フランスで最も美しい大聖堂ベスト20
カトリックの歴史を色濃く残すフランスには、全土に美しい大聖堂が点在しています。今回はなかでも外せない20の大聖堂をご紹介しましょう。
ストラスブールの中心部にそびえ立つこの大聖堂。ユニークな鐘楼とヴォージュ山脈から切り出されたピンク色の石材がひときわ目を惹きます。建設は数世紀におよび、長いこと世界一高い建物の地位を保っていたといいます。また、天文時計がおかれていることでも有名です。
13世紀から16世紀にかけて建設されたランスのノートルダム大聖堂。かつてフランス国王の戴冠式が行われていたほか、数々の彫刻が施されていることでも知られています。
何度か損傷を受けているものの、いまだにフランス屈指の美しさを誇るルーアン大聖堂。異なる時期のゴシック様式を取り入れたこの大聖堂にはノルマンディー公の墓所がおかれているほか、「獅子心王」リチャード1世の心臓も収められています。
ボース平原にたたずむ高さ115メートルのシャルトル大聖堂は、数十キロメートル先からも見えるといいます。ステンドグラスのコレクションは必見です。
2019年に大火災に見舞われるまではヨーロッパ屈指の訪問者を誇ったパリのノートルダム大聖堂。均整のとれたシルエットはゴシック建築の傑作であり、フランスの象徴であり続けています。
パリやシャルトルのノートルダム大聖堂よりは新しく、知名度も低いアミアンのノートルダム大聖堂。フランスもっとも大きな空間を持つ大聖堂で、その大きさはなんと20万立方メートルにおよびます。ゴシック様式の完成形とされており、13世紀の壮大な彫刻は見逃せません。
フランスにあるゴシック様式の大聖堂としては最初期に建設されたものの1つ。荘厳な双塔とユニークな石のファサードがトレードマークです。
パリにほど近いボーヴェにあるサン=ピエール大聖堂。未完成ですが、世界一高い聖歌隊席(50メートル)を持つなど威容を誇っています。
パリ盆地サンスにあるサン=テチエンヌ大聖堂は初期ゴシック建築の傑作。 12世紀以来、さまざまな教会建築のモデルとして影響を与え続けました。
こちらのサン=テチエンヌ大聖堂はフランス東部のメッツにあります。「太陽の石」と呼ばれる黄色い石材で作られており、窓はステンドグラスでびっしりと飾られています。
1175年から1480年にかけてリヨン旧市街に建てられたサン=ジャン大聖堂。ガリアの首座大司教はここにおわします。
フランスで唯一、建物全体が19世紀に作られた大聖堂です。旧港の近くにあり、地中海らしいビザンティン様式が特徴です。
13世紀に建設が始まったクレルモン=フェランの大聖堂は、ヴィオレ=ル=デュクの手によって19世紀にようやく完成。火山地帯に位置するだけあって溶岩で作られており、青空に黒壁が映えます。
オーヴェルニュ地方南東部にあるル・ピュイ=アン=ヴレ大聖堂。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ至る巡礼道の起点で、なんと岩の上にそびえ立っています。毎年、聖母被昇天の日には行進が行われます。
異端カタリ派の牙城だったフランス南部にカトリックを根付かせるために建てられたアルビ大聖堂。レンガ造りの大聖堂としては世界最大です。 「南部ゴシック様式」と形容されるこの大聖堂は、長いことアルビ司教の拠点でした。
1096年に奉納され、16世紀にゴシック様式で再建されたボルドーのサン=タンドレ大聖堂。ルイ7世とルイ13世の結婚式が行われたことで知られています。
ロマネスク様式の傑作、アングレーム大聖堂。キリストの生涯に関するさまざまなシーンをあしらったファサードが特徴です。ただし、ドームは19世紀になってからビザンティン様式で再建されました。
シンプルながら美しい構造を持つブールジュのサン=テチエンヌ大聖堂。特徴は左右の塔が非対称だということ。
19世紀に完成した尖塔が天を衝く、典型的なゴシック様式。この街の創設者だとされる伝説の王、グラドロンの像は必見です。
初代パリ司教の名を冠したサン=ドニ大聖堂。15世紀の長きにわたってフランス国王夫妻の墓所だったことで知られています。