セレブ御用達の整形術:最近の美容整形トレンド
常人離れした美貌やスタイルを誇るセレブたちも多いが、その秘密は優れた美容整形技術ということも多い。同じ医者に執刀してもらうことは叶わなくても、いったいどういう手術を受けたのか知ってみるのもいいかもしれない。いま欧米で行われている美容整形術をチェックしてみよう。
二の腕痩せはその名の通り、二の腕の脂肪を減らすことでたるみを減らし、引き締まった外見を実現する術だ。基本的には二の腕にメスを入れ、余分な脂肪組織や皮膚を取り除くという手術となる。欧米では近年ますます一般的になってきている手術で、費用は3000~6000ユーロ(約50~100万円)だという。
2023年に新たなトレンドとなったのはケラトピグメンテーション。人口虹彩移植などとは異なり、目を切り開くことなくレーザーを用いて虹彩に着色、瞳の色を変える。ただし、この手術にはまだ議論もあり、リスクを指摘する眼科医もいる。
薄毛をごまかすために頭皮リフトを利用することもある。頭頂部や側頭部の薄毛を、頭皮を上に持ちあげることで隠すのだ。
同じような目的で、生え際を前進させる手術を行うことも。後退してきた生え際をごまかすために、頭皮を前に持ってくるというラディカルな対処法で、一度施術すれば効果は一目瞭然となる。
さいきんのセレブたちが若見えのためにこだわっているのがひざなどの部位。昔はほんとうの年齢がばれやすい箇所とされていたが、最近では浸潤法やレーザー、高周波療法などさまざまな技術を用いてなめらかさを保つ努力がなされている。
ひざ同様若見えに重要なのがひじのしわ対策。ヒアルロン酸注入や吸収性縫合糸を用いたリフトアップなどが用いられている。
若々しい手を作り出すためには、カルシウムハイドロキシアパタイトが使われる。効果は一瞬で現れ、吸収性の成分だが持続性も良く、一年半ほどは効果が続くという。
外眼角形成術は目尻の形を変える手術で、多くのモデルや女優がネコのように魅力的なつり目を作り出すのに用いている。比較的単純な手術で、ヨーロッパでの費用はおよそ2000から3000ユーロ(約25~40万円)だとか。
キム・カーダシアンやカイリー・ジェンナーなどのもつ特徴的なヒップラインを自らのものとしたい人は多い。そのためには、お尻にシリコンや自分自身の脂肪をインプラントとして入れることが行われる。
白目ホワイトニングとはその名の通り、白目を白くすること。黄色くなった白目や、白目に出てきたシミなどをきれいにしてしまう。
人間の身体に、さらなる美の高みを目指せない部位は存在しない(少なくとも、美容整形外科はそう主張している)。その証拠のひとつにもなりそうなのが、多くのセレブが足首の整形を施しているという事実だ。リポレーザーなどの技術を用いてピンポイントで脂肪を減らすことで、お望みの形を手に入れられる。手術の際には局所麻酔が用いられ、ダウンタイムもごく短いとされる。
おへその形は十人十色、人によってさまざまだが、たとえ自分の望む形でなかったとしても、メスの力を借りれば堂々と人目にさらすことができる。
脂肪冷却とは非侵襲的な美容整形法で、低温にさらすことで脂肪を破壊するという方法だ。近年ではかなり一般化した手法だが、カナダのモデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(写真)のように残念な結果になってしまうことも。リンダの場合、逆説的脂肪過形成という副作用が強く出てしまい、脂肪細胞が増大、求めていたのとは真逆の結果となってしまった。
マイクログラフティングは植毛技術で、頭皮だけでなくアンダーヘアの形成などにも用いられる。首の下のほうに生えている毛を移植することで、伸びるのが遅く、より短いアンダーヘアを実現できるというわけだ。手術の際には局所麻酔を用い、ヨーロッパでの価格はおよそ3800~5000ユーロ(約50~70万円)とされる。
いまではかなり一般的となったバッカルファット除去だが、かつてはごく一部のセレブにしか手の届かない手術だったことも。基本的には頬についた脂肪を除去し、シャープな輪郭を実現するという手術だ。局所麻酔のうえで小さく切開することになるが、ヨーロッパでの価格はおよそ1000ユーロ(約15万円)からとなっている。