有名歌手たちに起こったパクリ疑惑

エド・シーラン
ケイティ・ペリー
ジャスティン・ビーバー
サム・スミス
J・バルヴィン
ジェイ・Z
シャキーラ
ブルーノ・マーズ
ブラック・アイド・ピーズ
アマラル
コールドプレイ
エンリケ・イグレシアス
レディー・ガガ
マイケル・ジャクソン
オアシス
オリヴィア・ロドリゴ
ファレル・ウィリアムスとロビン・シック
ピットブル
レディオヘッド
レイ・パーカー・ジュニア
リアーナ
ゴティエ
バニラアイス
ビートルズ
エド・シーラン

2017年に盗作疑惑が浮上したエド・シーランの「Shape of You」。ネットユーザーたちがTLCの「No Scrubs」と歌詞の一節が似ていると指摘したのだ。『Billboard』の伝えたところによれば、シーランは事を荒立てたり裁判沙汰にしたりすることなく、作詞者としてカンディ・バーラス、タメカ・コトル、ケヴィン・ブリッグスの名前をクレジットに入れたという。

ケイティ・ペリー

あなたはケイティ・ペリーのヒット曲「Dark Horse」を覚えているだろうか?キャッチ―なリズムが特徴的なあの曲だ。それもあってか、ラッパーのFlameは自曲「Joyful Noise」とそっくりなことに気づき、ケイティを盗作で訴えたのだ。結局、ケイティはこの疑惑によって278万ドルも支払う羽目に。

ジャスティン・ビーバー

大ヒット曲「Sorry」に自曲「Ring the Bell」の一部が含まれているとして、歌手ホワイト・ヒンターランドに訴えられたジャスティン・ビーバー。ヒンターランドは盗作を確信していたため、ジャスティンだけでなく「Sorry」の制作者のSkirillexや共同作曲者のジュリア・マイケルズ、ジャスティン・トランター、マイケル・タッカーまで提訴。しかし、ニュースサイト『TMZ』の報道によれば、結局、ヒンターランドは訴訟を取り下げ、ジャスティンおよび制作陣の非を責めないことにしたという。ただし、どうして訴えを取り下げたのかははっきりしない。

サム・スミス

イギリス人歌手、サム・スミスのファンならきっと聞いたことがある「Stay With Me」。しかし、多くのファンがスミスの曲はトム・ペティの「I Won't Back Down」とよく似ていることに気づいたのだ。この疑惑が浮上すると、トム・ペティはすぐさまスミスと連絡を取り、問題解決を図った。『ローリング・ストーン』誌によると、サム・スミスはトム・ペティとジェフ・リンの名前をクレジットすることに同意したため、訴訟には至らなかったという。

J・バルヴィン

このコロンビア人歌手もまた、自曲「Loco contigo」が「Do You Ting」という曲の盗作だとして提訴された一人だ。地元メディアの情報によると、パナマ作詞作曲家協会は法的な決着がつくまでの間、バルヴィンの著作権使用料を凍結。しかし、バルヴィンはこれを無視して同曲のリミックスをリリース。しかも、このリミックスにはオズナ、ナティ・ナターシャ、ニッキー・ジャム、Darell、Sechといったラテンアメリカの大物歌手たちが参加したのだ。ただし、この作品もまた裁判所の判決待ちになっている。

ジェイ・Z

ジェイ・Zは盗作疑惑で何度か告発されているが、一番マスコミを騒がせたのはおそらく「Big Pimpin'」事件だろう。エジプトの大物ミュージシャン、バリ・ハムディの甥、オサマ・ファフミが、ジェイ・Zは映画『Khosara Khosara』のためにハムディが作曲した曲の葦笛のメロディーをコピーしたと訴えたのだ。『エル・コメルシオ』の報道によると、ジェイ・Zの弁護士団はすぐさま映画の権利者、EMIアラビアと連絡を取り、10万ドルを支払った。この賠償金はハムディの相続人に分配されたが、ファフミはこの合意がエジプト法の下では無効であるとして提訴を決定。しかし、この主張は却下された。

 

 

シャキーラ

シャキーラも何度も盗作で告発されており、最近では「La Bicicleta」が物議を醸している。しかし、2014年にはすでにニューヨークの裁判所によって、彼女の曲「Loca」が作曲家ラモン・アリアス=バスケスの著作権を侵害しているという判決が下されたことがある。このケースで興味深いのは、シャキーラはドミニカ人作曲家エドワード・ベーリョ=ポウの曲にインスパイアされて「Loca」を作曲したのだが、ベーリョ=ポウの曲がすでにアリアス=バスケスの曲の盗作だったということだ。結局、ベーリョ=ポウが作曲者として一人で裁判に臨んだため、シャキーラは裁判沙汰を逃れることができたが、曲に関する著作権は失ってしまった。

 

ブルーノ・マーズ

ブルーノ・マーズの「Treasure」が自曲「Baby I'm Yours」にそっくりだとして疑問を呈したのはフランス人DJ、ブレイクボットだ。裁判沙汰にはならなかったが、ブレイクボットは、ブルーノ・マーズが自分の音楽から得た「インスピレーション」は、実際には盗作にほかならないと公言したのだ。しかし、ブルーノ・マーズのレーベルはオマージュだと主張:「ブルーノ・マーズはブレイクボットの曲を気に入っており、今回の曲はオマージュだと考えております。彼は『Baby I'm Yours』とブレイクボットの音楽にインスパイアされて『Treasure』を作曲したと言っています。ズルいと言われればそうかも知れません。しかし、盗作かと言われるとそうとも言い切れないのでは……」

 

ブラック・アイド・ピーズ

「ちょっと、聞いてくれ!まず、俺たちの曲『Mancry』を聴いてから、ブラック・アイド・ピーズの『Party all the time』を聴いてみてくれ。なんだこれは!」こうツイートしたのはDJのアダム・フリーランドだ。わかっているのは、両者の弁護士が連絡を取り合ったこと、それから、著作権に関する法的不備があったということだ。

アマラル

このスペイン人グループも盗作疑惑のリスト入り。彼らの曲「Toda noche en la calle」でリズムを刻むギターのフレーズが、デヴィッド・ボウイの「Rebel、Rebel」にそっくりだったのだ。訴訟には至らなかったものの、多くのSNSユーザーたちが不自然な一致を指摘し、グループを批判している。

コールドプレイ

コールドプレイの「Viva la vida」が、2004年の自曲「If I Could Fly」をコピーしていると訴えたのはジョー・サルトリーニだ。結局、両者は示談に合意、裁判沙汰にはならなかった。

エンリケ・イグレシアス

歌手エンリケ・イグレシアス、デセメル・ブエノとレゲトングループ、ヘンテ・デ・ソナは2014年夏、「Bailando」で大ヒットを記録した。しかし、思いもよらぬ疑惑が浮上。フロリダのミュージシャン、クリスティアン・マウリシオ=エスクティとヘルマン・シュルツが、「Bailando」は2009年の自曲「Quiero bailar contigo」のコピーだと訴えたのだ。しかし、この二人は自曲の法的な登録を怠っていたらしく、著作権を主張することができなかった。残念!

 

レディー・ガガ

彼女の大ヒット曲「Born This Way」はいわくつきだ。まず、マドンナが自曲の「Express Yourself」にそっくりだと指摘。ただし、彼女は疑惑を裁判沙汰にすることはなかった。しかし、フランス人アーティスト、オルランは違っていた。彼女はレディー・ガガに2300万ユーロとアルバムの利益の7.5%を要求したのだ。オルランの弁護士は、ガガがオルランの推し進めている「ハイブリディゼーション」と呼ばれるアイデア(オルランが1994年以来、自分の顔に対して行っている外科的な変形のこと)や美的イメージを真似したと主張した。しかし、訴訟は却下された上、オルランは訴訟費用として12,000ドルをレディー・ガガに、6,000ドルをユニバーサル・ミュージック・グループ・レコーディングとユニバーサル・ミュージック・フランスに支払う羽目になった。

マイケル・ジャクソン

一審では、マイケル・ジャクソンの「Will you be there」がイタリア人歌手アル・バーノの「I cigni di Balaka」にそっくりであると認められ、当初、マイケルの盗作に対して400万リラの罰金が科された。しかし、控訴や当事者間の交渉の結果、2つの曲は別物で、そっくりなのはシンプルな音楽的構成ゆえだという結論に達した。

オアシス

フランス人作曲家、セルジュ・ゲンスブール「Bonnie and Clyde」にそっくりだと判明したオアシスの大ヒット曲「Wonderwall」。コピーだとは言わないまでも、ギターのリフレインは言い逃れのできないほど似ていた。面白いのは、オアシスが後になって、グリーン・デイの「Boulevard of Broken Dreams」を自曲の影響を受けすぎていると批判したことだ。何れにしても、オアシスに盗作疑惑が浮上したのはこれが初めてではなく、莫大な賠償金を支払ったことも一度ならずある。

オリヴィア・ロドリゴ

一部のファンによって、「Good for U」がパラモアの「Misery Business」にそっくりであるという疑惑を指摘されていたオリヴィア・ロドリゴ。しかし、BBCによれば、オリヴィアとパラモアの元ギタリストの両者が共同作詞者としてクレジットされていたため、訴訟には至らなかったという。パラモアの広告会社、ワーナー・チャペル・ミュージックも後にこれを認めている。

ファレル・ウィリアムスとロビン・シック

あなたは「Blurred Lines」を覚えているだろうか?ファレル・ウィリアムスとロビン・シックを一躍スターに押し上げた2013年のこのヒット曲は、マーヴィン・ゲイの「Got to give it up」の一節を含んでいるとして裁判に持ち込まれたのだ。『ヴァニティ・フェア』誌によると、ロサンゼルスの裁判所は二人に730万ドルの支払いを命じたが、これは音楽業界の著作権侵害事件としては史上最高額だという。

ピットブル

当時、大人気を博したピットブルの「El Taxi」。耳にしたことがある方も多いだろう。しかし、グラミー賞授賞式でソフィア・ベルガラがこの曲に合わせて踊るほどの大ヒットを収めたことで、ジャマイカ人デュオ、チャカ・デマス&プライヤーズが1992年に発表した曲「Murder She Wrote」の盗作ではないかという疑惑が浮上。ただし、実際に訴訟になったわけではなく、ジャマイカのファンがSNSで批判を展開するにとどまった。

 

レディオヘッド

レディオヘッドを代表するヒット作、「Creep」。しかし、残念ながらこの曲はアルバート・ハモンドとマイク・ヘイズルウッドのシングル「The Air That I Breath」の盗作だったのである。二人は盗作の事実を証明したため、「クリープ」の共作者として名を連ね、収入の一部を手にした。

 

レイ・パーカー・ジュニア

映画『ゴーストバスターズ』の有名なメインテーマ曲「ゴーストバスターズ」を1984年にリリースしたレイ・パーカー・ジュニア。しかし、映画と歌が大ヒットすると、ヒューイ・ルイスがこの曲は「I Want a New Drag」の盗作だと主張して提訴したのだ。 BBCによれば、両者は法廷の外で合意に至ったというが、詳細は明らかにされていない。

リアーナ

ビデオ「S&M」の中で8枚の画像を盗用したとして、写真家のデビッド・ラシャペルに訴えられたリアーナ。写真家の主張によれば、問題の画像の色やテーマ、照明、装飾は彼の作品に酷似しているという。ラシャペルはリアーナに100万ドルを要求したが、 BBCが報じたところでは二人は法廷外で合意に達したという。和解金の総額は不明。

ゴティエ

人気曲「Somebody that I Used to Know」の中で、ブラジル人ミュージシャン、ルイス・ボンファの曲「Seville」の一節を盗用したと自分から認めたゴティエ。結局、彼はルイス・ボンファの相続人に曲の収入の45%を手渡した。

バニラアイス

バニラアイスのヒット曲、「Ice Ice Baby」を覚えているだろうか? 1989年にリリースされて以来、今日に至るまで有名なこの曲にも盗作疑惑がある。クイーンのファンがこの曲は「Under Pressure」にそっくりだと主張したことで、騒動に発展したのだ。『ローリング・ストーン』誌によれば、バニラアイスはクイーンの曲との関連性や「インスピレーション」を否定し続ける一方で、事を荒立てない解決法を選んだという:
デヴィッド・ボウイとクイーンの名前をクレジットし、この曲が生み出した収入の一部を渡したのだ。

ビートルズ

押しも押されもせぬビートルズでさえ、盗作疑惑で訴えられたことがある。彼らの場合、「Come Together」がチャック・ベリーの「You Can't Catch Me」の一節を盗用しているとして提訴されたのだ。しかし、『ヴァニティ・フェア』誌によれば、当事者たちが法廷の外で和解に達したため大事にはならなかったという。

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