チャールズ国王にけちをつけるノストラダムスの予言

ノストラダムスVSチャールズ国王
ウィリアム皇太子も王にならない
ノストラダムスとは誰か
イギリス王室
予期されぬ人?
王になれない?
兄ではなくて弟が?
ヘンリー王の誕生?
予言のおそるべき正確さ
その他の予言
霊媒のジャスミン・アンダーソン
惑星のならび
鍵は水星
戴冠式のベストタイミングではない
「長続きしない」
ノストラダムスと見解の相違
外れた予言
最高齢の王位継承者
王室専門家の見立て
ダイアナ妃の夢から得た予言
実現しなかった予言
「チャールズは王にならない」
予言のかずかず
ノストラダムスVSチャールズ国王

「イギリス王チャールズ3世の在位は、それほど長くは続かない」。ノストラダムス研究の大家は、16世紀の占星術師の予言からそのような解釈を引き出している。

ウィリアム皇太子も王にならない

予言によると、チャールズ国王の在位が長く続かないばかりか、その後の王位は思いがけない人物によって引き継がれるという。

ノストラダムスとは誰か

ミシェル・ド・ノートルダム(ラテン語風にはノストラダムス)は、フランスの占星術師、医師であり、予言者としてつとに有名である。『予言集』と題された本には942篇の四行詩が収められ、おのおのの詩が未来の出来事を予言するという。

イギリス王室

ノストラダムスの予言はいまからおよそ450年前になされたものだが、この分野の研究者によれば、ノストラダムスのある一節が、いま現在のイギリス王室と深く関連しているという。『Daily Record』紙が伝えた。

予期されぬ人?

1555年のノストラダムスの詩の叙述によると、予期されぬ人が王位につくという。

王になれない?

ノストラダムス研究の泰斗、マリオ・レディングは著書『ノストラダムス:全予言』(Nostradamus: Complete Prophecies for the Future、邦訳なし)において、この詩の一節に思考を巡らす。「ウィリアム皇太子、つまり彼は父チャールズのあとを継いで王になると目されているが、そのウィリアム皇太子が王位に就く可能性はすでに失われているのではないだろうか?」

兄ではなくて弟が?

『Daily Record』が伝えるように、理由は明らかにされていないが、マリオ・レディングはこの一節を、サセックス公爵ヘンリー王子が次の王になることの予言ではあるまいかと解釈している。

ヘンリー王の誕生?

「ヘンリー王子が何らかの事情で、ウィリアム皇太子の代わりに次のイギリス王になることも考えられる。その場合、彼は38歳の若さでイギリス王ヘンリー9世になるだろう」

予言のおそるべき正確さ

マリオ・レディングはさらに、女王の死が2022年にあたることも予言していた。その年に本当に女王が亡くなり、著書はベストセラーになった。同じく彼はチャールズ3世が74歳という高齢で王になることも予見していた。

その他の予言

ノストラダムスは、ほかにもアドルフ・ヒトラーの台頭、広島への原子爆弾投下、ケネディ大統領の暗殺、9・11などを予言していたと(一部では)されている。とはいえ、チャールズ国王の在位期間について予言するのはノストラダムスだけではない。

霊媒のジャスミン・アンダーソン

2022年、また別の人物がチャールズ王の在位期間は短いものになるとの自説を展開した。有名な霊媒、ジャスミン・アンダーソンである。彼女はオンライン版『デイリー・エクスプレス』紙の記事で、チャールズ国王の戴冠式のときの惑星のならびがその統治の未来を読み解く鍵になると言っている。

惑星のならび

霊媒あるいは超能力者のジャスミン・アンダーソンは語る。すなわち、戴冠式の週末における惑星のならびだが、これは王にとって芳しくない。霊媒はそれをもって、チャールズ国王の在位期間は長くは続かないと予言する。王にはほかに優先すべきことがあるのだ、と彼女は指摘する。

鍵は水星

ジャスミン・アンダーソンが話す詳しい内容はこうだ。「すぐにわかりました、チャールズ3世の王位はそれほど長くは続かないな、と。まず戴冠式の日取りが5月6日ですが、このとき水星の逆行が起きています」。水星の逆行とは、水星が他の惑星とは逆方向に動くように見えること(およびその期間)をいう。では、水星が逆行すると地上の生はいかなる影響を受けるのか?

戴冠式のベストタイミングではない

「水星は、コミュニケーションや旅行、メッセージ、電気機器をつかさどる惑星です。水星が逆行するときには、これらの物事が不安定になります」と霊媒はいう。この期間は、新しい仕事を始めたり、新たな関係をスタートさせたりするのに不向きである。というわけで、戴冠式のような歴史的行事にふさわしい日取りではないのだ。

「長続きしない」

「逆行の期間に何か新しいことに着手しても、のちのち問題が出てきたり、あいにく長続きしなかったりという結末になりがちです」と霊媒は続ける。「チャールズ国王が王になったとき、私は思いました。きっと在位期間はそれほど長くはないだろうと」

ノストラダムスと見解の相違

ジャスミン・アンダーソンは王位について、まずはウィリアム皇太子にわたるだろうと予言している。「ウィリアム皇太子はチャールズ国王よりも王としてはるかに大きい成功を収めるでしょう。ヘンリーとウィリアムの両王子はそこでようやく和解を果たし、争いに終止符を打ちます」と、霊媒は結論づけた。

外れた予言

しかしこの霊媒は、以前、チャールズ皇太子みずから王位に就くのを辞退するだろうと予言しており、戴冠式の前に王位を退くという見立てを強く押し出していた。今になってみると、予言の少なくともその部分は外れたことになる。

最高齢の王位継承者

もちろん、74歳という年齢からいって、チャールズ国王の在位期間がはるか永劫(というのは不謹慎な冗談だが)続くものとは思えない。母である故エリザベス2世の在位期間には及ばないだろう。

王室専門家の見立て

王室の専門家、ビクトリア・アービター(Victoria Arbiter)はツイッターで、チャールズ国王がジュビリー(在位25年祭)を祝うことはなさそうだと予想している。専門家でなくともそれくらいの予想は立てられそうだけれども。

ダイアナ妃の夢から得た予言

ジョーン・ハンガー(Joan Hanger)の予言。彼女はユング派心理学を修め、プロの夢分析家として活動しており、これまで6冊の本を出している。チャールズ国王についても予言しているが、その予言はほかならぬ故ダイアナ妃の夢から引き出したものである。

実現しなかった予言

ジョーン・ハンガーはダイアナ妃の生前、彼女のかかりつけ分析医として夢の分析にたずさわった唯一の人物である。この分析家はダイアナ妃の夢から、チャールズ国王の退位はいわずもがな、だいいち王になることもない、という大胆な解釈を打ち出した。もちろん、これが外れたことは周知の通りだ。エリザベス女王の死により、チャールズ皇太子は自動的に国王になったのだから。

「チャールズは王にならない」

超能力関連のウェブサイト「おすすめ超能力(Recommended Psychics)」によると、ジョーン・ハンガーは次のように言う:「チャールズが王になることはないだろうと、彼女(ダイアナ妃)は語りました。夢でダイアナ妃は、チャールズが打ち首になるところを見たのです」

予言のかずかず

夢の分析、惑星のならび、16世紀の予言……未来を占うにあたり、これらの手がかりは人を選ぶ。つまるところ、時の経過を待って見届けるしかない。妻カミラ女王に見守られながら、チャールズ3世の在位は果たしていつまで続くのだろうか?

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