ガンと闘うセレブたち:ジェーン・フォンダ、ヒュー・ジャックマン……
フェミニスト・環境保護運動家としても知られる女優、ジェーン・フォンダ。Instagramを通して、非ホジキンリンパ腫を患っており、化学療法を受けていることを明かした。ニュースサイト「ブルームバーグ」によれば、これまでにも乳ガンを発症・克服した過去があるほか、皮膚ガンの治療も行っていたようだ。2019年には『ヴォーグ』誌上でガンとの共存を受け入れたコメント、「(ガンは)今も進行中です。消え去ってはいません」と述べていた。2022年8月には、6ヶ月間の化学療法で「環境保護運動が妨げられることはない」というInstagram投稿を行った。
2007年に乳ガンの診断が下された女優のクリスティナ・アップルゲイト。両乳房切除手術を受けた後にそのことを明かした。小さな病巣が見つかったのは片側のみだったが、再発予防のため両乳房の切除を勧めた医師のアドバイスに従ったのだ。
オーストラリアの歌手、カイリー・ミノーグにガンが見つかったのは彼女が36歳の時だった。手術と化学療法の併用でガンを克服したカイリーは、当時パートナーだったオリヴィエ・マルティネスをはじめとする家族から大きなサポートを受けたという。
『ビバリーヒルズ高校白書』や『チャームド ~魔女3姉妹』などで知られるシャナン・ドハーティ。2020年初めにガンの再発を公表。2015年からガンとの闘病を続けている最中の出来事だった。
ミスター・Tは1995年にT細胞リンパ腫の診断を受けた。これは白血球に悪影響が出るタイプのガンであり、その他のリンパ腫に比べて予後が悪いとされている。
『Veep/ヴィープ』や『となりのサインフェルド』でヒロインを務めたジュリアにとって、ガンに立ち向かう原動力はユーモアだった。『ヴァニティ・フェア』誌に対して「化学療法を受けることになった時は友人を捕まえて四六時中、大笑いしていたわ。それがよかったの」とコメントしている。2018年に診断が下って以来、現在も闘病中だ。
オーストラリアの俳優ヒュー・ジャックマンは皮膚ガンの手術を6度も経験している。2017年には基底細胞癌の手術についてSNS上で触れ、「定期的な健康診断と素晴らしい医師たちのおかげで、順調に回復している」とコメントした。
『ビッグ・リボウスキ』や『クレイジー・ハート』で知られる名優、ジェフ・ブリッジスもリンパ腫を患っている。メイヨー・クリニックによれば、これは身体が病原体と闘う際に活躍するリンパ系を侵すガンだという。ブリッジスは2020年10月にガンを公表したが、予後は「良好」だとのこと。
2015年に乳ガンと診断され、両乳房切除術を受けたリタ・ウィルソン。乳房再建で以前の姿を取り戻した。
2008年にBBC放送の番組に出演し、「長時間日光に当たる際には注意が必要」と警鐘を鳴らしたのは俳優のユアン・マクレガーだ。自身は右目にできたメラノーマの摘出手術を経験している。
2020年にリリースされたNetflixシリーズ『アンオーソドックス』のヒロイン、シラ・ハース。なんと、わずか 2歳で腎臓ガンを発症し、5歳になるまで治療を受け続けていた。シラが小柄なのはこれが理由だが、この経験をばねに女優として大きな成長を遂げることとなった。
英国の歌手ロッド・スチュワートは2019年のコンサートで、前立腺ガンを克服したことを報告した。『ミラー』紙によれば、ファンを前に「俺は生還した。みんなもちゃんと検診に行けよ、本当に」と呼び掛けたという。「陽性だったとしても、笑顔を絶やさず治療に臨めば…… 俺は運よく2年間の治療で何とかなった。ありがたいことに」とした。
ゴールデングローブ賞を獲得したこともある名女優、メラニー・グリフィスも皮膚ガンに苦しんでいる。2018年半ば、鼻に2度目の手術を受けたことをSNSで明かしたが、これは整形手術ではなくガン治療のためだった。「ガン細胞を除去した跡の再生のため、最後のステップとして皮膚切除を受けたが、その後また手術することになった」という。
『デクスター 警察官は人殺し』で主役を務めたマイケル・C・ホール。2010年に免疫系のガン、ホジキンリンパ腫が発覚したが、辛い闘病の末、克服に成功した。
『モダン・ファミリー』で知られるコロンビア人女優、ソフィア・ベルガラは、28歳の時に甲状腺ガンを患ったことがあると明かした。早期に手術を受け、治療を続けた結果、何とか克服することができたのだ。
2010年に咽頭がんと闘うこととなった俳優のマイケル・ダグラス。8週間にわたる化学療法と放射線療法の末、20キロやせてしまったものの生還を果たした。
『セックス・アンド・ザ・シティ』で知られ、ニューヨーク州知事に立候補したこともあるシンシア・ニクソンには、乳ガンとの因縁がある。まず、母が乳ガンを患った後、2006年にはシンシアも胸に腫瘍が見つかったのだ。幸運にも早期に発見されたため、切除することができた。そして、へこたれずに闘病を続けるシンシアの姿勢は、同じ病に苦しむ人々に勇気を与えることとなった。
『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』で知られるイーディ・ファルコも、2003年に乳ガンの診断を受けている。しかし、その事実を明かしたのは1年後。化学療法を受けながらドラマシリーズのリハーサルをこなしたというから大したものである。
『Kris Carr Crazy Sexy Cancer Tips』という書籍のプロローグで、ガンとの闘病経験を語った歌手のシェリル・クロウ。「人生で一番大変な時期」だったと語るシェリルだが、幸運にも彼女の乳ガンは早期に発見され、乳房切除術で治療することができたという。
2014年10月に前立腺ガンと診断されたベン・スティラー。早期に発見されたため、切除することができた。
ガンの家系に生まれたキャシー・ベイツ。「母と姪はガンで亡くなりました。叔母もです」と回想している。キャシー自身も2003年に卵巣腫瘍の診断が下ったほか、2012年には乳ガンが発覚。結局、両乳房切除手術を受けることとなった。
米国の自転車ロードレース選手ランス・アームストロングは1996年に精巣ガンが発覚、肺と脳にも転移していた。予後は良好ではないと見られていたが、ランスは外科手術と化学療法でガンを克服してしまった。
『ママと恋に落ちるまで』で知られる女優のコビー・スマルダーズは25歳の時に卵巣ガンが発覚、何度も手術を受けることとなった。 5年後には『USAトゥディ』紙に対し、ガンとの闘病の中で「人間として母親として成長し、人生の素晴らしい面を味わうことができるようになりました。おかげで今こうして生きていることに感謝し、皆さんに伝えることができるのです」と語っている。
ロバート・デ・ニーロも2003年に前立腺ガンの診断を受けたが、早期発見と適切な治療により完治。以来、20年近くガンの再発に悩まされることなく暮らしている。
乳ガンの診断を2度にわたって受けた歌手のアナスタシア。1度目は35歳だった2003年、2度目は10年後の2013年だ。そして、2度目のガン発覚の後に両乳房切除手術を受けることとなった。
『アベンジャーズ』のハルク/ブルース・バナー役で知られる俳優のマーク・ラファロは2001年に脳腫瘍が発覚。手術によって腫瘍は切除できたものの、しばらく顔面に麻痺が残ったほか、片耳が聞こえなくなってしまった。
『チャーリーズ・エンジェル』の1人として知られるジャクリーン・スミスは、2002年の定期健診で片胸に腫瘍が見つかった。そして治療のため、乳房切除術と放射線療法を受けなくてはならなかった。
2009年、シャワーを浴びている時に背中のこぶに気が付いたアントニオ・バンデラス。検査の結果、「こぶし大」の腫瘍が見つかりすぐに切除。ショックを受けたアントニオは2年間にわたって、この経験を語ることはなかった。しかし、今では「身体の異変には注意すべきだ。早期発見が生死を分ける」と人々に注意を促している。
フランスを代表する女優で歌手、モデルのブリジット バルドーも実は1983年に腫瘍を切除しているが、当時はそのことにあまり触れなかった。しかしその後、フランスにおける乳ガン啓発月間の立役者としてガンとの闘いに取り組んでいる。