キアヌ・リーブス:悲劇に彩られた名優の人生

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
レジェンドの過去
レバノンに生まれたキアヌ・リーブス
キアヌ・リーブス:つらい過去
キアヌ・リーブス:流浪
キアヌ・リーブス:相次ぐ転校
キアヌ・リーブス:学校生活での苦労
キアヌ・リーブス:成績は人並み、ホッケーは一流
キアヌ・リーブス:ホッケーから映画界へ
キアヌ・リーブス:初舞台
キアヌ・リーブス:高校中退
キアヌ・リーブス:スター誕生
キアヌ・リーブス:『栄光のエンブレム』
キアヌ・リーブス:親友リヴァー・フェニックス
キアヌ・リーブス:『マイ・プライベート・アイダホ』
キアヌ・リーブス:ジェニファー・サイムとの出会い
キアヌ・リーブス:忘れがたい悲劇
キアヌ・リーブス:ジェニファーとの別れ
キアヌ・リーブス:立て続く不幸
キアヌ・リーブス:苦悩
キアヌ・リーブス:想定外の『マトリックス』出演
キアヌ・リーブス:ネオ役を勝ち取る
キアヌ・リーブス:ネオの成功
キアヌ・リーブス:悲しみに彩られた栄光
キアヌ・リーブス:思いやりと人助け
スクリーンから遠ざかる
キアヌ・リーブス:『ジョン・ウィック』でのカムバック
キアヌ・リーブス:ハリウッド復活を果たした名優
キアヌ・リーブス:禅
キアヌ・リーブス:お金には無頓着
キアヌ・リーブス:幸福とは?
新恋人はアレクサンドラ・グラント
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

写真は『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のセットでポーズを決めるキアヌ・リーブス(2022年2月)。『ジョン・ウィック』シリーズ第4作となる同作は、2023年3月に米国で劇場公開されることになっています。

レジェンドの過去

同作のリリースによって、映画界における存在感を改めて示したキアヌ。58歳を迎えた今、積み上げたキャリアと円熟した演技でハリウッドのレジェンドとなりつつあります。しかし、そんなキアヌがこれまでに歩んだ道のりは困難に満ちたものでした。

レバノンに生まれたキアヌ・リーブス

キアヌ・リーブスはレバノンの首都ベイルートで1964年9月2日に誕生しました。イギリス人の母パトリシア・テイラーと中国系ハワイアンの父サミュエル・ノーリン・リーブス・ジュニアが出会ったのがこの街でした。

キアヌ・リーブス:つらい過去

しかし、キアヌがわずか3歳のとき、父ミュエルは家族を捨てて出て行ってしまいました。

キアヌ・リーブス:流浪

それ以来、母パトリシアはファッションデザイナーとして働き始め、一家はハワイ、オーストラリア、ニューヨーク、カナダを転々としました。

キアヌ・リーブス:相次ぐ転校

キアヌ・リーブスは少年期から思春期にかけて、たびかさなる引越しで転校に次ぐ転校を余儀なくされました。

キアヌ・リーブス:学校生活での苦労

しかもキアヌは失読症を患っており、学校生活には困難が付きまといました。

キアヌ・リーブス:成績は人並み、ホッケーは一流

キアヌ・リーブスが学業で抜きんでることはありませんでしたが、トロントのデ・ラ・サール大学ではアイスホッケー選手として輝かしい活躍を見せました。

キアヌ・リーブス:ホッケーから映画界へ

しかし、アイスホッケーのカナダチームでプロになるという夢は、選手生命を脅かす大けがによって絶たれてしまいます。このときからキアヌは本格的に俳優の道を歩み始めることになりました。

キアヌ・リーブス:初舞台

キアヌの役者人生は、9歳のときに出演した舞台『ダム・ヤンキース』で始まりました。

キアヌ・リーブス:高校中退

17歳のキアヌは高校卒業を待たずに退学、俳優業に専念すべくロサンゼルスに引越しました。

キアヌ・リーブス:スター誕生

引越し先のカリフォルニア州では、ドラマシリーズ『Hangin' In』でデビュー、テレビコマーシャルにも多数出演しました。

キアヌ・リーブス:『栄光のエンブレム』

キアヌが初めて参加した映画は『栄光のエンブレム』(1986)で、ケベックのホッケーチームのゴールキーパーを演じました。

キアヌ・リーブス:親友リヴァー・フェニックス

1999年、キアヌは映画『マイ・プライベート・アイダホ』(ガス・ヴァン・サント監督)で初めて重要な役を演じます。この映画の撮影で、彼は親友となるリヴァー・フェニックスと知り合いました。

キアヌ・リーブス:『マイ・プライベート・アイダホ』

しかし2年後、リヴァー・フェニックスは薬物の過剰摂取のため23歳で早世し、残されたキアヌ・リーブスはショックに打ちのめされます。彼は後年、インタビューの場で「彼のことを止められたはずなのに……」と何度も漏らしています。

キアヌ・リーブス:ジェニファー・サイムとの出会い

親友の死から5年後の1998年、キアヌ・リーブスは当時デイヴィッド・リンチ監督の助手をしていたジェニファー・サイムと出会います。

キアヌ・リーブス:忘れがたい悲劇

二人はたちまち激しい恋に落ち、やがてジェニファーが妊娠。 1999年12月24日、妊娠8か月で娘エヴァ・アーチャー・サイム・リーブスを出産しましたが、不幸にも死産でした。

キアヌ・リーブス:ジェニファーとの別れ

この悲劇は二人の関係に影を落とし、悲しみを乗り越えることができないままジェニファーと別れることに。

キアヌ・リーブス:立て続く不幸

ところが、悲劇はこれで終わりではありませんでした。 1年半後、ジェニファー・サイムがマリリン・マンソンの家で行われたパーティーから帰宅する途中で自動車事故に遭い、28歳の若さでこの世を去ってしまったのです。

キアヌ・リーブス:苦悩

2006年、キアヌはパレード誌のインタビューで、彼を襲った悲劇についてコメントしています: 「悲しみは姿を変えることはあっても、決してなくならない。切りぬけられるはずだと言う人もいるけれど、これは間違っている。愛する人がいなくなったら、独りぼっちなんだ」

キアヌ・リーブス:想定外の『マトリックス』出演

1999年、娘を死産で失う前、キアヌ・リーブスはすでに『マトリックス』の撮影を始めていました。しかし、監督のウォシャウスキー姉妹はもともと別の俳優を起用するはずだったのです。

キアヌ・リーブス:ネオ役を勝ち取る

ネオ役の俳優として、ジョニー・デップ、ブラッド・ピット、ヴァル・キルマー、トム・クルーズ、ウィル・スミス、ユアン・マクレガー、レオナルド・ディカプリオ、ニコラス・ケイジといった名前が挙がっていましたが、彼らは全員オファーを断りました。

キアヌ・リーブス:ネオの成功

ネオ役で役者としてのキャリアを確立したキアヌは、ジョニー・デップやトム・クルーズに並ぶスターとして、一躍トップ俳優の座に躍り出ます。

キアヌ・リーブス:悲しみに彩られた栄光

しかし、『マトリックス』三部作とそれに続く作品で収めた映画界での大成功とは裏腹に、キアヌの私生活には暗雲が垂れ込めていました。けれども、悲劇に見舞われたキアヌが人を思いやる気持ちを失うことはありませんでした。関係者によると、『マトリックス』続編の撮影中、シリーズ大ヒットの真の功労者は衣装・特殊効果部門だと主張して、彼らに7500万ユーロを寄付するため契約交渉をやり直したという逸話があります。

キアヌ・リーブス:思いやりと人助け

さらに、ガンや妹が患っている白血病の研究を行う施設にも映画収入の一部を寄付しました。

スクリーンから遠ざかる

2004年から2014年にかけて、キアヌは映画に12本しか出演しなかったばかりか、メディアでもあまり話題になりませんでした。この消極的な姿勢は、10年間のうちに立て続けに起こった悲劇のトラウマのせいではないかと考える人もたくさんいます。

キアヌ・リーブス:『ジョン・ウィック』でのカムバック

2014年、キアヌは主演俳優として『ジョン・ウィック』の制作に没頭しました。当初は低予算のアクション映画だったはずが、最終的にはカルト的人気を博す大ヒットに。

キアヌ・リーブス:ハリウッド復活を果たした名優

この成功でキアヌ・リーブスは俳優として生まれ変わり、2014年から2019年のわずか5年間で過去10年間を超える本数の映画に出演を果たします。

キアヌ・リーブス:禅

キアヌはハリウッドで最も「禅」の精神を持つ役者になることで、私生活の悲劇に立ち向かいました。

キアヌ・リーブス:お金には無頓着

キアヌはGQマガジンのインタビューで、次のように述べています:「お金には興味がありません。これまでの稼ぎで何百年か生活できるでしょうから」

キアヌ・リーブス:幸福とは?

「幸せというのは、好きな人のそばで眠ったり、友達と一緒に夕食をしたり、バイクに乗ったりすることだと思います。預金残高の桁数のことではないんですよ」

新恋人はアレクサンドラ・グラント

2019年以来、新恋人でアーティストのアレクサンドラ・グラントと人生を共に過ごしているキアヌ。プライベートが地味なのは相変わらずですが、素敵な愛情を紡いでいるようです。

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