ハリケーン被災地に巨額寄付やチャリティを表明したセレブたち
今年9月から10月にかけて、2つの大型ハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」がアメリカ南部を襲い、「ヘリーン」では220人を超える死者が出たほか、「ミルトン」で多くの町が浸水被害に見舞われた。
甚大なハリケーン被害を出したフロリダ州とその周辺における救援活動のために、セレブたちの間でさまざまな支援活動が広がっている。写真のテイラー・スウィフトもその一人だ。
米食糧支援NGO「フィーディング・アメリカ」のクレア・バビノー=フォンテ代表は、テイラー・スウィフトから500万ドル(約7.5億円)の寄付を受けたことを発表した:「ハリケーン『ヘリーン』と『ミルトン』で被災した人々のための救援活動に、500万ドル(約7.5億円)という寛大な寄付を申し出てくれたテイラー・スウィフトに深く感謝します」
画像:Instagram @feedingamerica
「寄付のおかげで、今回の大型ハリケーンで深刻な影響を受けた地域に食料や飲料水、その他の物資を届け、被災地の復興を支援することができます。協力し合うことで、困難に直面した人々に手を差し伸べる救援活動を大きく前進させることができるでしょう」とフィーディング・アメリカの代表は語った。
同NGOはさらに、俳優のブレイク・ライブリーとライアン・レイノルズが被災地救援活動のために夫婦合わせて100万ドル(約1.5億円)の寄付を行ったことも伝えた。
「ブレイク・ライブリーとライアン・レイノルズによる、ハリケーン『ヘリーン』と『ミルトン』災害支援金への100万ドルの寄付に感謝いたします。長年にわたるお二人からの支援のおかげで、フィーディング・アメリカでは災害下はもちろんその後の復興期にも支援活動を進めることができます」と同団体は声明を発表した。
一方、俳優で映画監督のケヴィン・コスナーと、コスナー率いるバンド「モダン・ウエスト」は、ハリケーン被災地のためのチャリティソングとして「Find Your Way」をリリース。この曲の収益は自然災害を対象にした災害支援団体「ホープ・フォース・インターナショナル」に寄付されるという。
ケヴィン・コスナーは自身のSNSアカウントに次のように投稿した:「本日、モダン・ウエストと私はハリケーン『ヘリーン』と『ミルトン』で被災した地域の復興活動を支援するため、4年ぶりに新曲をリリースしました。本アカウントのストーリーと略歴にある、寄付および楽曲ダウンロード用のリンクをご利用ください」
続けて、「私も闇に閉ざされた日々を過ごしたことがあり、歌詞に気持ちを向けることで前を向くことができました。今回の『Find Your Way』が、困難な状況に置かれた人や希望を見失いかけている人に安らぎをもたらしてくれることを願います。寄付の額面は自由にお選びいただけます」と綴った。
画像:インスタグラム @kevincostner
メキシコのハリスコ州出身の歌手ペソ・プルマはハリケーン「ミルトン」の上陸を受けて、予定していたフロリダ州でのコンサートをキャンセルしたほか、現地における復興活動を支援している。
EFE通信によれば、ペソ・プルマは自身のレコードレーベル「ダブルPレコーズ」とチーム「プラジン・パーレイ」を通じて現地の救援団体に寄付を行ったという。額面は明らかにされていない。
元アメリカンフットボール選手のトム・ブレイディは連続ハリケーンの被災者のために10万ドル(約1,500万円)を寄付。
エンタメサイト「TMZ」によれば、スーパーボウルで史上最多の7回優勝を果たしたブレイディは、食品宅配チェーンの「ゴー・パフ」を通じて被災者に支援を行うことを発表: 「ハリケーン『ミルトン』で被災した人々に食料や飲料水、生活必需品を届けるため、10万ドルの寄付を行います」
「被災した人々のために祈りを捧げ、隣人を労り、できる限りの協力を行いましょう。フロリダの皆さん、身体を大切に気持ちを強く持ってください」と綴った。
ヘヴィメタルバンド「 メタリカ」も、同バンドが運営する「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ基金」を通じて被災者支援を行うことを決定。「ヘリーン」が猛威を振るった地域のために10万ドル(約1,500万円)を寄付した。
メタリカはSNSアカウントに「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ基金はハリケーン被災地における救援活動のため、NGOワールド・セントラル・キッチンとチーム・ルビコンに対しそれぞれ5万ドルを寄付しました」と投稿したほか、フロリダ州からジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、テネシー州にかけて長さ800キロメートルにわたり「ヘリーン」が通過し、深刻な被害が出たことにも言及した。
画像:インスタグラム@メタリカ