若かりし日のトム・クルーズが辿った恋愛遍歴:年上恋人シェールからヘイリー・アトウェルまで
トム・クルーズの元恋人というと、ニコール・キッドマン、ケイティ・ホームズ、ペネロペ・クルスといったセレブ女優の名が浮かぶが、それ以前にも多くの女性と交際していた。
昔むかし、トム・クルーズがまだトム・クルーズではなくトム・クルーズ・メイポーサー4世だったころ、彼はメリッサ・ギルバートと親しい仲にあった。メリッサ・ギルバートは、TVドラマシリーズ『大草原の小さな家』のローラ役を演じて子役スターとなった女優である。
ドラマ『大草原の小さな家』は世界各国で放映されて大変な人気となり、主演をつとめるメリッサ・ギルバートは一躍子役スターとなった。同シリーズは1970年代中頃に放送がはじまり80年代初めまで続いたが、彼女とトム・クルーズの出会いはそのドラマの最終シーズンのころだという。メリッサは二人の関係について、米深夜トークショー『Watch What Happens Live with Andy Cohen』に出演した時にさらりと語っている。
トークショーの司会者は、当時の2人の関係について、巷の噂は本当なのかと訊ねた。メリッサ・ギルバートはそれに答えて、「それは確かです。私が彼と付き合っていたとき、彼はまだトム・メイポーサーでした。その頃彼はロサンゼルスに越してきたばかりで、私はたしか16歳でした」と返答したのだった。
写真:ロブ・ロウ、メリッサ・ギルバート、ミシェル・メイリンク、トム・クルーズ
司会者のアンディ・コーエンがその交際について突っ込んだ質問すると、キスはしたが、それより先には行かなかったとメリッサは答えた。
司会者はその回答に満足せず、さらに質問を畳みかけた。そのしつこさに閉口したメリッサは、トムはキスがとてもうまかったと明かしたものの、それ以上の説明は控えた。
写真の女性は米女優ヘザー・ロックリア、『ビバリーヒルズ青春白書』の姉妹編として始まったドラマ『メルローズ・プレイス』のアマンダ・ウッドワード役等で知られる。ヘザー・ロックリアは1983年、当時21歳のトム・クルーズと交際していた。
ヘザー・ロックリアは2013年、深夜トークショー『Chelsea Lately』のインタビューで、トムとオーディションで出会った顛末や、すぐに打ち解けて親しい関係になったことを明かしている。だが、「デートしたり踊りに行ったり」するなど、この美男美女カップルは若者にありがちな束の間の交際を楽しんだだけのようだ。
その番組でロックリアがあるエピソードを明かしている。あるときディスコで踊っていると、トム・クルーズが彼女を迎えに来た。するとディスコにいた人々がしばし動きを止めて、トムに見入ってしまったという。どこに行ってもそんな具合で、2人は居たたまれなくなったようだ。
さて、写真の女性はシェールだ。シェールとトム・クルーズが交際していたのは1985年頃で、すでにどちらもハリウッドスターだった。2人の恋は、こちらも80年代を象徴するカップルといえるショーン・ペンとマドンナの結婚式がきっかけだ。祝いの席で2人は距離を縮めたようだ。
当時、トム・クルーズは23歳だったが、すでに『卒業白書』などで出世を果たしていた。他方、シェールは当時39歳。すでに歌手としても女優としても大きな成功を収めたスターだった。
『ワシントン・ポスト』紙が報じるように、その結婚式の2か月後、トム・クルーズとシェールはホワイトハウスで開かれたあるイベントで偶然に再会を果たす。それから2人は交際をスタート。
『デイリー・メール』紙のインタビューでシェールが語るには、2人は瞬時にビビッときたが、その気持ちを長いこと胸に秘めていたという。しかしいったん火がつくと、彼女が2008年にオプラ・ウィンフリーの人気トークショーで明かしたように、2人の関係は真剣交際に発展した。
「交際は長く続き、一時期彼のマンションに住んでいたこともあります」と、シェールは語っている。「ほんとうに素晴らしい人で、私はすっかり彼に夢中でした。なんというか誰とも違っていまました。あの頃はシャイな性格で、今のようにお金も持っていなくて...... 」シェールとトムは、破局後も良好な関係を維持している。
2013年、シェールは前述のトークショー『Watch What Happens Live with Andy Cohen』に登場した際、「これまでで最高の恋人は?」という質問を投げられた。シェールは質問をはぐらかし、私はこれまで史上稀に見る最高の人たちと交際してきたとコメントしたが、司会者のアンディ・コーエンはあくまで食い下がり、「トム・クルーズはどのあたりに位置する?」とさらに訊ねた。シェールはすかさず、「5指に入る」と答えたのだった。
ニコール・キッドマンと別れた後、トム・クルーズはペネロペ・クルスと関係をスタート。しかしペネロペ・クルスはトム・クルーズが信奉しているサイエントロジーへの情熱を分かち合うことができず、ロマンスは終了。ペネロペ・クルスとの3年間を経て、トム・クルーズは彼にとってより完璧な女性を探そうと心に決めるのだった。
サイエントロジーの本部もトム・クルーズの恋人探しにひと肌脱ぎ、パーフェクトな交際相手としてソフィア・ベルガラが候補に上がった。ほかにジェニファー・ガーナーの名もあがっていたと、トム・クルーズの伝記作者であるアンドリュー・モートンは記している(『トム・クルーズ 非公認伝記』小浜杳訳、青志社、2008年)。
ソフィア・ベルガラは当時、魅力的で将来有望な33歳の女優で、自分のゆくてにロマンスの罠が仕掛けられているとはちっとも知らずにいた。ウィル・スミスは仕掛け人の1人で、彼女をある年のアカデミー賞授賞式の前夜祭に招待した。そこでトムに引き合わせる手はずになっていたのだ。
前述のアンドリュー・モートンによる伝記本によれば、トム・クルーズは自身の魅力をめいっぱい発揮した。ソフィア・ベルガラはトムの快活な笑顔に魅了され、そしてファーストデートの後には花束やチョコレートといった贈り物や、度重なる電話攻勢に息を呑んだという。
しかし、関係は進展しなかった。ソフィア・ベルガラはサイエントロジーに引き入れられることを拒んだのだ。アンドリュー・モートンの伝記本によれば、ソフィアはサイエントロジーの教会に連れていかれ、そこで尋問のようなことが行われたという。
ソフィア・ベルガラが敬虔なカトリック教徒であることを知っていれば、トム・クルーズも彼女とデートをしようとは思わなかったかもしれない。アンドリュー・モートンによれば、ソフィアはサイエントロジーを恐れており、カトリックの信仰を裏切れば神罰がくだると信じていたようである。
この間の事情は微妙なので、ソフィア・ベルガラはトム・クルーズとの苦く終わった交際について、固く口を閉ざしている。じっさい、米ニュースサイト『デイリー・ビースト』のインタビューで話題がこの件に及んだとき、彼女はきっぱり「そのことについては語りたくない」と返事したのだった。
ソフィア・ベルガラとの別れをトラウマとするなら、ヘイリー・アトウェルとの別れは友好的なものだった。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』に主演したトムとヒロイン役は撮影中に交際していたが、のちに破局したことを週刊誌『OK! magazine』が報じている。
『OK! Magazine』が得た情報によると、2人は破局後も良好な関係を維持し、映画のプロモーションも順調に終わったという。