グウィネス・パルトロー、スキー事故裁判で勝訴
自身のブランドが発売した「翡翠の卵」や「ローズクオーツの卵」の効能に関する裁判で世間を騒がせた女優で実業家のグウィネス・パルトロー。2016年のスキー事故でも訴えを起こされていた。
ニュースサイト「TMZ」によれば、パルトローは2016年にスキー場で重大な事故を起こしたとして、2019年にある男性から訴えられた。
事故が起こったのは2016 年、高級スキーリゾートとして知られるユタ州のディアバレー・リゾートだ。当時、パルトローも原告もそれぞれにゲレンデを訪れていた。
写真:Instagram - @gwynethpaltrow
「TMZ」によれば、パルトローに訴えを起こした男性はテリー・サンダーソン(76歳)。5人の友人とスキーを楽しんでいたところ、パルトローが背後から激突してきたという証言を行った。
前述のメディアによれば、原告は公判において「コースにある減速標識を2つ通過したとき、ヒステリックな悲鳴が聞こえました。その直後、殴られたような衝撃が背中に走りました。覚えているのはそれだけです」と語った。
テリー・サンダーソンは、パルトローが与えたとされる打撃が深刻な後遺症を残したとし、「脳損傷を負い、肋骨を4本骨折しました」と証言。
裁判には、原告とともにディアバレーリゾートにいた友人の一人で、原告が指名した唯一の証人であるクレイグ・ラモンも出席した。
証人はこう語った:「スキーをしていたら、突然悲鳴が聞こえました。大きな悲鳴が。そちらに目を向けると、だれかがテリーに背後からぶつかっていくのが見えました」
「テリーのスキー板は2枚とも外れ、両手を広げてうつ伏せに倒れたところへ、パルトローが乗ったような形になりました」証人は裁判官に語った。
「衝突後にパルトローは身を起こすと、動けずにいる私を放置して立ち去った」とテリー・サンダーソンが主張したことで、事件は複雑になった。
写真:Instagram - @gwynethpaltrow
「TMZ」が報じた原告の主張によれば、パルトローと一緒にいたスキーインストラクターは、事故の原因はテリーにあるとする虚偽の報告書にサインしたという。
原告テリー・アンダーソンは、第一審でパルトローに対し310万ドル(約4億円)の補償を求める訴訟を起こした。
しかし裁判官、テリー・アンダーソンに懲罰的損害賠償を請求する権利がないと判断し、損害賠償額を約10分の1の30万ドル(約4千万円)に引き下げた。
その1か月後、パルトローは反訴を提出。ぶつかってきたのはテリー・アンダーソンだとして真向対決。スキーリゾートの報告書を証拠として引用し、ごく形式的な「1ドル」の損害賠償金を求めた。
パルトローの弁護士は依頼人を指し「アンダーソン氏の過失によって、彼女は動揺しています」とした。
パルトローの弁護士は、事故のニュースが報じられたときに有名人となったことを自慢するテリー・サンダーソンのフェイスブックへの投稿を提示。判断は裁判官の手に委ねられた。
今年3月21日に裁判が開始され、ユタ州の陪審員団による評決が下された。その結果テリー・サンダーソンの主張は事実ではないとするグウィネス・パルトローの反訴が認められ、パルトローは胸をなでおろしたようだ。