セレブたちのママ:ディカプリオ、ベッカム、ジェニファー・ロペス、、、、、、
「かけがえのない母」という言葉は母と子の関係をよく表しているが、セレブたちが母親の腕を取ってレッドカーペットを歩きたがるのもそのためだろう。デビッド・ベッカムと母サンドラをはじめ、セレブ母子の素顔に迫ろう。
マット・デイモンの母ナンシー・カールソン=ペイジは、リスリー大学で幼児教育の教授をしている。作家として5冊の本を出版したほか、メディアの暴力や人間関係のトラブル解決法、教室のマネジメントや教育一般に関する論文を多数発表するなど活躍している。
オーランド・ブルームの母ソニア・コンスタンス・ジョセフィーン・コープランドはコルカタ(インド)の英国人街で医者一家に生まれたが、息子の方は別の道を歩み、映画界で大成功を収めた。ソニアは一緒になって喜ぶだけでなく、厳しい批判に対しては堂々と息子をかばうのが常だ。
ダコタ・ジョンソンは母メラニー・グリフィンのあとを追いかけて映画にどっぷり浸かった結果、いまや大女優だ。とても仲良しで、ダコタは母のことを「恋人みたいな母」と言っているほどだ。
残念ながらふたりとも他界してしまったが、キャリー・フィッシャーとデビー・レイノルズの関係はお手本のような親子愛に満ちていた。ふたりとも女優として活躍し、キャリーは『スターウォーズ』のレイア役、デビーは『雨に唄えば』のキャシー役でよく知られていたが、2016年にキャリーがこの世を去るとその二日後にデビーも後を追うように他界した。
シルベスター・スタローンの母、ジャッキー・スタローン(息子に釘付け)は2020年に98歳でこの世を去ってしまったが、アメリカではよく知られた占星術師で女子プロレスの先駆者としても活躍した。アスリート一家の出で、その血はシルベスターにも受け継がれている。
ウィル・スミスの母キャロライン・ブライトは学校のマネジメントに携わっていたが、映画イベントでは息子の隣で晴れ姿を披露するのが常だった。俳優兼ミュージシャンの息子も、生みの親に対する愛情を堂々と発信し続けている。
レオナルド・ディカプリオはスターになって以来、試写会やイベントにはいつも母イルメリン同伴で登場する。
2014年のゴールデングローブ賞のパーティーで撮影されたこの写真では、ディカプリオと彼の母の隣にブラッドリー・クーパーと彼の母グロリア・カンパーノの姿が見える。
ジェニファー・ロペスのような有名アーティストも母親同伴でステージにのぼる。
ブラッド・ピットの母、ジェーン・エタ・ピットは、息子の映画の試写会に必ず駆けつける常連だ。しかも、ブラッドに対しては過保護に世話を焼く(特に、息子と元嫁アンジェリーナ・ジョリーのいざこざについて)。また、2012年にスプリングフィールド・ニュースリーダー紙への投稿でゲイコミュニティ反対を表明して論争を巻き起こしたことでもわかるとおり、かなり保守的。
娘にそっくりなだけでなく若い頃は舞台女優だったマンディー・ティーフィー。セレーナ・ゴメスと同じように演技の世界で活躍していた。
尽きない愛情を母に見せるサッカー選手といえば、クリスティアーノ・ロナウド。「CR7」がいるところにはいつだってドローレス・アヴェイロの姿がある。彼にとって、自分の母を大切にしてくれることはパートナーの必須条件だ。
メキシコの女優サルマ・ハエックと彼女の生みの親、ディアナ・ヒメネス・メディナほどそっくりな母娘もいないだろう。音楽と芸術に情熱を傾けるようになったきっかけはディアナだとサルマ自身が断言している。
カナダのラッパー、ドレイクは母親のサンディ・グラハムと一緒にトロント・ラプターズのスタジアムで贔屓チームを応援している姿がよく目撃されている。2018年のヒットソング「God's Plan」など、母にささげられた曲も多い。
親子そろってアーティスト。ただ、パウリナ・ルビオが音楽の才能を発揮したのに対して、母の方は映画とテレビ、つまり演技の世界で活躍していた。スサーナ・ドサマンテスは1968年に『Remolino de Pasiones』で映画デビューを果たし、同じ年に『Los recuerdos del provenir』に出演、そのままテレビドラマのスター街道を駆け上がった。
俳優ジェイク・ギレンホールも自分の映画の試写会に母ナオミ・フォナー・ギレンホールをよく招待するが、彼女にとって映画界はなじみ深い。というのも、ナオミ・フォナー自身、プロデューサー兼脚本家として活躍し、2013年には監督兼プロデューサーとして制作した『少女が大人に変わる夏』がサンダンス映画賞を受賞しているのだ。
ジャレッド・レトは『ダラス・バイヤーズクラブ』(2014年)でアカデミー賞助演男優賞を勝ち取ったとき、記念スピーチの中で母コンスタンス・レトに触れるのを忘れなかった:彼にとって母親はもっとも大切な女性の一人であるばかりか、「人生の師でありパートナー」なのだ。彼女が戦い抜いた人生は今、息子の成功につながっている。
パウリナ・ルビオのケースとよく似ているのがマイリー・サイラスと母だ。ティッシュ・サイルスもまた、はじめは女優として、その後はプロデューサーとして人生を映画に捧げてきたのだ。しかも、プロデューサーとしてのデビューは娘の協力があってのものだ。というのも、彼女がはじめて制作した映画は、マイリ―が主人公を演じた『ラストソング』(2010年)だったからだ。
ビヨンセのパートナーとしても知られるアメリカ人ラッパー、ジェイ・Zも母への強い愛情を隠さないセレブの一人だ。二人の距離は、母グロリア・カーターが同性愛を告白したときにさらに縮まった。ジェイ・Zはこの告白に涙したが、嫌悪感からではなく、「母がようやく自由を手に入れた」からだ。
アーリン・フェニックスは、息子リバー・フェニックスを失うという悲劇と、次男ホアキン・フェニックスの成功を眺めるという喜びの両方を経験することになった。 ホアキンにとって、母はインスピレーションをくれるだけでなく、人生の道案内をしてくれるガイドでもあったと言う。とはいえ、彼も迷子になったことがある:第92回アカデミー賞の授賞式で母の姿を見失ったホアキンはレッドカーペットを右往左往、周囲をクスリとさせたのだ。
娘よりも母の方が有名ということもある。マーガレット・クアリーは2013年に映画デビューを果たしたが、彼女の母はというと銀幕の万能女優、アンディ・マクダウェルだ。ふたりは共演したことがなかったが、 Netflixのミニドラマシリーズ『Maid』でついに二人そろって画面に登場した。
最近はうまくいっているようだが、一筋縄ではいかない男ジャスティン・ビーバーと若い母パティ・マレットとの関係は波乱に満ちていた。べったりくっついていたかと思えば一言も話さない時期もあったりと、何かとお騒がせな親子だが、ジャスティンは「どんなことがあっても」母親を愛しているとコメントした。
クリス・ジェンナーはキム・カーダシアンの母親兼代理人で、ありえないほど娘にそっくりだ。アメリカのテレビを代表するパーソナリティとして自身のトークショー『クリス』(2013)も切り回していた彼女は、キム・カーダシアンや姉妹といつも一緒だというだけでなく、一家が出演するリアリティショーをプロデュースしたりと、親子で世界をアッと言わせてきた。
ジャスティン・ティンバーレイクの母リン・ボマー・ハーレスも、息子が参加するイベントや試写会によく一緒に足を運んでいる。リンはジャスティンが小学校に入学する前に夫と離婚したものの結局よりを戻して再婚、コスメ製品の流通に携わっている。
ケイティ・ペリーと母メアリー・ハドソンは仲良しで、娘が参加する音楽界のイベントにメアリーが姿をみせることも珍しくない。メアリーは、夫フランク・ジョセフ・ペリー・ジュニアと同じくペンテコステ派の牧師で、アメリカ中を回ってあちこちの教会に顔をだしている。
キアヌ・リーブスの母パトリシア・テイラーは衣装デザイナーとして、デヴィッド・ボウイなどロック界の巨匠たちを華やかな舞台に送り込んできた。彼女のコネクションのおかげで幼いキアヌは多くの業界人と知り合うことになったばかりか、なんとアリス・クーパーが子守役を引き受けてくれたのだ。
ケイト・ハドソンとゴールディ・ホーンは親子そろって大女優だ。ふたりとも数多くのハリウッド映画への出演経験を誇り、もはや遺伝だけでは説明がつかない。
マシュー・マコノヒーと母メアリー・キャスリーン・マッケイブの関係も波乱に満ちたもので、90年代は会話もなかったという。それはなぜか?メアリーが息子の家にカメラマンを引き入れて私生活を暴露してしまったからだ。けれども、今ではすっかり仲直りした二人。息子が『Greenlights』を出版してからというもの、彼のとなりには誇らしげにポーズを取るメアリーの姿が。
ピアース・ブロスナンは母メアリー・メイ・スミスが大好き。彼は、87歳の典型的なイギリス人レディーの母を試写会や買い物に連れて行っては楽しいひとときを過ごしている
ライアン・ゴズリングはエル・ムンド紙のインタビューでそう述べた。彼にとって、母ドナ・ゴスリングは「ひとりで彼を育ててくれた」尊敬すべき「真のヒロイン」なのだ。ゴスリングは家族をとても大切にしていて、家族のサポートがなければ俳優の道に進むこともなかっただろうと話している。
トム・クルーズも2017年に80歳の母を失ってしまった。メアリー・リー・ファイファーは息子の晴れ舞台の常連で、トム・クルーズと一緒に映画イベントによく顔を出していた。ふたりはとても仲良しで、俳優業への情熱をトムに植え付けたのも母だった。