テイラー・スウィフトが来季ハーフタイムショーに出演したら?:NFL経済を動かす桁外れの存在感
2024年2月11日、米国最大のイベントの一つ、NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)優勝決勝戦にあたる「スーパーボウル」が行われた。高い注目を集めるハーフタイムショーで観客を魅了したのはミュージシャンのアッシャーだ。しかしアッシャーにとって不幸なことに、ライブツアー先の東京からテイラー・スウィフトが駆けつけたことで、すっかり話題をさらわれてしまった。
スウィフトの現在の恋人は、カンザスシティ・チーフスのスター選手であるトラビス・ケルシーだ。東京でのコンサートを終えるなり飛行機でとんぼ返りしたテイラーの目の前で、チーフスはみごと優勝を果たした。
数か月前にケルシーとの交際を発表してからというもの、テイラー・スウィフトはNFL界で大いに存在感を高めている。そこで、2025年2月9日にニューオーリンズで開催される第59回スーパーボウルのハーフタイムショーの担い手として、NFLはスウィフトに狙いを定めているようだ。すでに合意に達しているといううわささえある。
『ザ・サン』紙によれば、スウィフトとNFLが合意してハーフタイムショーへの出演が実現したとすれば、スーパーボウルが毎年稼ぎ出している多額の収入が、さらにけた外れなものになるという。
公式の数字は明らかにされていないが、もしもスウィフトによるハーフタイムショーへの出演が実現した場合、その収益はなんと10億ドルを超える可能性があると同紙は伝えている。
さらに、試合中に放映される広告収入が30秒あたり850万ドルに達する見込みで、2024年に比してプラス100万ドルという大幅増額となる。
これは「スウィフト効果」なのだろうか?ビジネスに関する専門家たちが『ザ・サン』に認めたように、答えはまさにイエスだ。
専門家たちによれば、スウィフトがレギュラーシーズンやプレーオフの試合で恋人のケルシーやカンザスシティ・チーフスを応援したことで、若い世代でアメリカンフットボールにあまり興味のなかった人々を、このスポーツに引き込んだという。
広告収入も高まる一方であり、これがスウィフト効果であることは明らかだ。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルも、スウィフトの集客力と存在感がリーグにもたらした利益をはっきり認めている。
実際、スウィフトが試合会場に姿を見せることでもたらされる新たな利益は7億〜7億5000万ドルに達すると見積もられている。さらに、スウィフトがスーパーボウルにおけるライブを引き受けたとしたら、この数字は13億から15億ドルに跳ね上がる可能性さえあるのだ。
ここで気になる点が2つある。スウィフトが第59回スーパーボウルでパフォーマンスを行うことを発表するのはいつなのか。そして、恋人のケルシーがステージに立つかどうかだ。もしステージにカップルが現れてキスでもすれば、視聴率が爆上がりとなる可能性がある。