ベッカム夫妻の次男ロメオ・ベッカム:子ども時代のトラブルを乗り越えて

ヴィクトリア&デヴィッド・ベッカム一家
家族にとって最大の試練
息子ロメオの病院通い
息子を守るために病状を公表
きっかけとなったカメラマンとの衝突
フラッシュの光
パパラッチに向かって叫ぶヴィクトリア
「息子はてんかんを患っているの」
ロメオとサングラス
ロメオへのフラッシュ撮影禁止を促す
4番目に多い神経疾患
生涯にわたって薬を服用
人生の妨げとはならなかったてんかん
いつも活発な子供だったロメオ
プロテニス選手を目指すかに見えたロメオ
最終的にサッカーを選択
プロサッカー選手となったロメオ
サッカー界でのキャリアを順調に積むロメオ
今後も安泰......?
ヴィクトリア&デヴィッド・ベッカム一家

世界で最も成功した美男美女のカップルといえばヴィクトリア&デヴィッド・ベッカム夫妻があげられるだろう。二人とも素晴らしいキャリアを築き、4人の子供たちをもうけ、セレブ界きっての仲良し家族としても有名だが、すべてが順調だった訳ではなく困難に直面した時もあった。

家族にとって最大の試練

ヴィクトリア&デヴィッド・ベッカム一家にとって最大の試練は、息子ロメオの健康問題だった。今回は一家がくぐりぬけた試練と克服の軌跡を追っていこう。

息子ロメオの病院通い

2002年から2006年にかけて、ヴィクトリアは幼い息子ロメオを何度も救急病院に連れていかねばならなかった。さらにわるいことに、スポットライトを浴びたりつねにパパラッチに追われる一家の生活は、ロメオの病状を悪化させるばかりだった。

息子を守るために病状を公表

一家の写真を撮ろうとするパパラッチにどこまでも追い回され、ロメオはつねに危険にさらされていた。そこで、ヴィクトリアは息子の健康状態を公表せざるを得なくなった。

きっかけとなったカメラマンとの衝突

ロメオの健康問題を公にするきっかけとなったのは、2006年に一家が母国イギリスから在住地マドリッドに戻ろうとヒースロー空港を利用したときのことだ。

フラッシュの光

カメラを向けられたロメオはフラッシュの光を怖がり、興奮状態になってしまった。ロメオは眩しい光を避けようと顔を覆い、ヴィクトリアも息子をかばい、急いで車に押し込んだ。

パパラッチに向かって叫ぶヴィクトリア

デジタルメディアパブリッシャーの「ポップシュガー」によると、幼いロメオは車内に入ると悲鳴を上げて発作のような症状を起こしたという。カメラマンが車内にまでカメラを入れたためだ。当時32歳だったヴィクトリアは幼い息子をかばい、カメラマンに向かって「彼を放っておいて」と叫んだ。

「息子はてんかんを患っているの」

『ピープル』誌によると、ヴィクトリアは怒りを込めてカメラマンたちにこういった: 「息子はてんかんなの......フラッシュでてんかんの発作を起こしてしまうからカメラを向けるのはやめて」ヴィクトリアが息子を守ろうとしたこの事件は世間の注目を浴び、一家には切実な事情があることが判明した。

ロメオとサングラス

「ポップシュガー」によると、ロメオがてんかんの治療を受け、必要な薬を服用していたとしても、依然としてフラッシュ撮影によって発作を引き起こしたり、生命を脅かされる可能性があるという。そのため、ベッカム夫妻は息子のてんかんについて発言せざるを得なかったのだ。

写真:romeobeckham@instagram

ロメオへのフラッシュ撮影禁止を促す

この事件をうけ、ロメオの写真を撮ろうとしていたサイト「Splash News」のオーナー、ケビン・スミスは「子どもの命を危険にさらす価値のある写真など存在しません。ロメオがてんかんを患っていることがわかった今、私はどのカメラマンにもロメオのフラッシュ撮影を許可するつもりはありません。この点に議論の余地はなく、他社もそうすることを願っています」

写真: romeobeckham@instagram

4番目に多い神経疾患

非営利団体の「CURE Epilepsy」によると、約6500万人がてんかんを患っており、世界で4番目に多い神経疾患だという。てんかんは、あらゆる年齢層の人が発症し、数種類の発作を引き起こす。

生涯にわたって薬を服用

この神経疾患は、発作が起きたときに安全な位置や場所にいないと、骨折や打撲などの身体的損傷につながる恐れがある。そして多くの患者は、一生薬を飲み続けなければならない。

写真:romeobeckham@instagram

人生の妨げとはならなかったてんかん

ロメオの場合、病状はコントロールされているようで、てんかんによって人生を阻まれることはなかった。幼い頃から多くのことを成し遂げているが、2014年にはバーバリーのクリスマスキャンペーンモデルに初めて起用され、世界中のバーバリーの売上を押し上げた。ロメオは現在もモデルとして活躍している。

いつも活発な子供だったロメオ

2015年の夏には、ロンドンマラソンで子供向けレースに出場し話題となった。「チーム・ロメオ」のTシャツを着た家族全員に付き添われ、4.83kmのレースをわずか18分54秒で走破。それだけでなく国際連合エイズ合同計画(UNAIDS)や7ファンドに8500ドルの寄付を集めた。

プロテニス選手を目指すかに見えたロメオ

ロメオのてんかんは、元サッカー選手の父デヴィッド・ベッカムのようにスポーツを楽しむことの妨げとはならなかった。一時期、プロテニス選手を目指しているかとみえたが、結局は父と同じ道を進むことにしたらしい。

写真:romeobeckham@instagram

最終的にサッカーを選択

ロメオ・ベッカムはもう小さな子供ではない。すでに20代前半で、身長180cmの父デヴィッドよりもさらに背が高い。そして2021年9月、ロメオはアメリカのサッカーリーグ1に属するフォート・ローダーデールCFと正式に契約した。それまではインテル・マイアミでトレーニングを受けていた。

写真:romeobeckham@instagram

プロサッカー選手となったロメオ

2021年9月19日、ロメオはプロサッカー界にデビューし、ハーヴィー・ネヴィルと共にプレーした。ハーヴィーはデヴィッド・ベッカムの元チームメイト、フィル・ネヴィルの息子で、2人はマンチェスター・ユナイテッドで一緒にプレーしていた。

サッカー界でのキャリアを順調に積むロメオ

2023年1月、ロメオはMLSネクスト・プロのインテル・マイアミCFのセカンドチームからプレミアリーグのブレントフォードFCのBチームにローン移籍、期間は2023年シーズン終了までとクラブから発表された。

今後も安泰......?

いずれにせよ、両親のサポートと保護のおかげでロメオは素晴らしい人生を送ることができ、今後の活躍も期待されている。

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