ハリウッドでいちばん稼ぎをあげた俳優はだれ?『フォーブス』誌がランキングを発表
今年もまた、米『フォーブス』誌によるハリウッドで最も稼いだスターのランキングが発表された。
ハリウッド映画では、俳優の名演が必ずしも興行収入に結びつくとは限らないという。それでも『フォーブス』のランキングに名を連ねたのは、錚々たるスターたちだ。ハリウッドで最も稼いだスターのトップ10を見てみよう。
Netflixとの巨額契約のおかげで、アダム・サンドラーはこのランキングの常連となった。なんと、1本の映画で1,000万ドルを稼ぎだすという。さらに今年は、スタンドアップ・コメディアンとして、アメリカ全土で40公演以上を実施。一気にトップの座に躍り出た。
マーゴット・ロビーは誰もが認めるハリウッドスターの一人であり、映画プロデューサーとしても手腕を発揮している。自身の製作会社「ラッキーチャップ・エンターテインメント」が『バービー』を製作し、映画の純利益の12.5%にあたる約6,000万ドルを得た。
劇場公開初日から数える累計興行収入について、その一定割合を受ける契約「ファースト・ダラー・グロス」契約と呼ばれている。トム・クルーズはその恩恵を受ける数少ないスターの一人かもしれない。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は全世界で5億6,750万ドルの興行収入を記録。加えて、『トップガン マーヴェリック』が動画配信サイトで公開され、更なる収入をもたらした。
ライアン・ゴズリングは『バービー』のケン役で1,250万ドルを稼ぎ、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。ゴズリング自身が歌った劇中歌「I’m Just Ken」のヒットも収入アップに貢献している。
マット・デイモンが経営する製作会社「アーティスツ・エクイティ」は映画『AIR/エア』を製作。希望額をはるかに上回る1億3,000万ドルで権利をAmazonに売却した。また、オスカー受賞作『オッペンハイマー』の出演料400万ドルに加え、本作の収益の一部も受け取っているようだ。
『フレンズ』でレイチェル役を演じたジェニファー・アニストンは、放映終了から20年が経った今でもトップ女優の一人だ。さらに、『ザ・モーニングショー』の主人公兼プロデューサーとして、エピソードごとに200万ドルを稼いでいる。アダム・サンドラー主演の『マーダー・ミステリー』への出演や有名ブランドからの広告収益なども、収入源の一つである。
レオナルド・ディカプリオは、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のアーネスト・バークハート役で4,000万ドル以上を稼いだほか、Apple TV+での放映権料の一部も受け取っている。
ジェイソン・ステイサムは、『ワイルド・スピード』シリーズの続編となる『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』や『エクスペンダブルズ ニューブラッド』に加え、『オペレーション・フォーチュン』などの話題作に出演。 日本では2024年に公開予定の『ザ・ビーキーパー』も、アメリカで高い興行収入をすでに記録した。
ベン・アフレックはマット・デイモンがクリエイティブ・ディレクターを務める製作会社「アーティスツ・エクイティ」のCEOを務めている。同社が製作した『AIR/エア』が巨額の収益を叩き出した。さらに、有名ドーナツブランド「ダンキンドーナツ」のCMに出演して多額の報酬を得ている。
69歳のベテラン俳優であるデンゼル・ワシントンは、『イコライザー』シリーズの第3作『イコライザー THE FINAL』で大きな収入を得た。また、約40年間のキャリアのおかげで、リバイバル上映や動画配信サイトから毎年安定した収入を得ているようだ。