肉体改造を図るリアム・ヘムズワース:ドラマ『ウィッチャーズ』の役作りでどこまで変わる?
ヘムズワース兄弟といえば、『マイティ・ソー』の筋骨たくましい次男のクリス・ヘムズワースの姿が思い浮かぶかもしれない。
三男であるリアム・ヘムズワースは、兄と比べれば、「しゅっとしたタイプ」ということになる。しかし、最近のリアムはめきめきと体型を進化させつつある。
ヘムズワース三人兄弟の末っ子であるリアム・ヘムズワースがこのところ筋肉を鍛えまくってるのは、ドラマの撮影を控えているからだ。Netflix製作のダーク・ファンタジー・ドラマシリーズ『ザ・ウィッチャー』のシーズン4。その作品で彼は「リヴィアのゲラルト」という主要キャラクターを演じることになっている。
写真:Instagram - @liamhemsworth
同作のファンならすでに知るところだが、シーズン1からシーズン3まで、「リヴィアのゲラルト」役はヘンリー・カヴィルが演じていた。ヘンリー・カヴィルはかつて「スーパーマン」に抜擢されたこともあるくらいのマッスルタイプである。その後釜に座るにあたり、リアム・ヘムズワースは自身の肉体を少なくとも前任者の水準まで持っていく必要があると本気で考えているようだ。
リアム・ヘムズワースは自身の肉体の仕上がり具合をSNSで随時更新している。どうやらヘンリー・カヴィルの水準はすでにクリアしているようだ。そして撮影が始まるまでにはまだ数ヶ月の猶予があり、筋肉はまだバルクアップの余地を残している。
写真:Instagram - @liamhemsworth
『ウィッチャー』シーズン4は、当初のプランでは2024年末に放送開始が予定されていた。しかしさまざまな事情から2025年にずれこむと見られており、現時点でははっきりしていない。
つまり、リアム・ヘムズワースにはまだたっぷりと時間が残されているということになる。磨きをかけた肉体美で視聴者を楽しませてくれることだろう。
ただ、リアム・ヘムズワース版「リヴィアのゲラルト」が視聴者にすんなりと受け入れられるかどうかはわからない。そもそも、前任者ヘンリー・カヴィルの降板についてもうひとつ納得のいっていないファンたちも存在するのだ。
ヘンリー・カヴィルは『ウィッチャー』原作小説のファンであり、「リヴィアのゲラルト」役にこれまで意欲的に取り組んできた。しかし、シーズンを重ねるにつれて、彼はNetflix製作陣の態度に不遜なものを嗅ぎとっていき、我慢の限界に達したという。この映像化作品は彼にとって、原作者のアンドレイ・サプコフスキに対する充分な敬意を欠いたものになってしまったのだ。
そのようにして、ヘンリー・カヴィルはシーズン3をもって同作を降板することに決めた。そしてNetflixの製作陣は、それをさしたる痛手とは考えていないようだ。
しかし、これまで「リヴィアのゲラルト」に慣れ親しんだファンは多く、ヘンリー・カヴィルが降板に至った経緯について共感をおぼえる人も少なくない。リアム・ヘムズワースが彼らを納得させるには、その演技をエモーショナルな深みに到達させる必要があるだろう。