セレブたちの知られざる本名
ハリウッド俳優や有名人が芸名を使うことはよくある。たとえば、イスラエル出身のナタリー・ポートマンの本名は、出自を感じさせるナタリー・ヘルシュラグだ。
本名はフアン・ルイス・ロンドニョ・アリアス。芸名のマルーマは、彼にとって大切な3人の名前を略してつなげたものだ:母(マルリ)、父(ルイス)、姉(マヌエラ)でマ・ルー・マなのだ。
本当の苗字はアナスタサキスだ。改名したのは本人ではなく、アニストンの方が映画界で成功しやすいと考えた父親だった。ジェニファー・アナスタサキスのままだったらどうだろう?それでも成功したにちがいない。
マイケル・キートンことマイケル・ダグラスのケースは独特。彼がハリウッド入りした時にはすでに同名の有名俳優兼プロデューサーがおり、しかもオスカーで受賞するなど活躍していた。マイケル・ダグラスは本名を名乗るわけにもいかず、芸名を採用した。
オーストラリアを代表する女優のニコール・キッドマンが、本名はホクラニだと打ち明けたときには世界中が驚いた。秘密はそれだけではない。実はハワイ生まれのアメリカ人で、オーストラリア出身ですらなかったのだ。
ザ・ウィークエンド(The Weeknd)の本名はエイベル・テスファイだが、自分の名前が気に入らないことはインタビューで一度ならず説明している。芸名の由来はミュージシャンで身を立てるため学校を中退して家を出たのが週末だったこと。しかし、母国カナダにThe Weekendというバンドがすでにあったので、eを取ってThe Weekndを名乗ることに。
オリヴィア・ワイルドことオリヴィア・ジェーン・コバーン。作家やジャーナリストを輩出する家庭に生まれた彼女は、迷うことなくお気に入りの作家オスカー・ワイルドにちなむ芸名を名乗った。
彼の本名がホアキン・ラファエル・ボトムであることを知る人はあまりいない。苗字の変更を決めたのは両親で、過激派ヒッピーグループを去るにあたり、家族の再生の象徴として不死鳥フェニックスを選んだのだ。
ヘレンもミレンも本名ではない。ロンドンっ子だがロシア人の父をもつ彼女の本名はイレーナ・リディア・ミロ―ノヴァだ。
ポール・デイヴィッド・ヒューソンとは、U2のリーダーの本名だ。彼の伝説的芸名はラテン語「ボノ・ヴォクス(美声)」にちなんで友人ギャビン・フライデーがつけたものだが、二人が幼年時代を過ごしたダブリンにある、近所の補聴器店の名前でもある。
キャサリン・エリザベス・ハドソンは、歌手デビューを果たしたころハリウッドで絶頂期にあったケイト・ハドソンと間違えられるのが嫌だった。そこで、母親の旧姓を名乗ったのだが、結果、押しも押されもせぬ大歌手に。
ラテン歌手のレッテルを張られるのは嫌だったが、本名ピーター・ジーン・エルナンデスではラテン視されるのは避けられない。そこでファンキーなミュージシャンとして世に受け入れられるべく、お気に入りのレスラー、ブルーノ・サンマルチノにちなんだ芸名を名乗ることに。
ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタという長い名前こそレディー・ガガの本名だ。クイーンの名曲「Radio Gaga」にちなんでニックネームを付けたのは、歌手の元カレ、ロブ・フサリだった。ちなみに彼はレディ・ガガに対して芸名の著作権を主張し、3000万ドルの賠償を求めて訴えを起こしたものの、敗訴。
俳優に転身しオスカー賞を受賞する(2004年、『Ray/レイ』で)以前、ジェイミー・フォックスはコメディアンとして成功していた。最初は本名のエリック・ビショップとしてデビューしたが、敬愛するコメディアン、レッド・フォックスにちなんでジェイミー・フォックスに改名。
若きジョン・ロジャー・スティーブンスがミュージシャンとしてデビューしたとき、詩人のJ・アイヴィが「伝説」のようだと言ったばかりかカニエ・ウエストもそれを認めた。大胆な名前を気に入ったジョンは、それを芸名として採用した。
この世界的女優兼監督の本名はアリシア・クリスチャン・フォスターだ。兄によると、ジョディ・フォスターという名前はジョゼフィーヌ・ドミンゲスに由来するほか、母親のパートナーであり、彼女にとっては第二の母ともいうべきジョー・Dにもちなんでいるという。
本名はマーク・シンクレア・ヴィンセント。 DJのような名前だが、ディーゼルという苗字は、ニューヨークで用心棒として働いていたころに腕っぷしの強さを表すためにつけたもの。名前の方は本名の3番目の部分を略したもの。それかあらぬか、映画史上稀に見る人気カーアクションシリーズのヒーローに。
本人が『ローリング・ストーン』誌のインタビューに明かしたところ、アシュリー・ニコレット・フランジパーネは「弱々しく、おバカで暗かった」。何とかしなくてはと考えた彼女は、ニューヨークのイーストサイドにあるホールジー通りを芸名に採用した。
本名はベニート・アントニオ・マルティネス・オカシオ。個性的な芸名は子供時代のとっぴな写真に由来する:うさぎの仮装をして学校に行かなくてはならないことに腹を立てている彼の写真だ。しかし、その怒りから伝説が生まれることに。
エマ・ストーンが本名でないなんて信じられるだろうか?しかし、違うのだ。本名はエミリー・ジーン・ストーンだが、わずか16歳でハリウッドでデビューを果たしたとき、俳優組合にはすでに同名の女優がいたため、エミリーに似たエマを芸名にしたのだ。また、『W Magazine』誌のインタビューでは、「みんなにエムと呼ばれている」とコメントしている。
ステイシー・アン・ファーガソンは、ミュージシャンとして世界を沸かせるには短く覚えやすい芸名が必要だと考えた。こうしてブラック・アイド・ピーズのリーダー、ファーギーが誕生した。
彼女の本名がリア・サファルティであることはあまり知られていない。セファルディムに由来するこの苗字のせいで学生時代に嫌な思いをしたことから、心機一転、母方の苗字ミシェルに変更することにしたのだ。
本名はジェシカ・エレン・コーニッシュだが、長いことジェシー・Jを名乗り続けたため、本人ですら「J」の由来を覚えていないという。
本来の名前はアレシア・ベス・ムーアだが、クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作『レザボア・ドッグス』のミスター・ピンクにちなんでピンクに改名。
ヴィクトリア・ルイーズ・ロットが小さいころから綺麗だったのは間違いない。子煩悩な両親に「妖精」と呼ばれていたのだから。そして音楽の世界に飛び込むにあたりそのニックネームを使い、成功を願ったのだ。
本名はスーザン・アレクサンドラ・ウィーバー。14歳の若さで、F・スコット・フィッツジェラルドの名著『グレートギャツビー』の登場人物シガニー・ハワードにちなんで改名。
スヌープ・ドッグは本名も異色、カルヴァン・コルドザル・ブローダス・ジュニアというのだ。さて、彼の伝説的芸名の背景にスヌーピーに対する並々ならぬ思いがあることは想像に難くない。
マイリー・サイラスもハンナ・モンタナも本名ではない。本当はデスティニー・ホープ・サイラスというのだ。しかし、愉快でいつもニコニコしている彼女を見た父親のビリー・レイ・サイラスが彼女のことをスマイリーと呼び始めた。これが訛って芸名となり、2008年には本名もマイリーに。
エリザベス・ウールリッジというエレガントな名前こそ、ラナ・デル・レイの身分証明書に記載された名前だ。以前は、スパークル・ジャンプ・ロープ・クイーンあるいはメイ・ジェイラーとして活動していたが、『ヴォーグ』誌のインタビューによると、「フロリダの海岸(パームビーチにあるデル・レイ海岸)を思わせるエキゾチックな名前」、ラナ・デル・レイに改名したとのこと。
カーディー・ Bの本名はべカリス・マルレニス・アルマンザー。『ジミー・ファロンのトゥナイトショー』で本人が語ったところによると、その芸名には紆余曲折があるのだという。 「妹の名前がヘネシーでコニャックと一緒なので、私の方はバカルディと呼ばれるようになったの。インスタグラムでバカルディ・Bと名乗ることにしたら権利上の理由でアカウントが削除されたので、略してカーディー・Bにしたわけ」
そう、この女性ラッパーの芸名の由来はイギー・ポップだ。アゼリアの方はというと、彼女が両親と一緒に住んでいた通りの名前だという。では、本名は?アメシスト・アメリア・ケリーというのだ。
幼い頃、華やかな貴族や名家の世界に夢中だったエラ・マリヤ・ラニ・イェリッチ=オコナー。そこで、ロード(卿)に女性形を示す「e」をつけて芸名にしたのだ。ちなみに、彼女を一躍有名にしたデビューシングルのタイトルは『ロイヤルズ』だ。
メリッサ・ヴィヴィアン・ジェファーソンは友人たちからリズと呼ばれていた。では最後の「o」がどこから来たのかというと、彼女のストリート仲間たちが名前の最後につけていたスラングだ。その結果、リズがリゾになったというわけ。
レイチェル・メーガン・マークルはどうして名前からレイチェルを取ってしまったのか?今のところその理由を知るものはいないし、本人も語ったことがない。しかし、家族もメーガンあるいはメグと呼んでおり、レイチェルとは言わないようだ。