欧州一のイケメンロイヤル、スウェーデンのカール王子とソフィア妃
スウェーデンのカール・フィリップ王子とソフィア妃は、まるでハリウッドのロマンチックな恋物語の主人公のようだ。
独身時代から甘いマスクで知られるカール・フィリップ王子はスピードカーとパーティ好きで知られ、一般家庭出身の魅力あるソフィア・ヘルクヴィストと結婚した。今回は、そんなスウェーデンの王子夫妻について紹介していこう。
『デイリー・メール』紙によれば、スウェーデンで王子夫妻を描いたオリジナルドラマシリーズの製作が進んでいるようだ。
スウェーデン王位継承権順位第4位のカール・フィリップ王子は、フォトジェニックでカリスマ的な人気を誇り、ヨーロッパで最もハンサムな王子とするメディアが多い。
ヴェルムランド公爵カール・フィリップ殿下は、1979年5月13日にストックホルムに生まれた。スウェーデンのカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃の第2子で、生まれた当初は第1継承権を持っていた。1980年1月に王位継承法が改正され、男女に関わらず出生順に継承権が認められることになったため、姉のヴィクトリア王女に第1継承権が移ったが、本人はさほど気にしていないようだ。
ヴィクトリア皇太子が2人の子ども、エステル王女とオスカル王子を授かったことで、カール・フィリップ王子は現在、王位継承順位4位となっている。写真は両親と叔父に囲まれたエステル王女。
カール・フィリップ王子は180センチという高い身長とアスリートのように鍛えたフィジカルから、以前からヨーロッパで最も魅力的なプリンスの一人とされてきた。ファイティングスピリットに溢れた性格やモータースポーツへの情熱も王子の魅力を高め、ファンクラブまで存在する。
カール・フィリップ王子を怠け者、プレイボーイ、享楽的と評するマスコミ関係者もいたが、そのイメージは近年大きく変わっている。
カール・フィリップ王子は2000年にスウェーデン沿岸砲兵連隊で兵役を終えると、海軍へ入隊した。
8年後、スウェーデン海軍の将校に就任。
海軍での予備役、そして父王や姉王太子の代理として王室の公務にも携わっている。
カール・フィリップ王子は父や姉たちと同じく失読症を抱えており、学校ではいじめを含むさまざまな問題に直面した。そのため、公人となってからは、スウェーデン全土の学校からいじめをなくすための活動を行っている。
カール・フィリップ王子の家族は、彼のことを生来の楽天家で、優れたユーモアセンスにあふれた人物だと評している。しばしばスウェーデン王室に緊張やストレスが生じたときには、王子のジョークが場の空気を和ませたとされる。
王子は幅広い趣味の持ち主として知られ、とくに写真とサッカーがお気に入り。スウェーデン代表が出場する重要な試合にもよく姿を現している。
音楽の好みにも王子の反骨精神が表れている。好きなバンドは、クイーン、レッド・ツェッペリン、アイアン・メイデン、ガンズ・アンド・ローゼズなど。王子のプレイリストには何時も必ず「ボヘミアン・ラプソディ」と「Run to the Hills」が含まれている。スウェーデン企業が立ち上げた音楽ストリーミングアプリ、SPORTIFYも愛用しているかもしれない。
カール・フィリップ王子は海上でも陸上でも、スピードレースに情熱を注いでいる。様々なイベントに参加しているが、例をあげれば2008年にアリカンテで開催されたヨットレースのジ・オーシャン・レースだ。
カーレースへの参戦ライセンスを所持する王子は、ロイヤルファミリーの希望をよそにしばしば参戦を行っているので、美しいポルシェ911 GT3-RSで疾走する姿を見かけるのは珍しいことではない。写真はレーシングスーツに身を包み、ヘルメットを手にしたカール・フィリップ王子。
以前のカール・フィリップ王子にはパーティ好きというイメージがあったが、現在はすっかり落ち着き、自ら生計も立てている。2012年にはデザイナーのオスカー・シルベリとともにデザイン企業を設立し、サングラス、陶器のテーブルウェア、さらにはメンズとレディスのウェアラインを含む、あらゆる商品を制作している。同社は現在も活動を続けており、人気は着実に高まっている。
2010年7月、スウェーデン王室のスポークスマンはカール・フィリップ王子とソフィア・ヘルクヴィストとの関係を公に認めた。26歳の彼女にはセミヌードモデルとリアリティ番組出演という経歴があったため、国民の間に大きな波紋を呼んだ。
問題となったのは男性向け雑誌『スリッツ』で、ビキニ姿で蛇のボアを巻き付けた、独身時代のソフィア妃の写真だ。彼女はこの写真で、2004年の読者投票「ミス・スリッツ」に選ばれている。
2015年6月、5年間の交際期間を経て、カール王子とソフィア妃はストックホルムの王宮のチャペルで結婚式を挙げた。婚約指輪と結婚指輪は、カール・フィリップ王子自らがデザインを手がけている。
カール・フィリップ王子との結婚により、一般家庭出身のソフィア・ヘルクヴィストはソフィア・クリスティーナ妃となった。結婚後も、二人は理想的な夫婦像を示し続けている。夫妻はアレクサンダー王子(2016年)、ガブリエル王子(2017年)、ユリアン王子(2021年)を授かった。
2021年3月26日に3男ユリアン王子を授かったことで、ヨーロッパでもっとも美しいロイヤルカップルは5人家族となった。
2018年5月、カール・フィリップ王子とソフィア妃はインスタグラムのアカウント「@prinsparet」を開設し、王室関係の行事や家族の日常生活のスナップショットを公開している。さらに2人は、ソーシャルメディアの子供たちに対する危険性を警告する「保護者のためのガイド」を発表し、子供や青少年のインターネット利用のリスクについて率直な意見を述べている。
2019年10月7日、スウェーデン王室は、王室の人数が多く公務に費用がかかり過ぎるとの理由から王室の人数を縮小することを発表。これによりカール・フィリップ王子とソフィア妃の3人の子供たちは、王子の称号や爵位は保持するが王族の身分からは外れることになった。
3人の子供たちは、王室の家族に義務付けられている王族としての公務を行う必要がなくなり、国民の税金を受け取ることもない。カール・フィリップ王子は「人生の選択がもっと自由になる」とし、歓迎を表明した。