ハリウッドで本当に起こった、身の毛もよだつ事件の数々

ハリウッドの闇
『ポルターガイスト』の呪い?
謎に包まれたマリリン・モンローの死
エロール・フリン
ファッティ・アーバックル
ジェーン・マンスフィールド:自動車が大破
シャロン・テートとロマン・ポランスキー:悲劇の結婚
シエロ・ドライブで5件の殺人
身の毛のよだつ事件
殺人の動機は?
「マンソン・ガールズ」
ロマン・ポランスキー監督の転落
死亡事故を起こしたマシュー・ブロデリックとジェニファー・グレイ
ドリュー・バリモア:天才子役の悲劇
クリスチャン・ブランド
ブランドン・リー:撮影中の事故
ヒュー・グラントの逮捕
ファンクラブ会長に銃撃されたセレーナ
ミーガン・フォックス vs. マイケル・ベイ
「マダム・ハリウッド」ことハイディ・フライス
問題児、メル・ギブソン
ラナ・クラークソン殺人事件
謎の死を遂げたブリタニー・マーフィー
デビッド・キャラダインの奇妙な最期
スキャンダル製造機、チャーリー・シーン
スキャンダラスな監督、ウディ・アレン
ハリウッドの怪物、ハーヴェイ・ワインスタイン
ハリウッドの闇

輝かしい光に満ちたハリウッドの世界だが、もちろん暗い面も抱えている。今回はスターたちのスキャンダルから、思い出すだけでも身の毛のよだつ事件の数々までふりかえってみよう。

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『ポルターガイスト』の呪い?

映画『ポルターガイスト』は呪われているという噂がある。主人公を務めた子役、ヘザー・オルークが12歳の若さで腸閉塞のためにこの世を去っているからだ(腸閉塞で死に至ることはめったにない)。さらに、1982年には同作に出演した女優ドミニク・ダンも元交際相手に殺害されてしまった。しかも、撮影現場では超常現象が何度も起きたという話もある。

 

 

謎に包まれたマリリン・モンローの死

空前絶後のハリウッドの伝説として、ケネディ大統領とのロマンスまで噂されたマリリン・モンロー。1962年8月5日にバルビツール酸系鎮静剤の過剰摂取で死去したとされるが、数々の陰謀論が噂されることとなった。自殺だったのか事故だったのか、はたまたケネディ大統領とのいざこざを隠蔽するため諜報機関の手で亡き者にされてしまったのか……

 

エロール・フリン

50歳で死亡したとき遺体を検めた法医学者は、彼がこれほどまで長生きしたのは奇跡だと驚いたという。チェーンスモーカーでウォッカを浴びるように飲む上、トルーマン・カポーティが書き残したところによれば、ハリウッドの乱痴気騒ぎにやってきては局部でピアノを弾いていたという。

 

ファッティ・アーバックル

チャールズ・チャップリンやバスター・キートンの先駆者として、サイレント映画で活躍した天才コメディアン、ロスコ―・"ファッティ"・アーバックル。しかし、輝かしいキャリアは酒乱で台無しになってしまった。1921年9月5日から6日にかけての夜、女優のヴァージニア・ラッペを伴ってサンフランシスコの高級ホテルに泊まったが、翌朝、ラッペが血だらけの姿で発見されたのだ。マスコミは彼女を死に追いやったファッティの異常な性癖について書き立てたが、法医学者は急性アルコール中毒が死因という判定を下した。いずれにせよ、このスキャンダルによってファッティ・アーバックルは映画界を追放され、46歳のときにアルコール中毒でこの世を去った。

ジェーン・マンスフィールド:自動車が大破

マリリン・モンローの後継者候補として前途多望な女優だったジェーン・マンスフィールド。当時からすでに有名だったが、さらに知られるようになったのは悲劇的な死によるところが大きい:自動車事故で死亡したとき、頭がとんでしまっていたと言うのだ。ただし、これは単なる都市伝説であり、事実ではない。金髪のカツラが路面に転がっている写真をタブロイド紙が掲載したため、誤解を生んでしまったのだ。

 

 

 

シャロン・テートとロマン・ポランスキー:悲劇の結婚

ハリウッド史上もっともショッキングな事件の主人公になってしまった女優のシャロン・テートとロマン・ポランスキー監督。クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の下敷きとなったこの事件は、素朴なヒッピー時代に終止符を打つものだった。その後、ロマン・ポランスキー監督はスキャンダル地獄に嵌ってゆくこととなる。

 

シエロ・ドライブで5件の殺人

凶行に手を染めたのは、ヒッピー・ムーブメントの中で生まれた奇妙なカルト集団「マンソン・ファミリー」だ。彼らはロサンゼルスのシエロ・ドライブにあるシャロン・テート宅に侵入、その前後で合わせて5人を殺害したのだ。さらに、殺害したシャロンの血でドアに「PIG」と書き残していた。

身の毛のよだつ事件

事件が起きたのは1969年8月8日だが、翌日にはチャールズ・マンソン率いる「ファミリー」が今度はレノ・ビアンカ宅に侵入、彼と妻を殺害してしまった。48時間で7名もの命を奪った動機は一体何だったのだろう?

 

殺人の動機は?

「ファミリー」の教祖チャールズ・マンソンは信者たちに向かって「ヘルター・スケルター」(ビートルズの曲名)の到来を告げ、「できる限り残酷な殺人」を行うよう焚きつけたのだ。マンソンはポップスターの道を目指していたが挫折。しかし、何でも言うことを聞く少数の信者(とりわけ女性信者)を手に入れていた。

 

「マンソン・ガールズ」

「マンソン・ファミリー」の裁判劇でとりわけショッキングだったのは、若い女性メンバーたちが報道陣の前で何事もなかったかのように笑ったり歌ったりしている様子が公開されたことだろう。

 

 

ロマン・ポランスキー監督の転落

この事件の後、シャロン・テートの夫、ロマン・ポランスキー監督は性犯罪と薬物犯罪に繰り返し手を染めることになってしまう。1977年には13歳の少女をレイプしたとして告発され、米国から逃げ出す羽目に。この事件の裁判は長年にわたって中断と再開を繰り返している。

 

死亡事故を起こしたマシュー・ブロデリックとジェニファー・グレイ

若きハリウッドスターとしてロマンスに浸っていたマシュー・ブロデリックとジェニファー・グレイ(後者は『ダーティ・ダンシング』で大ヒット)。ところが、ショッキングかつ後ろ暗い事件が2人の関係に影を落とすことになってしまった。1987年にアイルランドで、2人の運転する自動車が対向車と正面衝突する事故が起きたのだ。マシューとジェニファーは負傷で済んだが、対向車に乗っていた女性2人が死亡。擁護しようのない事故だったとされている。

 

 

ドリュー・バリモア:天才子役の悲劇

映画界きっての名家に生まれ、わずか6歳にして『E.T.』に出演、一躍大スターとなったドリュー・バリモア。ところが、早すぎる名声は良いことばかりではなかった。13歳になるころには違法薬物をいくつも常用しており、14歳のときに薬物依存症患者のためのリハビリ施設に入院することとなった。さいわい、依存症を克服し今では女優として復活を遂げている。

クリスチャン・ブランド

ハリウッドの伝説的俳優、マーロン・ブランドの息子クリスチャン・ブランドは異母妹シャイアンのパートナー、ダグ・ドロレットを銃殺。殺人罪で有罪となったが未必の故意が認められ、4年間服役した。裁判中から釈放後に至るまで何度か自殺を試みていたが、49歳でこの世を去った。

ブランドン・リー:撮影中の事故

ブルース・リーの息子のキャリアは短かった。アレックス・プロヤス監督が手掛けた『クロウ/飛翔伝説』で銃撃シーンを撮影した際、誤って発射された実弾に倒れたのだ。監督が「カット!」と叫んだ時、ブランドンは起き上がらなかったが、演技をしていたわけではない。致命傷を負っていたのだ。すぐにノースカロライナ州、ウィルミントンにある病院に搬送されたが、そのままこの世を去ってしまった。享年38。

 

ヒュー・グラントの逮捕

1995年、ロサンゼルスに滞在していたヒュー・グラントは、ディヴァイン・ブラウンと車内にいるところを警察に踏み込まれ逮捕。『ピープル』誌が醜聞をこと細かに報じたため、新作ロマンス『9か月』の封切りを間近に控えたヒューはテレビ番組を通して謝罪行脚をする羽目になった。しかし、俳優生命まで絶たれる事態にまでは至らず、今でも二枚目を演じ続けている。

 

 

 

ファンクラブ会長に銃撃されたセレーナ

あっという間に、米国におけるラテン歌手トップに躍り出たセレーナ。しかし、自身のファンクラブ会長に銃撃され、23歳の若さでこの世を去ることになってしまった。犯人のヨランダ・サルディバルは、セレーナと共同でビジネスを経営する仲だったが、不正に手を染めていることが発覚したため解雇されていた。セレーナは当時、キャリアのピークを迎えており、ハリウッド挑戦を目指していたという。実際、死の直前にはジョニー・デップ&マーロン・ブランド主演の『ドン・ファン』にカメオ出演を果たしていた。

ミーガン・フォックス vs. マイケル・ベイ

高圧的なことで悪名高いマイケル・ベイ監督。『トランスフォーマー』に出演予定だったミーガン・フォックスが出演を辞退、ヒトラーのようなベイ監督とは2度と撮影しないと告発したことでスキャンダルとなった。

 

 

「マダム・ハリウッド」ことハイディ・フライス

1997年にハイディ・フライスが逮捕・起訴されたとき、ビバリー・ヒルズの男たちは冷や汗を流したことだろう。というのも「マダム・ハリウッド」の異名をとる彼女の罪状は、映画界における売春のあっせんだったのだ。一体、誰がクライアントだったのかについて憶測が飛び交う一大スキャンダルとなったが、本人には禁固37ヵ月の判決が下され21ヵ月で釈放されることに。また、クライアントたちの詳細は結局、闇に葬られてしまった。唯一、取り沙汰されたのはチャーリー・シーンだったが、さもありなんというわけで大事にはならなかった。

 

問題児、メル・ギブソン

俳優・監督として比類ない才能を発揮するメル・ギブソンだが、素行には問題が多い。女性差別や人種差別、同性愛嫌悪に関する発言を何度も繰り返しているのだ。カップルを虐待した罪で有罪判決を受けたことがあるほか、酔って「あらゆる戦争はユダヤ人のせいだ」と叫んだり、自分を同性愛者だと思う人はいまいと嘯いたり、批評家を脅したり、イスラエル人ジャーナリストに唾を吐いたり、プロジェクトに不満があるからと腹いせに脚本家ジョー・エスターハスの家を破壊したり…… やりたい放題である。

 

ラナ・クラークソン殺人事件

ビートルズやザ・ロネッツ、レナード・コーエンといったスターたちを世に出した名プロデューサー、フィル・スペクターの邸宅で2003年に銃殺された女優のラナ・クラークソン。一審ではフィル・スペクターの弁護団が暴発あるいは自殺を訴え、判決不能とされたが、その後の裁判でフィル・スペクターには懲役18年が言い渡され、息を引き取るまで服役していた。

謎の死を遂げたブリタニー・マーフィー

2009年12月20日、自宅バスルームで倒れているところを発見されたブリタニー・マーフィーはすぐに病院に搬送されたが、32歳の若さでこの世を去ってしまった。しかし、気になるのは彼女の死因だ。最初の司法解剖では「自然死」とされたものの、32歳の死因としては不自然だ。その後、肺炎という説が有力となったが、ブリタニーには激ヤセした時期が何度もあったため憶測が飛び交うこととなった。さらに5ヶ月後、ブリタニーの夫も同じ家で死去。捜査では自宅から真菌が検出され、これが2人に肺炎を引き起こしていた可能性が高いとされた。ところが、2011年の報告では「重金属中毒」の疑いが取り沙汰されている。

 

デビッド・キャラダインの奇妙な最期

『キル・ビル』で魅力的な悪役を演じきったデビッド・キャラダイン。2009年6月3日にバンコクでこの世を去ったが、検視の結果は「自慰行為の際の窒息」だった。享年72。

 

 

スキャンダル製造機、チャーリー・シーン

スキャンダル製造機、チャーリー・シーン。数々の問題行動に手を染めながら、そのことを隠そうともしないのだ。大騒ぎしてホテルの客室を破壊したり、売春に手を出したり、薬物や酒、タバコに溺れたりとやりたい放題だったが、ついに主演ドラマ『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』を打ち切られてしまった。2018年にはHIV陽性を公表している。

スキャンダラスな監督、ウディ・アレン

55歳のウディ・アレン監督が当時19歳だった女優スン・イーとの交際を発表すると、大スキャンダルが巻き起こった。というのも、スン・イーはウディ・アレン監督と長年パートナーとして連れ添っていたミア・ファローの養子だったからだ。さらに、ウディは養子のディラン・ファロー(当時7歳)にも性的虐待を加えていたという告発がなされたことで、火に油が注がれる形となった。後者の疑惑については法廷の場で潔白が示されたが、「#MeToo」運動の高まりで再燃、大きなツケを払うことに。

ハリウッドの怪物、ハーヴェイ・ワインスタイン

女優たちにハラスメントを繰り返すプロデューサーはハリウッドの悪しき伝統だが、とりわけ悪名高いのはハーヴェイ・ワインスタインだろう。「#MeToo」運動の中で相当数の女性たちから性的虐待を告発された彼の失墜は、ハリウッドを舞台に巻き起こされた大スキャンダルとしては最後のものだ。米マスコミによれば、訴訟を避けるために支払った和解金の総額は4,400万ドルにも達すると言われている。

 

 

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