トランプ氏とのツーショットから垣間見えるメラニア夫人の本音
元ファーストレディはこの数年、険しい道を歩んできた。あのドナルド・トランプと結婚生活を送りながら、つねに模範的な妻というイメージを示さなければならないのだ。そこで、今回はトランプ夫妻の写真を通して、メラニア夫人の本音をのぞいてみよう。
こちらは今年4月に撮影されたもの。大物投資家、ジョン・ポールソン氏がトランプ元大統領の再選を支援するため、パームビーチの自宅で資金集めパーティを開催したのだが、メラニア夫人はあまり乗り気ではない様子。
トランプ夫妻の写真は無数にあるが、その多くはトランプ氏が夫人にキスしようと顔を近づけているところを捉えたものだ。ところが、メラニア夫人は人前でそんなことをするのは好きではないらしく、キス回避術にかけては名人級だ。例えば、この写真では彼女は夫の手首を押さえ、近づきすぎないようにしているようだ。
メラニア夫人を責めることはできない。もしあのプックリとした唇が迫ってきたら、誰でも逃げ出すしかないだろう!
さて、あなたの夫が人前でキスを求めてきたとき、あなたが後ずさりしたら夫の印象を悪くしてしまうだろう。ではどうすればいいのだろう?メラニア夫人の対処法を参考にするといい。それは顔をわずかにそらして頬にキスさせ、そのまま「エアーキス(頬でキスの音をさせるだけ)」で返すこと。
しかし、メラニア夫人のようなキス回避のエキスパートでもあらゆる場面を避けられるわけではない。彼女はきっと、「アメリカのためにキスするのよ、メラニア、アメリカのために!」と思っているに違いない。
もし「ファーストレディー・ハンドブック」が存在するとしたら、大統領がスピーチをするときは注意深く、愛情を込めて見つめること、と書かれてあるに違いない。とはいえ、あなたの夫がアメリカ史上最もばかげた発言を繰り返していては、そんなルールは通用しないかもしれない。
おそらくメラニア夫人はポーカーフェイスを鍛える必要があるだろう。彼女は素晴らしく美しい笑顔の持ち主だが、夫が突拍子もないことし始めると、嫌悪感が表に出るのを抑えられないようなのだ。
あるいは、メラニア夫人が元大統領のスピーチにあまり敬意を払わないのは、夫の自分に対する仕打ちへのごく控えめな仕返しなのかもしれない。というのもトランプ氏は、妻がスピーチをする間は自身の疲労回復に努めているのだから......
この写真では、メラニア夫人が考えていることを想像せずにはいられない。一番可能性が高いのは、「神よ、私の人生はこんなはずじゃなかった。一体何のために結婚したのだろう?」ではないだろうか。
夫の悪ふざけに耐え切れず、人前で恥ずかしくなり穴にも入りたい気持ちになったらどうすればいいだろう?そんなときはメラニア夫人を見習おう。「何も言わずその場を後にする」、ただそれだけでいい。
トランプ元大統領といるときとは対照的に、カナダのトルドー首相と収まったこの写真でのはメラニー夫人は表情豊かだ。トルドー首相と言葉を交わし、一緒にいることを純粋に喜んでいるように見える。
率直に言って彼女を責めることはできない。スプレーで日焼けしたり、ベッドでマネーゲーム番組『シャーク・タンク』を見ながらビッグマックを食べるという悪趣味とは程遠い男性の近くにいることは、気分爽快なことに違いないのだ。
メラニア夫人が何もかもにうんざりしているような雰囲気の写真は数多い。トランプ氏と毎日一緒に暮らしていると、かなりすさんだ気持ちに陥るのかもしれない。
これはトランプ氏が最も得意とすること、つまりばかげた言動をした場面のひとつ。夫の態度に無関心を装おうとしても、ひきつった顔がすべてを物語っている!
軽蔑したい気持ちを隠し、米国市民のために良い顔をしてみせることは、非常に骨の折れることに違いない。この写真では、メラニア夫人はそれを見事にしてのけたが......
しかし、注目がそれたと思った瞬間の彼女の表情は......そしてファッションの選択は!? そこに 本心が見え隠れしている。
では休日にトランプ氏がパーティ騒ぎをするのを見るのはどうだろう?メラニア夫人は夫のパーティにうんざりしているようだが、これもファーストレディの務めの1つである。
常にスポットライトを浴びる人の苦労の一つは、一挙手一投足をカメラに撮られてしまうことだろう。この写真は、メラニア夫人がトランプ氏を横目で見た瞬間をとらえている。間違いなく、優しい妻の視線ではないようだ。
やはり、メラニア夫人がトランプ氏の発言や態度に納得がいかないことがあるのは明らかだろう。
ホワイトハウスでの生活が終わったとき、メラニア夫人は大きく安堵したことだろう。彼女はようやくあの場所から外に出られたのだから。しかし、もちろん元大統領はちょっとしたラストスピーチをする必要があったようだが......。
あれから3年あまり。あろうことか、トランプ元大統領は返り咲きを目指して、ふたたび選挙活動に乗り出してしまった。メラニア夫人の胸中はいかに……