ハーバード大学の研究から知る、幸せをつくりだす日々の習慣

幸せはシンプル?
幸せと成功の関係
幸せは自分次第
ハーバード大学の研究
幸福を数える
ささいなことに感謝する
共感と同情をはぐくむ
恨みを抱えず、ゆるすこと
過去の傷を手放す
親密な人間関係
ネガティヴな関係は遠ざける
ボランティア活動
学習すること
日々の運動
健康的な食事
じゅうぶんな睡眠
瞑想
マインドフルネスの実践
よく笑うこと
自然のなかで時間を過ごすこと
動物たちとのふれあい
ゴールを設定すること
幸せはシンプル?

幸せになること、それはひょっとすると、すべての人に共通する究極の願望かもしれない。あるいはそれゆえに、人はともすると難しく考え、幸せのありかを手の届かないところに、コントロールできないところに求めてしまう。

幸せと成功の関係

もし大金持ちだったら、就きたい職業に就けていたら、あるいは理想のパートナーに恵まれていたら、きっと今ごろ幸せなのにと人はよく考える。ところが心理学によれば、幸福こそが成功に燃料を与えるのであって、その逆ではないという。

幸せは自分次第
アメリカの思想家、作家のラルフ・ウォルドー・エマソンも言っている。「あなた以外のなにものも、あなたに幸せをもたらしはしない」。では、具体的にどうすればいいのだろう?
写真:Caroline Veronez/Unsplash
ハーバード大学の研究
ハーバード大学は1938年から長期研究をおこなっており(これは「Grant Study」と呼ばれる)、2003年からはその一環として、幸福について研究している。その研究により、いくつかのシンプルな習慣が幸せに直結することがわかった。興味深い他の研究の成果とあわせて、その重要な発見を紹介しよう。
写真:D Jonez/Unsplash
幸福を数える

小さな幸福を意識的に数え上げる人は、そうしない人に比べて幸せを感じやすく、気持ちが落ち込むことが少ない。このことはハーバード大学の研究や、過去の多くの研究で明らかになっている。

写真:Kal visuals/Unsplash

ささいなことに感謝する

日々の生活のささいなことにぶつぶつ不平を漏らすのはたやすい。だが、見方を変えて、ささいな物事にも感謝するようにしよう。たとえば、朝の一杯のコーヒーや、日没の光、肌をここちよく刺激する熱いシャワー。そうすると考え方が変わってくる。

写真:Sasha Freemind/Unsplash

共感と同情をはぐくむ

他人の身になってみて、物の見方が人それぞれに違うことを理解すれば、お互いに衝突することは少なくなる。すると幸福度が上がる。このことも研究によって示された。

恨みを抱えず、ゆるすこと

メイヨー・クリニック(ミネソタ州に本部を置く総合病院)によれば、心に恨みを抱えることは、健康に悪い影響を与える可能性があるという。だからこそ、ゆるすことが私たちを幸せに近づけると言える。

過去の傷を手放す

ここで言う「ゆるす」とは、かつて自分を傷つけた誰かの行為を正当化することではない。そうではなくて、その傷を手放すということである。幸いにも、ハーバード大学の研究によれば、私たちは年をとるにつれて過去の傷や失敗を手放すことがうまくなってくるという。

親密な人間関係

また、親密な人間関係と幸せには強い関連があるという。つまり、恋人や友人、家族のメンバーとの人間関係はきわめて重要だ。

写真:Kimson Doan/Unsplash

ネガティヴな関係は遠ざける

とはいっても、害を及ぼす人間関係もあり、それらは気分を高めるというより台無しにする。したがって、ポジティヴな関係性だけに注力し、ネガティヴな影響をもたらす人々からは遠ざかるのがよいだろう。

写真:Zachary Nelson/Unsplash

ボランティア活動

ボランティア活動は人に目的意識を与え、ひいては幸福感をもたらす。ボランティア活動はさらに、人間関係を広げ、趣味の合う人と出会うチャンスを与えてくれる。

写真:Ismael Paramo/Unsplash

学習すること

何かのクラスを受講したり、本を読んだり、新しいスキルを身につけることはプラスに働く。神経科学の知見によると、学習するとき、人の脳は物理的に変化する。一方、退屈することは健康にとって悪い影響をもたらしうるという。

写真:Matias North/Unsplash

日々の運動

運動をすると脳内でエンドルフィンが分泌される。これは気分を高揚させる。多くの研究によれば、運動は身体にいいだけでなく、メンタルヘルスにも好ましい影響を与える。

写真:Arek Adeoye/Unsplash

健康的な食事

健康的な食事をとることもポジティヴな効果をもたらす。食事は肉体の健康のみならず、精神の健康にとっても重要な習慣なのだ。

写真:Brooke Lark/Unsplash

じゅうぶんな睡眠

さまざまな研究によると、睡眠の不足は気分のムラや、不安や抑うつに通じるという。アメリカ疾病予防管理センターによると、成人は1日7時間から9時間の睡眠が必要である。

写真:Gregory Pappas/Unsplash

瞑想

瞑想はストレスをやわらげ、セルフ・アウェアネス(自己認識)を促進し、精神的安定をもたらすことがいくつかの研究によって示されている。

写真:Jared Rice/Unsplash

マインドフルネスの実践

本格的な瞑想はちょっと敷居が高いという方は、「マインドフルネス」を試してみるといい。これは心を「今」に集中させることであり、現在起こっていることにのみ意識を向けることである。アメリカ心理学会によると、マインドフルネスにはストレスや不安をやわらげる効果がある。

写真:Sage Friedman/Unsplash

よく笑うこと

笑うことでもストレスは緩和される。コメディ番組を見たり、笑わせてくれる人と会ったり、くすりとさせる本を読んだり、これらはすべて、自らの幸せの一助となる。

写真:Surface/Unsplash

自然のなかで時間を過ごすこと

米国精神障害者家族連合会によると、ポジティヴな人付き合いをすることや、人生の意義を作り出していくことに並んで、自然が身近にあることもストレスやネガティヴな感情をやわらげる上で大きなポイントになるという。

写真:Ignacio Brosa/Unsplash

動物たちとのふれあい

また別の研究では、動物たちが人のストレスや不安をやわらげるということが示された。ペットと時間を過ごしたり、動物保護施設でお手伝いをすると、人の心も満たされるのだ。

写真:Pontus Wellgraf/Unsplash

ゴールを設定すること

さまざまな研究が示すには、到達すべきゴールを設定することは私たちを動機づけ、未来についてより楽観的な見方をもたらすという。それと同様に、ハーバード大学の研究によると、進むべき方向とはっきりとした目標があれば、私たちの目的意識は強くなり、ひいては幸せを感じやすくなる。

写真:Glenn Carstens Peters/Unsplash

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