デビュー作が大成功:いきなりトップに躍り出た俳優たち
世界中で愛されるハリウッドスターになるには、険しく長い道のりが待ち受けている。これは大部分の俳優たちについて当てはまる真実だ。ところが、稀にデビュー作で大スターになってしまう場合もあり、中には若いうちに一世を風靡する役者もいる。
キャメロン・ディアスもハリウッドデビューとともに強烈な印象を残している。ジム・キャリーと共演した『マスク』(1994年)で一躍スターダムの道を駆け上がったのだ。
デビュー作で手にしたスターの地位は、その後の出演作での好演で確固としたものになった。その結果、90年代から2000年代初頭にかけて引っ張りだこに。代表作は『メリーに首ったけ』(1998年)、『バニラ・スカイ』(2001年)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)など数多い。最後に出演したのは2014年で、以降はスクリーンと距離を置いている。
あまり知られていないことだが、アン・ハサウェイは若くして映画デビューを果たし、ティーンエイジャーを中心に人気を博した。そのデビュー作とは恋愛コメディ『プリティ・プリンセス』(2001年)で、アンはジュリー・アンドリュースと共演した。
デビュー作で勢いに乗ったアンはその後30本以上の映画に出演、輝かしいキャリアを打ち立てることとなった。代表作は『プラダを着た悪魔』(2006年)、『ブライダル・ウォーズ』(2009年)、『インターステラー』(2014年)など、枚挙にいとまがない。
アン・ハサウェイがデビュー作で共演した名女優、ジュリー・アンドリュースもまたデビュー作で名を挙げた1人だ。初めてカメラの前で演技を披露したのは『メリー・ポピンズ』(1964年)だった。
世界的大ヒットを記録したジュリーは、その後も大きな苦労もなく活躍の場を手にすることができた。ただし、どれも同じようなジャンルの作品ではあったが…… 『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)のヒロイン役を知らない者はいないだろう。
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エドワード・ノートンもまた、才能に加えてデビュー作に恵まれた俳優の1人だ。グレゴリー・ホブリット監督の『真実の行方』(1996年)で名優リチャード・ギアと共演したのだ。その結果、アカデミー最優秀助演男優賞にノミネートされることに。
これまでに多数の映画に出演し、キャリアを積み上げてきたエドワード・ノートン。代表作はウディ・アレン監督の『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(1996年)、『25時』(2002年)、『インクレディブル・ハルク』(2008年)、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)など。特に『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ではアカデミー最優秀助演男優にノミネートされている。
ジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』(1993年)で主人公の娘を演じたのは誰かご存じだろうか?当時まだ11歳だったアンナ・パキンだ。
フランコ・ゼフィレッリ監督の『ジェイン・エア』(1996年)、『X-MEN』(2000年)、『アイリッシュマン』(2019年)をはじめ、素晴らしい作品や当たり役に恵まれることとなった。
若きジェイソン・ステイサムが、当時屈指の人気作となったガイ・リッチー監督の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング』(1998年)に参加したのはほとんど偶然だった。
以来、数々の映画に出演し続けているジェイソン・ステイサム。最近の出演作にはガイ・リッチー監督の『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』や『キャッシュトラック』、さらに『エクスペンダブルズ4』などがある。
数々の映画に出演し、今や世界的大女優となったナタリー・ポートマン。彼女もデビュー作でスターの地位を確立した1人だ。リュック・ベッソン監督の『レオン』(1994年)でジャン・レノと共演したとき、ナタリーはわずか13歳だった。
ナタリー・ポートマンのキャリアもここまで上げてきた名優たち同様、とても充実している。なかでも『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『クローサー』(2004年)、『ブラック・スワン』(2010年)、『ルーシー・イン・ザ・スカイ』(2019年) は大ヒット作となった。
ウィル・スミスが初めて成功を収めたのはテレビドラマだった。彼が主演を務める『ベルエアのフレッシュ・プリンス』に誰もが夢中になってしまったのだ。
『ベルエアのフレッシュ・プリンス』が成功を収めたことで、ハリウッドでの輝かしいキャリアが約束されたウィル・スミス。90年代の全盛期には『バッドボーイズ』(1995年)、『インデペンデンス・デイ』(1996年)、『メン・イン・ブラック』(1997年)などで活躍した。
ジョニー・デップが俳優の道を歩み始めたのは偶然だったことをご存じだろうか?友人のニコラス・ケイジが参加するオーディションについて行った結果、ジョニーが選ばれてしまったのだ。デビュー作は『エルム街の悪夢』(1984年)、後に続編やスピンオフ作品が次々に生み出されることとなるシリーズの第1作だ。
ジョニー・デップもまた、類まれなキャリアを誇る。代表作は『シザーハンズ』(1990年)、『アリゾナ・ドリーム』(1993年)、『ブロウ』(2001年)、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』をはじめとする『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、枚挙にいとまがない。