ベルギーの次期女王、エリザベート王女:気になるファッションは?
大学で学びつつ、ヨーロッパの王族としても花開きつつあるベルギーのエリザベート王女。そんな彼女はじつは並外れたファッションセンスでも際立っている。未来の女王はどんな服がお好きなのか、チェックしてみよう。
悩める女子というよりはタフなお姉さんタイプのエリザベート王女。ベルギー王立軍学校に通い、登山や武器の扱いにも長けている。一年間かけて軍事訓練を行ったこともあり、迷彩柄の服を着ていることも多い。
だが、もちろん明るい色を着ることも。こちらの鮮やかなドレスはベルギー発で王室御用達のブランド「ナタン」によるもの。同じ色で合わせた帽子は同じくベルギーのファビエンヌ・デルビーニュ制作だ。2021年7月21日、建国記念日での装い。
当時エリザベート王女はオックスフォード大学リンカーンカレッジで歴史学と政治学を学んでいた。この写真のように、普段はジーンズにシャツの重ね着スタイルと、かなりカジュアルな服装で学生に溶け込んでいる模様。
写真:Belgianroyalpalace / Instagram
エリザベート王女にとって18歳の誕生日は特別な意味があった。国王である父親はまだまだ健在だが、規定上エリザベート王女も正式な女王になることができる年齢になったのだ。このときは同じくナタンによる白いクラシックなトレンチコートを着用。多くのヨーロッパメディアがこのスタイルをイギリスのキャサリン妃と比較していた。
2020-2021年度にかけて在籍していた王立軍学校での服装とは大違い。
とはいえ、様々な公式行事でロイヤルらしいスタイルも披露している。例えばこちらは故ルクセンブルク大公ジャンのお葬式で見せたアルマーニのセットアップ。
どうやらエリザベート王女は明るい色のドレスやハイヒールがお好みの様子。家族全員のカラーを統一するようにしていた、母親のマティルド女王ゆずりのスタイルかもしれない。
母娘の好みがはっきり出たのが、2018年のエリザベート王妃国際音楽コンクール。エリザベート王女のフクシアのズボン(ダイアン・フォン・ファステンバーグ)が母親のドレス(アルマーニ)とぴったりマッチしている。
こちらは2017年7月の建国記念日。エリザベート王女は当時16歳で、歯列矯正も終わっていなかったころ。それでも、公式行事では弟たちを立派に率いてエレガントな女性として振る舞っていた。
17歳の誕生日にベルギー王室のアカウントがインスタグラムに投稿した画像では、ゆったりした袖のピンクのブラウスに、オフホワイトの花柄のズボンという出で立ち。じつはこの服には背景があって、ブラウスは2010年に母親が着用していたものなのだ。しかもズボンは高価なデザイナーものではなく、なんとZARA製。
写真:Belgianroyalpalace / Instagram
こちらの写真は2019年に母親とともにケニアを訪れたときのもの。エリザベート王女はまたしても明るいピンクを着用、このブラウスもZARAのものだ。
写真:Belgianroyalpalace / Instagram
2019年の建国記念日には王室御用達のナタンを着用。コバルトブルーが鮮やかなバッグもナタンだ。
さらに、足元はジャンヴィト・ロッシがデザインしたハイヒールでバッグと色を合わせている。こんなヒールも王女は軽々履きこなしていた。
もうひとつの王女お気に入りのブランドはフランスのマージュ。花柄の刺繍の入った黒のワンピースと赤いベルトはマージュ製のプレタポルテだ。
このドレスは2018年の建国記念日にも着用。弟のガブリエル王子と談笑中の一枚だ。
2019年12月、恒例となっているクリスマス・コンサートで着用した赤いベルベットのジャンプスーツは各国王室やファッション・ウオッチャーの関心を集めた。
ふだんはお化粧は控えめな王女だが、このときは明るい赤の口紅や星型の大きなイヤリングで服に負けない存在感を出している。
祖母のパオラ80歳の誕生日には青いサマードレスを着用。ちなみに、この服は実はキャサリン妃の妹、ピッパ・ミドルトンも着ていたことが知られている。このドレスもマージュ製で、ピッパは2017年、オーストラリアでのハネムーン中に着ていたと『Hello!』誌が報じている。
ヨーロッパの貴族の例に漏れず、ベルギー王室の人たちもスキーが大好き。2016年にスイスのヴェルビエで過ごした際は、明るいピンクのスキーウェアを着用していた。
公私を問わず、王女は白系を着ることも多いようだ。ベルギーの地方、ブイヨンでハイキングした際にはふんわりした袖の白いブラウスとジーンズを着ていた。
こちらは弟のガブリエル王子らとサイクリングに出かけたときの様子。ゆったりしたカーキ色のチノパンに白のトップスで、スポーティかつエレガントにまとめている。
こちらの写真は当時15歳のエリザベート王女と当時14歳のガブリエル王子が秋の新学期に初登校する様子を収めたもので、リラックスした秋物を着ている。王女の柄物のカーディガンは急に日差しが出てきても楽に脱げて、まさに秋のブリュッセルに最適。
2019年のクリスマスにはバッシュ製のジグザグ模様が印象的なロングドレスで登場。ただ、この服装は少々攻め過ぎだったらしく、ベルギー誌『TV-Familie』からは「まったくエレガントでない」と言われてしまった。とはいえ、逆に言うとこの時くらいしか服装に物言いがついたことがないというのも事実。普段は厳しいファッション・ウオッチャーからも称賛されており、あの『ヴォーグ』誌も世界有数のファッショナブルな王族として挙げるほどなのだ。
カジュアルなジーンズスタイルでも、高価なデザイナーものを着ていても、常に見る人に驚きをもたらしてくれるのがエリザベート王女だ。
写真:Belgianroyalpalace / Instagram
近頃は父親の現国王よりも注目を集めつつあると言っても過言ではないエリザベート王女。王位を継ぐにふさわしい人物としてその存在感を増しつつあるようだ。