グラミー賞を飾るベストルックスとワーストルックス
ロサンゼルスにあるスタジアム、クリプト・ドットコム・アリーナで開催された今年のグラミー賞授賞式。音楽界を代表するアーティストたちが思い思いのスタイルでレッドカーペットに登場、大きな歓声、ときにはブーイングを誘った。
(写真は英国出身のシンガー、ハリー・スタイルズ)
グラミー賞のレッドカーペットの醍醐味といえば、ユニークなものからエレガントなものまで、大胆なものから形容しがたいものまで、あらゆるスタイルが受け入れられる懐の深さだろう。今年のレッドカーペットに登場したベスト、あるいはワーストルックをチェックしてみよう。
イタリア発、ロベルト・カヴァリのツーピースをまとったたテイラー・スウィフト。風格を漂わせた。
ハリー・スタイルズは自身のシグネチャーであるジャンプスーツで登場。スワロフスキーを散りばめたエゴンラブ(Egonlab)のカラフルスタイルにだれもが驚嘆。
古き良きハリウッドにオマージュを捧げ、ビービー・レクサは見事なモスキーノのホルターネックドレスに、おそろいのグローブでエレガントにまとめた。
コロンビア出身の人気アーティスト、セバスチャン・ヤトラはドルチェ&ガッバーナのブラックスーツでシックに決めた。
グラミー賞授賞式にグッチのオートクチュールで登場したジェニファー・ロペス。透け感、ビーズ、フリンジ、そして堂々たるトレーンと、すべてをそなえたドレスで女王の風格を示した。
ブラックスタイルが多くみられた中でも、ロンドン出身のアーティスト、エラ・メイはモンスーリ(Monsoori)のアシンメトリーなドレスで高い称賛を浴びた。
カリフォルニア出身のダンサー、テッサ・ブルックスがセレクトしたトニー・ウォードのオートクチュールはこの夜のハイライトのひとつに。
ロックバンド「マネスキン」は母国イタリアに敬意を表し、それぞれがグッチに身を包んでレッドカーペットに登場。喝采を浴びた。
カナダ出身のカントリー歌手、シャナイア・トゥエインは今シーズン人気の水玉模様に、超ビッグサイズのハットをあわせた。
フリースキーヤーのガス・ケンワージーはプラダのサロペットで意外性を演出。
米歌手のリゾはドルチェ&ガッバーナのドレスでも満足できなかったのか、ゴージャスなフラワーケープを頭からすっぽりかぶってみた。
キム・ペトラスはヴァレンティノによるベールとパフスカートのドレスで、サム・スミスはコートにマントを羽織り、ステッキで仕上げた。赤でそろえた二人は最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)を受賞した。
おとぎ話に登場しそうなキュートなカップル、チャーリー・ダメリオはキャロライナ・ヘレラのミニドレス、ランドン・バーカーはアレクサンダー・マックイーンのスーツで、黒でコーディネートした。
マドンナを母に持つモデルのローデス・レオンもこの夜のメインカラーの一つ、レッドドレスで登場した。
エディ・マーフィやマイケル・ジャクソンを想起させるルックスはアーネスト・W・ベイカーのデザイン。だれよりも80年代スタイルが似合うファレルにぴったりのスタイルだ。
シックなZENIAのスーツを着こなしたプシャ・Tの極上スタイルには、だれもが言葉を失った。まちがいなく今夜のベスト3に数えられるだろう。
今年も司会を務めたトレバー・ノアは、何着ものグッチをそろえてお召し替え。文句なしのコレクションを披露した。
カーディ・Bが身に着けた「ガウラヴ・グプタ(GAURAV GUPTA)」のあでやかなドレスは、グラミー賞ベストルックスの一つに数えられる要素をすべてそなえているといえるだろう。
婚約中のカップル、ミーガン・フォックスとマシンガン・ケリー。ミーガンはZuhair Murad、マシンガンはドルチェ&ガッバーナでシックかつ近未来的なルックスを披露した。
ドージャ・キャットが身に着けた最強のトレンドは、アトリエ・ヴェルサーチのラテックス製のブラック。
レッドカーペットで際立つための秘密を知り尽くしている米女優ラバーン・コックスは、キム・カサス・クチュールで降臨。
米国の女優でプロデューサーのヴィオラ・デイヴィスはナイーム・カーンのドレスで現代性と洗練性を表現。
米国のシンガーソングライター、イングリッド・アンドレスは見事なカットが目を引くBEVZAのドレスで登場した。
今年のレッドカーペットの主役のひとつとなった黒と白のモノトーン。ロシアのブランド、ラサリオで注目を浴びたのはカントリー歌手のカーリー・ピアースだ。
シンガーソングライターのカンディ・バーラスはRaisa Vanessaのビビッドブルーのドレスで姿を現した。
多くの受賞歴を誇るシンガーソングライター兼プロデューサー、ブランディ・カーライル。トップミュージシャンがトップブランドのヴェルサーチを着こなしてみせた。
カントリー歌手のケルシー・バレリーニはネパール出身のデザイナー、プラバル・グルンの斬新なイエロードレスで人びとの視線を奪った。
音楽界の伝説ともいえるシェリル・クロウはストラップレスのブラックガウンをセレクトして、優雅そのもの。
シックにまとめたマレン・モリスとライアン・ハード夫妻。マレンはOff-Whiteのラインが美しいドレス、ライアンはジョルジオ・アルマーニのクラシックなスーツという完璧ないでたち。
ミシェル・ブランチはエリア(Area)、パトリック・カーニーはトム・フォードのデザインで、黒でまとめたロックスタイルを表現した。
アメリカの詩人で作家、活動家でもあるアマンダ・ゴーマン。透け感が映えるプラダのドレスでエレガンスを表現。
モデルで起業家のブラック・チャイナは独創的なブラックのボディスーツにフェザーをあしらうという、思わず二度見してしまうスタイル。
米国のシンガーソングライターのジュリア・マイケルズ。ウエストとレッグ部分の両サイドにカットを入れたアッツィ&オスタのデザインに、返す言葉は見つからない。
ヒップホップのレジェンド、クエストラブは思いもよらないオリジナルなデザインのZENIAで登場。
ブラジル出身のシンガーソングライター、アニッタ。フェザーのトレースがどこまでも続く見事なブラックドレスは今年のグラミーで最も話題に上ったルックスの一つ。
米国の人気ラッパー、アンダーソン・パーク。フラワーモチーフで文字通り華やかにレッドカーペットに現れた。
モデルのジャスミン・サンダースはエレクトリックブルーのドレスで聴衆のため息をさらった。
カントリーミュージシャンのケイシー・マスグレイヴス。ペールピンクの全身スーツに同色のフェザーケープはヴァレンティノの作品。
ラップ&ヒップホップアーティストのジャック・ハーロウ。カーキカラーのスーツからシンプルエレガンスを引き出して見せた。
Rachel Burkeのシグネチャーであるカラフルなフラワーをふんだんにあしらい、チュール製のマキシショルダーで仕上げた夢のドレス。
フランス発のユニット、ドミ&JD・ベックはポップでユニークなルックスでレッドカーペットに挑戦状をたたきつけた?
ブラックスーツにシャツをはだけたシンプルスタイルでもレッドカーペットで輝きを放つことができるのは、身長180cmのハンター・ドゥーハンだからこそ。
女優でトム・ハンクスの妻でもあるリタ・ウィルソン。ハッピーなことが大好きで親しみの持てるキャラクター、そしてきわめて独創的なブラックドレスで会場を盛り上げた。
ミュージック界のレジェンド、LL・クール・Jはかならず帽子をかぶるという自身のスタイルに忠実に、プラダのスーツをかっちりと合わせた。
「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」と評されるメアリー・J. ブライジは「The Blonds」のメタリックドレスで強烈な存在感をアピールした。
R&BシンガーのH.E.R.は、ベトナム系デザイナー、バッハ・マイ(Bach Mai)のトータルブラックをセレクト。