バイデン米大統領の娘、アシュリー・バイデンはどんな人?

米大統領の娘、アシュリー・バイデン
いつも心に兄のボーが
教会で兄を想う
亡き兄に支えられる
兄の思い出
46という数字への思い
父との絆
家族を大事にする父親
幼いころから選挙活動に参加
人類学を学ぶ
若気の至りも
ハンター・バイデン
2012年に結婚
実業家としても活躍
フェミニストで動物保護にも熱心
父の選挙活動には協力するが、SNSには消極的
イヴァンカ・トランプとは違う?
米大統領の娘、アシュリー・バイデン

アメリカのバイデン大統領は最初の妻ネイリアと娘のナオミを自動車事故で亡くしている。息子のボーも脳腫瘍で亡くなっているため、バイデン大統領に残された家族は息子のハンターと娘のアシュリーだけとなってしまった。そのアシュリーもまた、喪失を乗り越えていまを生きている。彼女の歩みをチェックしてみよう。

いつも心に兄のボーが

アシュリーはバイデン大統領が現在の職に就く直前、ブッシュ元大統領の娘であるジェンナ・ブッシュとの一対一でのインタビューに応じている。そこでアシュリーは、亡くなった兄であるボーもいつもそばにいてくれる気がしていたと語っている:「ボーは宣誓式のときも一緒にいてくれるでしょう。とても誇りに思っていると思います。お父さんのことを心から誇りに思っているでしょう」

教会で兄を想う

予備選の結果が上向いていく前、バイデン大統領が厳しい状況に置かれていた時期に、アシュリーは父と一緒に教会に行ったときのことを回想している。教会に足を踏み入れると、突然讃美歌が聞こえてきたのだが、その歌はボーのことを思い出させる、バイデン大統領にとって特別なものだったのだという。

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亡き兄に支えられる

アシュリーはこう語っている:「お父さんと顔を見合わせて、号泣しながらハグしました。お互いに『これはボーだ』と言って。そして私は、『ボー、ここまでしてくれるの?』と思いました」そしてそれから、バイデン大統領は予備選挙を勝ち上がっていったのだった。

兄の思い出

2015年にボーが亡くなったのは家族全員にとってつらい出来事だったが、特にアシュリーは強い衝撃を受けた。ボーとアシュリーはとても強いきずなで結ばれていたのだ。アシュリーは「NBCトゥデイ」でジェンナ・ブッシュにこう語っている:「ボーは素晴らしい人でした。とてもしっかりしているんですが、ユーモアもあって、おかしなことも言ったりするんです。彼がいないのが淋しいです。ただ、何も話さずに同じ部屋にいたりできないのが」

46という数字への思い

ボー・バイデンは亡くなった時、46歳だった。アシュリーはジェンナ・ブッシュに、「父は第46代の大統領になるんです」と述べている。

父との絆

アシュリー・バイデンは1981年、デラウェア州ウィルミントンに生まれた。アシュリーはバイデン大統領とその二人目の妻、ジルとの間の娘だ。父親とは常に強いきずなで結ばれていた。写真には6歳の時のアシュリーが写っている。

家族を大事にする父親

アイルランド系の出自でカトリックの家庭だったこともあり、バイデン大統領にとって家族は常に最優先事項だった。妻と子供を事故で亡くしたことも当然影響しただろう。よく知られていることだが、上院議員だったころ、バイデン大統領は毎日ワシントンから電車で長い時間をかけて自宅まで帰っていたのだという。

幼いころから選挙活動に参加

この写真は、バイデン大統領が1987年に民主党の大統領指名候補選挙に出馬した時のもの。一家が総出で地元の支持者に別れを告げている。腕に抱えられているのが幼いころのアシュリーだ。

人類学を学ぶ

アシュリーはテュレーン大学で人類学を学んだ。学費の捻出のためにピザ屋でバイトしていたこともあるという。卒業後のキャリアは常に社会との関わりを重視したもので、まずは子供のメンタルヘルスのケア施設で働き、その後はデラウェア州の福祉サービス部門に転職した。さらに、仕事の合間にはアメリカでの死刑廃止を目指す団体での活動も行っていた。

若気の至りも

そんなアシュリーだが、法律違反とまったく無縁というわけでもない。大学時代には違法薬物の所持で逮捕されたり、友だちとのパーティーで羽目を外しすぎて譴責されたりしたこともある。それ以降は警察のお世話になったことはないので、若気の至りというものだろう。

ハンター・バイデン

それとは趣が異なるのが兄のハンター・バイデンだ。法律家としてのキャリアを歩んでいるものの、薬物依存などの問題を抱えているのだ。バイデン大統領が大統領選に出馬した時にはまだ依存症の治療中だった。

2012年に結婚

アシュリーは2012年、ボーの紹介で知り合った医者・実業家のハワード・クラインと結婚。結婚式はお互いの信仰に基づいて行われ、花嫁側はカトリック、花婿側はユダヤ教の方式だった。

画像:David Lienemann / Official White House Photo

実業家としても活躍

アシュリー(写真右。左は母親)には実業家としての側面もある。持続可能でエコな理念を掲げたファッションブランド「Livelihood」を創設しているのだ。数々の政治的な信念と合わせて、まさに21世紀の進歩的人物のあるべき姿だろう。

フェミニストで動物保護にも熱心

アシュリーはフェミニスト・サミットにも参加し、動物の権利の擁護者も自認している。10代のころには母親に、美容ブランドに対して動物実験をやめるよう圧力をかけてくれと頼んだこともあるほどだ。多くの若い民主党支持者たちと同様、アシュリーも左派リベラル的で、どちらかといえば穏健な父親よりも進歩的だとすら言える。

父の選挙活動には協力するが、SNSには消極的

そんなアシュリーは父親の選挙活動への協力歴も長い。だが、父親に対するサポートを惜しまない姿勢こそ見せているものの、SNSなどでの露出は控えめでほとんどのアカウントは公開されていない。

イヴァンカ・トランプとは違う?

NBCの情報番組「Today」が行ったインタビューでアシュリーはこう語っている:「私がソーシャルメディアのアカウントを公開しないのは、残酷で意地の悪いユーザーがいるためです。自分のためにも境界を定めておきたいという理由もあります」このように述べていたアシュリーだが、CNNによると2022年11月以降公の場に両親とともに現れることが増えているという。アシュリーの今後の活躍に期待しよう。

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