勝ち目はあるの!?:セレブたちの思い切った賭け
セレブたちが素晴らしい演技や驚くようなパフォーマンス、熱い試合を見せてくれるのは珍しいことではない。しかし、有名人と言えども時にはクレイジーな行動にでることがある。たとえば、トム・ハーディとレオナルド・ディカプリオのように、大胆な賭けや意表を突く振る舞いで私たちを大笑いさせてくれることもあるのだ。
2016年のアカデミー賞について、前評判ではトム・ハーディーが『レヴェナント・蘇りし者』の演技でノミネートされると予想した人は少なかった。ところが、ハーディーのノミネートを信じて疑わない者がいた:共演者、レオナルド・ディカプリオだ。『エスクァイア』誌のインタビューに答えたハーディー自身のコメントによれば、ディカプリオに賭けを持ちかけられた彼は、もしアカデミー賞にノミネートされたら腕にタトゥーを入れると言ってしまったそうだ。
しかし、なんとトム・ハーディはアカデミー助演男優賞にノミネート。オスカー像は『ブリッジ・オブ・スカイ』のマーク・ライランスの手に渡ったものの、ディカプリオの予想は当たったのだ。そこで、ハーディーは2年後、約束通り二の腕に 「Leo Knows All(レオはお見通し)」と彫った。
『トロイ』(2004年)でアキレスとヘクトールをそれぞれ演じたブラッド・ピットとエリック・バナは、息をのむような殺陣シーン撮るために賭けをしたという。『シカゴ・トリビューン』紙にふたりが語ったところによると、賭けはどちらがより精度の高いアタックを仕掛けられるかというものだった。
ピットとバナの賭けは、前もって決めた狙いを外すごとに罰金50ドルを支払わなくてはならないというルールだったそうだ。また、台本にない一撃で相手に痛みを与えてしまった場合、罰金は100ドルだ。『シカゴ・トリビューン』紙によれば、結局、バナはブラッド・ピットに750ドルを支払う羽目になったが、ピットの方は200ドル返すだけで済んだという。
『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、ハリソン・フォードの3人は『インディ・ジョーンズ』第4作、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年)の興行収入について「賭け」をしたという。実際には、パラマウント社との契約が「賭け」になっており、興行収入が4億ドル未満だった場合、3人ともこの映画による収益を放棄するというものだった。
結局、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」は、全世界で7億9,070万ドルもの興行収入を挙げたため、スピルバーグ、ルーカス、フォードの3人は賭けに勝ち、パラマウント社の賭け金をかっさらっていった。
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシェリフ・ホッパー役で世界的に知られる俳優、デヴィッド・ハーバー。彼はTwitterアカウントを通じてグリーンピースにコンタクトを取り、いくつリツイートを稼いだらペンギンとダンスしに南極に連れて行ってくれるかと持ち掛けたのだ。
グリーンピースはハーバーの挑戦を受けて立ち、リツイート20万回で連れて行くと約束した。しかし、ハーバーはわずか5時間でこの目標を達成。その結果、彼は飛行機でチリに飛び、そのまま南極大陸に渡って、ペンギンたちと念願のダンスを果たした。もちろん、グリーンピースがサイトで述べているとおり、気候変動に対する人々の意識改革に貢献するのも忘れなかった。
最近では、TikTokやインスタグラムといったSNSを介して大流行するチャレンジも多い。そこで、俳優のトム・ホランドはインスタグラムを通じ、ライアン・レイノルズとジェイク・ギレンホールに、逆立でシャツを着るという「Tシャツチャレンジ」を持ちかけた。
ホランドはまず、ビデオを通して自分のテクニックを披露すると、同僚たちに挑戦を受けて立つよう促した。これに対し、ギレンホールは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』での共演者に賭けで勝ったが、ライアン・レイノルズは「デッドプール」役らしく変顔をクローズアップして「無理」の一言。
『シネマニア』誌で話題になったように、スペイン人女優ペネロペ・クルスは『パイレーツ・オブ・カリビアン:生命の泉』(2011年)の撮影で主役のジョニーデップと仲良くなった。意気投合したふたりは冗談から賭けをすることになるのだが……
賭けの内容は不明だが、罰ゲームは話題に。どうやら、賭けに負けたペネロペ・クルスはアニメシリーズ『サウスパーク』の有名キャラクター、ミスター・ハンキーの仮装をする羽目になったらしい。しかも、ジョニーは仮装した彼女の写真をたくさん撮ったという。「ジョニーは笑い転げながら何百枚も私の写真を撮っていました。世に出ないといいんですが…… でも、今この話をしちゃいましたから、時間の問題でしょう」
賭け金の莫大さで目を惹くのは、ジョージ・クルーニーがミシェル・ファイファーに持ち掛けた賭けだろう。二人がいくつかのメディアに明かしたところでは、1989年に一度目の結婚をしていたクルーニーは、もう二度と結婚しないといってファイファーに10万ドルを賭けたという。しかし、2014年に法廷弁護士、アマル・アラムディンと婚約、結婚、賭けに負けてしまった。
どうやら、ジョージ・クルーニーは自分の「婚約恐怖症」についてよく冗談を言っており、子供も欲しくないと公言していたようだ。そして、あまりに自信があったので、最初の賭け金5万ユーロを2倍にしてしまったのだという。その結果、哀れなジョージはファイファーに大金を支払う羽目に。
面白いことに、ジョージ・クルーニーが賭けをしたのはこれが初めてではなかった。ファイファーがBBCのインタビューに語ったところによると、数年前、女優のニコール・キッドマンが、クルーニーは40歳になる前に父親になると言って賭けを申し込んだのだ。キッドマンはこの賭けに負けたが、期限を50歳に延長して「ダブル・オア・ナッシング」を提案。しかし、クルーニーは56歳でエラとアレクサンダーの双子が生まれるまで、父親にならずじまいだった。
ウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスは娘のウィロウに協力してもらって、「自由になるための」挑戦を行ったことをSNSで発表した。それは、ジェイダが抜け毛の悪化に悩んでいる時期のことで、スカーフをかぶったりすることを余儀なくされていたのだが……
50歳の誕生日に合わせて、大胆なイメージチェンジを遂げたジェイダ。以前は様々なヘアアレンジを行っていたが、今回なんと丸刈りになって登場したのだ。