トランプ大統領とメラニア夫人の夫婦関係とは:近くて遠い二人の距離感
ドナルド・トランプ米大統領とメラニア夫人の割り切れない夫婦関係が憶測やゴシップの種となることは少なくない。
良くも悪くもトランプ氏は只者ではないので、メラニア夫人との夫婦関係がただならぬものであったとしても、不思議ではないのかもしれない。そこで、今回はトランプ夫妻がたどったラブストーリーを振り返ってみることにしよう。
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最近、巷で話題になっているのはメラニア夫人による「キス拒否」だが、それはどうやら帽子のせいらしい……
トランプ夫妻の夫婦仲は冷めきっているように見えることもあるが、ここ一番というときには互いに支え合うなど、一筋縄ではいかないようだ。そのことが、2人のゴージャスな結婚生活にミステリアスな一面を生み出している。
ところで、トランプ大統領とメラニア夫人はどのようにして出会い、愛を育んでいったのだろう? メディアによる過剰な注目にさらされたり、人々からバッシングされたりすることも多いトランプ夫妻だが、20年間にわたって結婚生活を続けているのだから、2人の絆は相当深いはずだ。
また、サルマ・ハエックはアメリカ合衆国のファーストレディになる可能性があったが、ドナルド・トランプを拒否した。
トランプ夫妻が出会ったのは1998年。メトロポリタン・モデルズ・エージェンシーの共同経営者、パオロ・ザンポリ氏が主催するパーティの席でのことだった。その夜、トランプ氏は美女を同伴してパーティに登場したが、東欧からやって来たばかりのメラニア夫人に目が釘付けになってしまったという。
ビジネスでは飛ぶ鳥を落とす勢いのトランプ大統領だったが、こと恋愛面においてはそうでもない。最初の妻、イヴァナ・トランプとは1992年に離婚。2番目の妻、マーラ・メイプルズ(写真)との結婚生活も1999年に破綻を迎えようとしていた。
一方、スロベニア出身のメラニア夫人(旧姓:クナウス)はモデルとして活躍するチャンスを掴むため、米国に拠点を移していた。
メラニア夫人が2016年に『ハーパーズ・バザー』誌に対して語ったところによれば、「ドナルドはわたしの電話番号を知りたがりました。でも、デートの予定があったので、教えませんでした。でも、『わたしの電話番号は教えられないわ。あなたの番号を教えてちょうだい。こっちから電話するから』と言いました」とのこと。
結局、トランプ氏に電話することに決めたメラニア夫人。2人は当時、ニューヨークで流行っていたクラブ「ムーンバ」でデートしたのだとか。メラニア夫人は『ハーパーズ・バザー』誌に対し、「あの夜のことは2ヵ月前の出来事のようによく覚えています」とコメントしている。
トランプ大統領はメラニア夫人に対し、当時の妻で元モデルのマーラ・メイプルズと離婚調停中だということを明かした。メラニア夫人の回顧録『MELANIA』によれば、「ドナルドは52歳でわたしは28歳でしたが、絆を感じました」とのこと。
ただし、トランプ大統領の不倫疑惑がささやかれるなどしたため、2人の交際は順風満帆とは言えなかった。実際、メラニア夫人は2000年に数ヵ月間にわたってトランプ氏と距離をとっていた。けれども、最終的に2人は結婚への道を歩み始めることとなった。
トランプ大統領は2004年のメットガラで、15カラットのダイヤモンド(150万ドル相当)の指輪をメラニア夫人に贈り、プロポーズした。
2人は2005年1月22日にフロリダで挙式。今年、結婚20周年という節目を迎えた。トランプ大統領は自身のInstagramプロフィールにホワイトハウスで撮影したツーショットを公開し、「美しい妻であり、素晴らしいファーストレディでもあるメラニアと結婚20周年を迎えました。あなたは素敵な妻であり、立派な母親です。結婚記念日、おめでとう。@FLOTUS!」というコメントを付した。
画像:Instagram (@potus)
トランプ夫妻の結婚式はフロリダ州パームビーチにあるベセスダ・バイ・ザ・シー教会で執り行われ、披露宴はマー・ア・ラゴにあるトランプ邸が舞台となった。出席者はクリントン元米大統領夫妻やチャールズ3世(当時は皇太子)、アナ・ウィンター、モナコ公アルベール1世、ブルース・ウィリス、サイモン・コーウェル、エルトン・ジョン、クリント・イーストウッド、ハイディ・クルムなど、錚々たる顔ぶれだ。
結婚から1年が経った2006年3月、夫婦のもとに息子のバロン・トランプが誕生。これを機にメラニア夫人は母・妻としての役割に徹するようになったが、トランプ大統領はビジネスマン兼政治家として華々しいキャリアを築き上げていった。
しかし、トランプ大統領には常に不倫疑惑が付きまとった。実際、アダルト女優ストーミー・ダニエルズに対する不倫口止め料をめぐり、裁判沙汰に発展してしまったことは記憶に新しい。しかし、メラニア夫人は大衆紙による品のない報道を黙殺し、トランプ大統領の側に留まり続けてきた。
メラニア夫人は2018年にABC放送が行ったインタビューの中で、「わたしは母親であり、ファーストレディでもあります。もっと重要なことに取り組まなくてはならないんです。人々やメディアがわたしたちの夫婦仲について詮索したがっているのは知っています。でも、わたしたちは大丈夫です」とコメント。
メラニア夫人はトランプ大統領ほどメディアに露出したがる人物ではない。しかし、2016年に夫が大統領選に出馬する意向を示すと、一挙に注目されることとなった。
その結果、ファーストレディとしての役割やトランプ氏との絆などについて、口さがないうわさが立つのは仕方のないことだった。
しかし、さまざまな憶測がなされた原因の一部はメラニア夫人の行動にもある。たとえば、第1次トランプ政権のころにはホワイトハウスを離れて暮らすという決断を下したほか、公式行事の場でも夫に冷淡な素振りを見せたりしてきたからだ。
けれども、メラニア夫人とトランプ大統領がいまだに夫婦としての歩みを続けていることは、疑いようのない事実だ。米国史においても、他に例を見ない異色の大統領夫妻として、その名を刻むことになるだろう。
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