ジェニファー・ロペスの昔と今

初期作品『ミ・ファミリア』(1995年)
『マネートレイン』(1995年)
『ジャック』(1996年)
『ブラッド&ワイン』(1996年)
『セレナ』(1997年)
『アナコンダ』(1997年)
『Uターン』(1997年)
『アウト・オブ・サイト』(1998年)
『ザ・セル』(2000年)
『ウェディングプランナー』(2001年)
『エンジェル・アイズ』(2001年)
『イナフ』」(2002年)
『メイド・イン・マンハッタン』(2002年)
『ジーリ』(2003年)
『シャル・ウィ・ダンス?』(2004年)
『ウェディング宣言』(2005年)
『アンフィニッシュ・ライフ』(2005年)
『エル・カンタンテ』(2006年)
『ボーダータウン』(2006年)
『カレには言えない私のケイカク』(2010年)
『恋愛だけじゃダメかしら?』(2012年)
『PARKER/パーカー』(2013年)
『ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑』(2015年)
『Lila & Eve』(2015年)
『シェイズ オブ ブルー ブルックリン警察』(2016年)
『セカンド・アクト』(2018年)
『ハスラーズ』(2019年)
初期作品『ミ・ファミリア』(1995年)

ジェニファー・ロペス、本名ジェニファー・リン・ロペス・ロドリゲスはニューヨーク市キャッスルヒルで生まれた。父親はプエルトリコ系米国人で警備員、母親は幼稚園の先生をしていた。90年代初頭、幼い彼女がやがて世界的スターになるとは思いもよらなかった。"JLo"は『ミ・ファミリア』を始め、テレビや映画のマイナー作品の端役でキャリアをスタート。25歳当時のジェニファー・ロペスはその後の栄光については知るべくもなかった。

『マネートレイン』(1995年)

ダンサーや助演女優としてさまざまな作品に参加した後、1995年に『マネートレイン』でウェズリー・スナイプスやウディ・ハレルソン等と共演。作品の興行収入はそれほど高くなかったものの、ラテン系の若手女優がハリウッドで脚光を浴びるきっかけとなった。

『ジャック』(1996年)

『ゴッドファーザー』の監督フランシス・フォード・コッポラがメガホンを握る映画『ジャック』に参加。故ロビン・ウィリアムズと共演したジェニファー・ロペスは、徐々にその存在が認められていった。

『ブラッド&ワイン』(1996年)

ハリウッド映画が求めるラテン系女性のステレオタイプを演じた『ブラッド&ワイン』。公開から一年後には女優としてブレイク、栄光のスターダムを駆け上っていくことになる。

『セレナ』(1997年)

ジェニファー・ロペスは本作で女優として最初の大きな成功を手にした。批評家も一般の人々もラテン系歌手のセレナを演じたジェニファーを絶賛。見事なボディメイクと高い演技力を披露した彼女はゴールデングローブ賞にノミネートされ、ハリウッド映画で100万ドルを獲得した最初のラテン系女優となった。

『アナコンダ』(1997年)

90年代末、ジェニファー・ロペスはハリウッドスターとして知らぬもののない活躍をしていた。鮮烈なラテン系女優に多くの人々が期待を寄せる中、商業作品『アナコンダ』に出演し、『セレナ』とはまったく異なるイメージを打ち出した。同時に音楽界への進出を賭けてデビューアルバム『On the  6』の準備を開始。

『Uターン』(1997年)

同年に『Uターン』でショーン・ペンやビリー・ボブ・ソーントンと共演、ここでもラテン系女優のセクシーな魅力を放った。プライベートでは1997年2月にキューバ出身のオジャニ・ノアと結婚したものの、翌年に離婚。

 

『アウト・オブ・サイト』(1998年)

ハリウッドスターとしてスターダムに上がったジェニファー・ロペスは、映画『アウト・オブ・サイト』で興行的成功を収めたばかりか音楽界では活躍。『If You Had My Love』がヒットしたほか、マーク・アンソニーとのデュエット『No me ames』はビルボード・ラテントラックで10週間連続トップを記録。『Waiting for Tonight』はあらゆるダンスフロアでかけられ、まさに世界を席巻していた。

『ザ・セル』(2000年)

SFサスペンス映画『ザ・セル』でも本格的なボディメイクでファンを魅了。2000年代はジェニファー・ロペスの最盛期にあたるほか、2001年にはダンサーの一人のクリス・ジャッドと結婚し翌年6月に離婚するなど、プライベ―トでも注目を集めた。

 

『ウェディングプランナー』(2001年)

エレガントで洗練されたイメージに加え、2002年には『ウェディングプランナー』でロマンティック・コメディの女王のイメージも手に入れたジェニファー・ロペス。ハリウッドを代表する女優そして歌手として活躍の場をさらに広げていった。

『エンジェル・アイズ』(2001年)

本作は最高収益には至らなかったものの、ジェニファー・ロペスの最盛期を代表する作品の一つ。また、セカンドアルバム『J.Lo』はラテングラミー賞やアメリカンミュージックアワードに輝き、あらゆる分野で成功を収めた。

『イナフ』」(2002年)

ジェニファー・ロペスは本作で新たなボディメイクと大人びた雰囲気に挑戦。作品自体の評価はそれほど高くなかったものの、ジェニファー・ロペスはハリウッドで最も稼ぐ女優トップ10にランキングした。

 

『メイド・イン・マンハッタン』(2002年)

2002年当時のジェニファー・ロペスは女優よりも歌手として人気を集めていましたが、映画出演を続け、ファンも女優としての彼女の姿を追っていた。しかし『メイド・イン・マンハッタン』は批評家からそっぽを向かれ、同年のラジー賞で本作と『ネバーアゲイン』の2作品を通じて最悪女優の一人にノミネートされた。

 

『ジーリ』(2003年)

ジェニファー・ロペスの大コケ作品の一つ。共演相手でプライベートでもパートナーとなったベン・アフレックとの関係がスキャンダルや悪評を誘い、歌手としてのキャリアにもマイナス影響をもたらした。スーパーセレブとしての生活に疲れたJLoは休息をとるためにもベン・アフレックとの結婚を発表。しかし短期間で婚約解消を決め、一年後には歌手のマーク・アンソニーと極秘結婚をしてファンを驚かせた。

『シャル・ウィ・ダンス?』(2004年)

休養から復帰したジェニファー・ロペスがリチャード・ギアと組んでダンス・コメディに挑戦。90年代のJLoのイメージとは大きく異なるものの、ファンはジェニファー・ロペスに端正な姿に高い称賛を捧げた。

『ウェディング宣言』(2005年)

本作も批評家の受けはいまひとつだったものの、高い興行成績を収めてジェニファー・ロペスの預金額の桁がさらに増すことになった。この映画でも美しくエレガントな存在感を示し、プライベートでは3番目の夫マーク・アンソニーと幸せを満喫していた。

『アンフィニッシュ・ライフ』(2005年)

商業女優というイメージに満足できなかったジェニファー・ロペスは2005年にモーガン・フリーマンとロバート・レッドフォードと『One Life Ahead』で共演。この時36歳になっていた。

『エル・カンタンテ』(2006年)

ジェニファー・ロペスは当時のパートナー、マーク・アンソニーとラテンの魅力を最大限に活かした本作を制作。一般的な評価はいまひとつだったものの、JLoの類まれな美貌をあらためて示す作品となった。

『ボーダータウン』(2006年)

犯罪、ドラマ、ミステリーなどさまざまな要素が詰め込まれた作品。ジェニファー・ロペスはこの作品のためにトレードマークの髪をカット、新たなスタイルを披露した。

 

『カレには言えない私のケイカク』(2010年)

ロマンティック・コメディで長い髪、短い前髪、こぼれるような笑顔を披露。音楽分野での活動は今一つだったが、本作で再び大きな収入を手に入れた。プライベートでは2008年に歌手マーク・アンソニーとの間にマクシミリアン・デイヴィッドとエメ・マリベルを授かった。

『恋愛だけじゃダメかしら?』(2012年)

さまざまなスタイルの母性を描いたアンサンブルコメディで、これまでの作品とは異なるジェニファー・ロペスの姿が見られた。プライベートではマーク・アンソニーとの結婚生活に終止符を打ったばかり。

『PARKER/パーカー』(2013年)

髪を振り乱したジェニファー・ロペスのアクション映画。作品の質はいまひとつとはいえ高収入をもたらしたことは確か。当時は女優としての最盛期は過ぎつつあったが、歌手としては人気は揺るぎなかった。

『ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑』(2015年)

本作でふたたび商業作品に賭けたジェニファー・ロペス。一人の少年に人生を狂わされる教師の物語は興行的に大きな成功を収め、映画の世界で王座を取り戻そうとする彼女の意欲に応えた。

 

『Lila & Eve』(2015年)

ジェニファー・ロペスとヴィオラ・デイヴィスのアクション映画?本作の評価はあまり高くなかった。

『シェイズ オブ ブルー ブルックリン警察』(2016年)

映画界で大きな成功を得られなかったジェニファー・ロペスはテレビ界に進出。NBCの『シェイズ オブ ブルー ブルックリン警察』主演で巻き髪を披露。3シーズン分が放送された。

『セカンド・アクト』(2018年)

ファンを惹きつけてやまないジェニファー・ロペスだがクオリティの高い優れた作品にはあまり縁がなく、ヴァネッサ・ハジェンズと共演したこのコメディ作品でもイメージを修正しきれなかった。

『ハスラーズ』(2019年)

ジェニファー・ロペスは映画で運命を変えることができたのだろうか?答えはイエス。『ハスラーズ』で力強いメッセージを打ち出し、見事なアクションと演技力で初のアカデミー賞ノミネートに近づいた。それと並行してスーパーボウルでシャキーラと共演しファンを魅了。 エンタメ界の女王として、望むものはすべて手に入れたと言えるだろう。

 

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