映画史上もっとも美しい女優たち:30人をフラッシュバック
映画史を振り返ればいつの時代にも、人々の憧れを一身に集めて輝く女優たちがいた。今回はそうしたミューズたちを振り返ってみよう。
コン・リーは中国の出身だが、結婚を機に夫と同じシンガポール国籍を取得している。出演作に『紅いコーリャン』や『さらば、わが愛/覇王別姫』『SAYURI』などがある。長らく化粧品会社「ロレアル」のイメージモデルを務めていた。
ウルスラ・アンドレスといえば、なんといっても『007 ドクター・ノオ』の初代ボンドガールである。白のビキニ姿で波打ち際を可憐に走る姿が印象的だ。
アニタ・エクバーグは50年代に活躍したスウェーデン出身の女優。フェデリコ・フェリーニの名作『甘い生活』でヒロインを演じた。トレヴィの泉に足を踏み入れてマルチェロ・マストロヤンニと戯れるシーンがよく知られている。
パム・グリアは70年代前半にさかんに作られた「ブラックスプロイテーション」というジャンル映画におけるスター女優だ。「ブラックスプロイテーション」とは、「ブラック」すなわちアフリカ系アメリカ人の観客向けに量産された「エクスプロイテーション」(センセーショナルなテーマを扱った低俗とされる作品群)のこと。のちにクエンテイン・タランティーノはそのジャンルへのオマージュを捧げて『ジャッキー・ブラウン』という映画を作り、主演をパム・グリアに依頼した。その他代表作に『コフィー』『フォクシー・ブラウン』がある。
ラクエル・ウェルチはボリビア出身の父親とアイルランド系アメリカ人の母親の間に生まれ、60年代に『ミクロの決死圏』『恐竜100万年』などに出演して人気がでた。ビキニ姿はインパクト十分で、コメディからアクションまでなんでもこなした。
イタリアを代表する大女優ソフィア・ローレンは、『ふたりの女』で世界的に有名になった。マルチェロ・マストロヤンニと共演した『昨日・今日・明日』で人気が爆発。 ヴィットリオ・デ・シーカ監督の『ひまわり』(1970年)は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて再度注目が集まることになった。
ファラ・フォーセットはテレビドラマ『チャーリーズ・エンジェルズ』の「ジル・マンロー」役でもっとも親しまれている。はじけるような笑顔がトレードマーク。豊かな巻き髪も魅力的で、多くの女性が真似をした。彼女の有名なポスターはいまのところ、アメリカのポスター売上歴代1位の座を守っているという。
プリヤンカ・チョープラーはインド出身の女優で、2000年のミス・ワールドに選出されている。代表作に、映画『マトリックス レザレクションズ』、テレビドラマ『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』などがある。
ブリジット・バルドーは50年代から60年代にかけて一世を風靡した女優・モデルである。猫のような目をしていて、コケティッシュでいたずらっぽい雰囲気がある。映画ではロジェ・ヴァディム監督の作品や、ジャン=リュック・ゴダール監督の『軽蔑』で知られている。
シャロン・ストーンといえば『氷の微笑』が思い浮かぶ。ピンヒールを履いた美しい足を組み替えるエロティックなシーンが有名だ。60歳をとうに過ぎてもスリムな体型を維持しているのは、まさに努力のたまものといえよう。
アンジェラ・バセットはイェール大学から同大学院に進学し、演劇の修士号を取得した才女である。ロックンロールの女王、ティナ・ターナーの自伝を映画化した『TINA ティナ』で主人公を演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。最近ではマーベル映画の『ブラックパンサー』シリーズで「ラモンダ王女」の役を演じている。
スカーレット・ヨハンソンは10歳という幼いころに映画デビューを果たしている。『ゴーストワールド』や『ロスト・イン・トランスレーション』、ウディ・アレン監督の『マッチポイント』などでそのキャリア初期の演技を見ることができる。ルイ・ヴィトン、ロレアル、リーボックなどの広告塔にもなっている。
イタリアの至宝ことモニカ・ベルッチ。歳をとっても依然おとろえぬその容色には目を見張るべきものがある。その肉感的なスタイルは、映画『灼熱の肌』などで目にすることができる。
アンジェリーナ・ジョリーといえば『トゥームレイダー』シリーズや『Mr.&Mrs.スミス』などが代表作となるだろう。女優だけでなく映画監督としての顔もあり、監督作に『不屈の男 アンブロークン』などがある。慈善活動家としても知られている。
ローレン・バコールはハンフリー・ボガートと共演した『脱出』や『三つ数えろ』『キー・ラーゴ』といった1940年代の作品で最も記憶されているだろう。すらりと高い身長とハスキーボイスが印象的で、ハンフリー・ボガートとは実生活でも結ばれて夫婦になった。
ニューヨーク出身の女優ブルック・シールズ。幼いころからモデルを務め、15歳で主役を務めた『青い珊瑚礁』が1980年に公開されると大ヒットを収め世界中の人気者となった。
ミーガン・フォックスは『トランスフォーマー』シリーズの「ミカエラ・ベインズ」役で最もよく知られている。セクシーな体つきと海を思わせる青い目がチャームポイント。
ハル・ベリーはそのキャリアをモデルとしてスタートさせたが、やがて活動の場を映画に求めた。『チョコレート』(2001年)でアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー賞主演女優賞を獲得している。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズの出世作は1998年公開の『マスク・オブ・ゾロ』だった。その後はジョン・キューザック主演の『ハイ・フィデリティ』などに出演し、ロブ・マーシャル監督のミュージカル映画『シカゴ』で主演女優賞に輝いた。
オードリー・ヘプバーンはイギリス出身だが、アメリカに渡って世界的なスターになった。代表作に『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』『いつも2人で』などがある。70年代以降はユニセフでの人道支援活動に残りの人生を捧げた。
エヴァ・ガードナーはジョン・フォード監督の『モガンボ』などで知られている。顔立ちが派手で黒髪だったこともあり、男を狂わす「ファム・ファタル」の役どころで人気を博した。
シャーリーズ・セロンは南アフリカ出身の女優。『スコルピオンの恋まじない』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『アトミック・ブロンド』などのクールで存在感のある力強い演技で知られている。
アメリカン・フィルム・インスティチュートによると、エリザベス・テイラーは20世紀における最も偉大な女優の1人ということになっている。子役としてデビューするとすぐに成功を収め、キャリアの最後までその人気が衰えることはなかった。モンゴメリー・クリフトと共演した『陽のあたる場所』や、超大作映画『クレオパトラ』などで有名。
ジェシカ・アルバも早くから女優となり、1994年に『僕たちのサマー・キャンプ/親の居ぬ間に…』で映画デビューを果たしている。その後テレビドラマ『ダーク・エンジェル』でブレイクし、『マチェーテ』などに出演。起業家としての側面も持ち、ベビー・マタニティ用品ブランド「オネスト・カンパニー」を2012年に創業。会社は大きな成功を収めているという。
マリリン・モンローは生身の肉体を備えた一人の女性でありながら、どこか非現実的で浮世離れしたところがある。そこにはまぎれもないマジックが働いており、彼女を目の前にすると人々の心はどこか夢の世界へと運ばれていくようだ。ここでは代表作として『紳士は金髪がお好き』を挙げておこう。
ナタリー・ポートマンはイスラエル出身のアメリカの俳優。『スター・ウォーズ』の「パドメ・アミダラ」役や『ブラック・スワン』の鬼気迫る「黒鳥」の演技で記憶されている。知性的で語学も堪能、忙しい仕事のかたわらハーバード大学では心理学を修めた。
ケイト・ベッキンセイルはイギリス出身の女優で、父も母も役者である。2001年の映画『パール・ハーバー』に出演して知名度を上げる。レオナルド・ディカプリオと共演した『アビエイター』での演技も忘れ難い。
ジェシカ・ビールはアメリカの女優。まずテレビドラマでブレイクし、『木漏れ日の中で』(1997年)で映画デビューを果たす。『テキサス・チェーンソー』や『幻影師アイゼンハイム』などで魅力を発揮している。
ソフィア・ベルガラはコロンビア出身の女優・モデルで、テレビドラマ『モダン・ファミリー』の「グロリア」役で知られている。映画のほうでは『ジゴロ・イン・ニューヨーク』や『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』などに出演している。
エヴァ・グリーンはフランスの女優。母マルレーヌ・ジョベールも女優である。ベルナルド・ベルトルッチ監督の『ドリーマーズ』(2003年)で映画デビューし、ハリウッドに渡って『キングダム・オブ・ヘブン』に出演。その後は『007 カジノ・ロワイヤル』でボンドガールをつとめ、ティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』や『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、ロマン・ポランスキー監督の『告白小説、その結末』などで妖艶な姿を見せている。
ジェナ・ディーワンは元々ダンサー出身で、テレビのダンス対決番組で司会者をしたり審査員をつとめたりしたこともある。チャニング・テイタムと共演した青春ダンス映画『ステップ・アップ』でブレイクした。
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