている。
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「JROCK NEWS」の同じ記事によると、Reitaは亡くなったその日にバンドの今後の活動や楽曲についてツイートし、「the GazettE が永遠に続くことを願っています」と綴っていたという。
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the GazettEは公式サイトを通じ、「関係者への取材行為や憶測による記事掲載などはご遠慮いただき、温かく見守ってくださることをひとえにお願い申し上げます」とメディアに対して配慮を求めた。
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the GazettEのメンバーが他界するのは今回で2人目だ。2022年12月には、初代ドラムの由寧(ゆね)が病気により命を落としている。バンド結成から20年以上にわたり、日本のヴィジュアルロック界をけん引してきたReitaの冥福を祈ろう。
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