レッドブルの御曹司!遺産相続で欧州で最も裕福なミレニアル世代のひとりに
レッドブルグループの御曹司マーク・マテシッツは、2022年にグループ創業者の父を亡くし、代わってレッドブルのマネージングディレクターに就任。莫大な遺産を相続したことにより、ヨーロッパのミレニアル世代のなかで最も裕福な一人となった。現在31歳だ。
レッドブルのトップを務めるマーク・マテシッツは、就任初年度に報酬として約950億円を受け取った。途方もない金額に思えるが、マークの総資産を考えれば微々たるものかもしれない。
レッドブルの創始者ディートリヒ・マテシッツは、1982年にタイでエナジードリンクに出会い、販売権を取得。1987年からタイ人の共同経営者とともにオーストリアでレッドブルの販売を開始した。そこからレッドブル社の驚くべき成功ストーリーが始まったのだ。
レットブル社はエナジードリンクの販売に加え、音楽イベントの開催やテレビ番組の制作、エクストリームスポーツのスポンサー活動など手広く事業を展開しており、2004年にはF1チームも設立している。
レッドブルはF1で非常に良い成績を収めている。ドイツ人レーサーのセバスチャン・ベッテルは、2010年から2013年にかけてレッドブルで世界チャンピオンを獲得。その後、2021年から3年連続でオランダ出身のレーサー、マックス・フェルスタッペンが同チームで世界チャンピオンになっている。
レッドブルは世界で最も成功したエナジードリンクとなり、創業者のディートリヒ・マテシッツはオーストリアで最も裕福な人物となった。
2021年、ディートリヒ・マテシッツは膵臓がんと診断された。本人の希望で抗がん剤治療は行われず、2022年10月22日にこの世を去ることとなった。
30代前半のマーク・マテシッツは、ディートリヒ・マテシッツの一人息子である。父を支えながら早くから様々なビジネスの経験を積んだことから、商売のコツを知り尽くしていると言えるだろう。
父親ディートリヒ・マテシッツの死後にマークはその株式を相続、現在同社の株式の49%を保有している。
米メディア『ブルームバーグ』が発表しているブルームバーグ・ビリオネア指数によると、マーク・マテシッツは純資産約2兆7000億円で、欧州のミレニアル世代で最も裕福な人物の一人となっている。
若くして億万長者となったマーク・マテシッツ。度々メディアを騒がせるのが、そのガールフレンドの存在だ。 2023年、複数のオーストリアメディアと英『デイリー・ミラー』紙は、スワロフスキー社の相続人であるヴィクトリアと交際をスタートさせたと報じた。ただし、2人の関係性はあくまでも噂にとどまっている。
父親の死から1年後、マーク・マテシッツは最初の報酬約950億円を受け取ることになった。実はこれは、過去3年間で最も低い報酬額であった。
米メディア『ブルームバーグ』によると、報酬減少の理由は、生産とマーケティングのコストが近年高騰し続けているからだという。
レッドブル社の利益の半分に相当する約2500億円が株主に分配された。この金額のうち、マーク・マテシッツは約620億円を受け取り、タイ人の共同経営者ユーウィッタヤー氏も配当を受け取っている。
ユーウィッタヤー氏はレッドブルの株式の過半数を保有しているが、マーク・マテシッツに会社経営を任せることに同意した。
配当金約620億円に加えて、マーク・マテシッツは追加報酬として約330億円も受け取ったと米メディア『ブルームバーグ』は報じている。