パリス・ヒルトン、山火事のマウイ島バカンスで炎上
ヒルトンホテル創始者の跡継ぎとして知られるソーシャライト、パリス・ヒルトン。バカンスを過ごすためマウイ島のリゾート地ワイレアを訪れたまさにその日、およそ48キロメートル離れたラハイナでは大規模な山火事が発生し、犠牲者100人あまりを出す事態となった。『デイリー・メール』紙によれば、パリス・ヒルトンが8月8日にワイレアに到着したとき、わずか13キロメートル先ではまだ小規模な火災が続いていたという。
ハワイ州当局は地元住民の避難や対応を優先するため、観光客に対し同島への訪問を取り止めたり滞在を切り上げたりするよう要請した。しかし、パリス・ヒルトンはこれを無視して滞在を継続。人目を避けるためかSNSへの投稿はなかったが、『デイリー・メール』紙にマウイ島のビーチで家族そろって休暇を満喫する姿をスクープされてしまった。
パリス・ヒルトンの不謹慎なふるまいは、過去100年あまりで最悪となる規模の山火事に見舞われたマウイ島の人々を苛立たせている。あるX(旧Twitter)ユーザーが「山火事の惨状を聞いたパリス・ヒルトンは『それはホットね』と答えた」と皮肉を書き込んだほか、「地元住民の前ではしゃぎながらドリンクの提供を待っている」と批判する人もいたという。
マウイ島はセレブ御用達のバカンス先として名高い。ロックバンド「フリートウッド・マック」のボーカル、スティーヴィー・ニックスも配慮のないInstagram投稿で炎上してしまったようだ。ラハイナ近くの自邸に姪がやってきたものの、避難しなくてはならなかったと不満をこぼしたのだ。
画像:stevienicks / Instagram
これに対し、Instagramユーザーたちが反応。多くの人々が家や命を失うなか、姪の休暇が台無しになったことを嘆くのは自己中心的すぎるというのだ。ただし、スティーヴィーは身近に起きた出来事を伝えたにすぎないと擁護する人もいたようだ。
マウイ島に1,000エーカー(405ヘクタール)あまりの土地を所有するTV司会者のオプラ・ウィンフリーも渦中の人に。TV撮影陣を率いてボランティア活動に参加しようとして、避難施設に入場を断られたと報道さられたのだ。その後、マウイ島当局は「有名人やセレブを同行して撮影や取材を行うのは認めないという方針を理解してくれた」とオプラに謝意を表明した。
画像:BBC放送
しかし、オプラが撮影陣を連れて売名行為を働こうとしているという批判でSNSは炎上。「1,000エーカーも土地を持っているなら、すぐそばで家を失った住民に開放したらいい。あなたが所有する土地は先住民から奪い取ったものなのだから、ハワイの大地や人々を搾取したことに対する償いを行うべきだ」とコメントするInstagramユーザーもいた。
一方、ハワイ出身のジェイソン・モモアは人々に協力を呼び掛けている。Instagramで「いま、マウイ島はバカンスどころではありません。マウイ島を訪れるのはやめてください。深刻な被害に苦しむ島に来ていただいても、助けにはなりません。窮地に置かれたマウイ島コミュニティに寄付し、"アロハ(厚意)"を示してくれた人々に"マハロ(感謝)"をおくります」と投稿した。