デミ・ムーア:過去の過激なダイエット体験について明かす
最近デミ・ムーアは米「CBSニュース サンデーモーニング」のインタビューに答え、『ザ・サブスタンス(原題) / The Substance』(2024年)での役柄に重ねて自身の経験について語った。過去には、よりスリムな体型を目指して過酷なダイエットを行っていたという。
『幸福の条件』(1993年)の撮影中、減量のために毎日自宅とスタジオを自転車で往復しており、その距離は約97キロに上ったそうだ。
写真:2024年のカンヌ国際映画祭で、『ザ・サブスタンス(原題) / The Substance』で共演したマーガレット・クアリーとコラリー・ファルジャ監督と
当時、2人目の娘スカウトを出産してから半年しか経っていなかったデミは、体型を出産前に戻そうと必死だったという。
夜中に授乳を済ませた後、スタジオまで自転車で通い、そして丸1日撮影に参加するという過酷なスケジュールを繰り返していたらしい。
「痩せるようにと周囲の人に言われたこともありました。その言葉は確かにショックでした。でも、無理なダイエットを自分に課したのは、他でもない私自身だったんです」とデミはインタビューで語っている。
「今振り返ってみると、痩せていることはそこまで重要ではありませんでした。でも当時は、そうするしかないと思い込んでいたんです」とデミは付け加えた。
61歳になったデミは、自分の外見についてそれほど悩まなくなったそうだ。「このたるんだ肌は好きじゃないけど、でもそれが現実。だからこそ、存在しない美しさを追い求めるのではなく、今の自分の魅力を最大限活かそうと思っています」
『ザ・サブスタンス(原題) / The Substance』では、もう一人の自分を生み出すことができる、怪しげな注射薬にのめり込んでいく元トップ女優のエリザベス役を見事に演じ切っている。
エリザベスのクローンが華々しく活躍する一方で、エリザベス自身の老化は加速していく。「この映画の面白いポイントは、実際に心が引き裂かれるような体験をしながら、作品を作り上げたところです」と、英「BBC」にデミは語っている。
写真:デミ・ムーアのクローン役を演じるマーガレット・クアリーと
『ザ・サブスタンス(原題) / The Substance』は2024年のカンヌ国際映画祭で初公開され、脚本賞を受賞。日本では2025年5月に公開予定である。
写真:Screenshot 'The Substance'
英「BBC」によると、米誌『ローリング・ストーン』のアンナ・スミスは、「この映画を見た後は、考え込み、身もだえせずにはいられない」とコメントしている。日本での公開が待ち遠しい。