亡くなるときには借金5億ドルを抱えていたポップの帝王、マイケル・ジャクソン

借金を抱えていたマイケル・ジャクソン
2009年に死去
5億ドルの借金
お金の使い道
膨らんでいった負債
苦しい利息
バンク・オブ・アメリカからの融資
ツアープロモーターからの借金
破産の一歩手前
遺言執行人の尽力
EMI株の売却
訴訟は今も係争中
性的虐待疑惑
死後の影響力
借金を抱えていたマイケル・ジャクソン

マイケル・ジャクソンは2009年にこの世を去ったが、そのとき彼には5億ドルの借金を抱えていたと『ピープル』誌のメディアが伝えている。あれほどの成功をおさめたポップの帝王は、その一方で巨額の負債も作り出していたのだ。

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2009年に死去

マイケル・ジャクソンは2009年6月25日にロサンゼルスで亡くなった。享年50。『ガーディアン』紙によると、マイケルは死の前日、コンサート「THIS IS IT」に向けて6時間のリハーサルをこなしていた。そのツアーでマイケルは、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ボンベイといった都市を巡る予定だった。

5億ドルの借金

マイケルの死は全世界に衝撃を与えたが、彼がこの世に残していった借金の額も衝撃的だった。遺産管理団体が裁判所に提出した文書によると、死亡した時点で5億ドルの借金を抱えており、一部はすでに債務不履行となっていたのだ。

お金の使い道

また、マイケルの死をめぐり遺族がツアープロモーターのAEGライブを相手取って起こした裁判の過程で、具体的なお金の使途も明らかになった。『ロサンゼルス・タイムズ』紙によると、2013年8月、AEGライブ側の証人として出廷した公認会計士のウィリアム・R・アッカーマンは、生前のマイケルが慈善活動への寄付や友人へのプレゼントのために、あるいは旅行、美術品や宝石を買い漁るなどしてお金を使い果たしていたと証言したのだ。

膨らんでいった負債

また同紙いわく、負債は早くも1993年から膨らみはじめ、1998年にはその額が1億4,000万ドルにまで達していた。2001年から2009年までの間に、さらに1億7,000万ドルが加わったという。

苦しい利息

借金の利息はまちまちだった。年率7%未満のものもあれば、年率16.8%のものもあった。いずれにしても、そのような利息の支払いが財産状況をさらに逼迫していたのだ。利息の支払いがなんと年に3,000万ドルになっている時期もあったという。

バンク・オブ・アメリカからの融資

『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、マイケル・ジャクソンは楽曲カタログの権利を担保に(そこにはマイケルがカバーしたビートルズのヒット曲も含まれていた)、バンク・オブ・アメリカから2億7,000万ドルの融資を受けていた。

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ツアープロモーターからの借金

また、マイケルは亡くなったとき、ツアープロモーターのAEGライブに4,000万ドルの借金を負っていた。

破産の一歩手前

遺言執行人である弁護士のジョン・ブランカやジョン・マクレーンらは、2024年3月に裁判所に提出した書類のなかで、マイケル・ジャクソンは亡くなるときには借金まみれで、破産の一歩手前だったと記している。

遺言執行人の尽力

しかしマイケルの死後、遺言執行人たちの尽力により、財産状況は健全化の道を歩みはじめた。債権者と交渉して融資契約を組み直し、順調に返済を完了し、マイケル・ジャクソンの遺産を増やす方向へと持っていったのである。

EMI株の売却

たとえば、遺産管理団体はEMI音楽出版の株式を10%保有していたのだが、2018年に3億ドルでソニーに売り払った。このような取引の結果、マイケル・ジャクソンの遺産は劇的に増え、2024年には20億ドル以上に達している。

訴訟は今も係争中

マイケル・ジャクソンが亡くなったとき、65人の債権者から訴えがあり、各地で裁判が行われた。一部の裁判は今も続いている。

性的虐待疑惑

2023年には、幼い頃にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたとして、ジェームズ・セーフチャックとウェイド・ロブソンが訴えを起こしている。

死後の影響力

マイケル・ジャクソンは多額の負債を残してこの世を去った。しかし死後の影響力は、そのような負債を結局は返済し、音楽産業において大きな利益をふたたび生み出すまでになっているのだ。

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