オバマ元アメリカ大統領の愛娘:マリアとサーシャは現在どうしてる?
バラク・オバマ元アメリカ大統領とミシェル夫人の娘たちは、8年間ホワイトハウスで過ごしてきた。現在では20代半ばとなった二人は、一般人としての生活を送っているようだ。ホワイトハウスを去った後、二人の娘たちがどのような生活を送っているか見てみよう。
1998年7月4日生まれの長女マリアは、ホワイトハウスに引っ越したときまだ10歳だった。その後、高校卒業までホワイトハウスで過ごした。オバマ元大統領は米ファッション誌『InStyle』に娘マリアについて以下のようにコメントしている。「マリアは他者との交流や人生を楽しむことが出来るんだ。つねに好奇心にあふれた、素晴らしい資質の持ち主なんだよ」
2016年に高校卒業後、マリアは大学進学前に1年間のギャップイヤーを過ごした。テレビドラマ『GIRLS/ ガールズ』の撮影現場でインターンとして活躍し、ハル・ベリー主演のSFドラマ『エクスタント』にも出演。また世界各地を旅行し、数週間ボリビアの小さな町でホームステイも経験したようだ。米紙『ニューヨークタイムズ』は、マリアはスペイン語も堪能だと報じている。
その後、マリアは両親の母校であるハーバード大学に入学。同大学によれば、彼女は映画への興味から視覚環境学を専攻。2021年に同大学を卒業した。
マリアはアメリカの俳優ドナルド・グローヴァーにスカウトされ、Amazonプライム・ビデオ『キラー・ビー』の脚本に携わった。同僚からの評価も高いようだ。「マリアの持ってきた企画はまだ荒削りなところもあるけれど、面白いし良いものも多かったよ。彼女は素晴らしい脚本家で、献身的に仕事に取り組んでいるよ」と共同制作者のジャニーン・ネイバーズは米情報番組『エンターテイメント・トゥナイト』に語った。同番組でマリアは、あえてオバマ姓を名乗らず「マリア・アン」としてクレジットされている。
さらに2024年、マリアはアメリカのサンダンス映画祭で映画監督としてデビューを果たした。短編映画『The Heart』は、母親を亡くした男とその奇妙な遺言を巡る物語だった。この作品の評価は賛否両論で、「ネポベイビー」つまりは「親の七光り」と揶揄する者もいた。
2001年6月10日生まれのサーシャは、母親のミシェルによく似ているという。「サーシャは決断力があり、自分の考えをしっかり持っているんです。」と祖母マリアン・ロビンソンが2007年に米『ピープル』誌に語っている。また、オバマファミリーの中ではムードメーカー的立ち位置とのことだ。
サーシャは2019年に高校を卒業し、コロナ禍での大学生活がスタートした。ミシガン大学でオンライン授業を受けていたが、2022年に南カリフォルニア大学に転学することとなった。
サーシャもすでに20代になったが、オバマ夫妻の中では今でも、幼いころのイメージが離れないようだ。2022年に21歳の誕生日を迎えたときには、「何歳になっても、サーシャは僕の可愛い娘だよ。このほっぺを見て!」とオバマ元アメリカ大統領はこの写真を投稿した。「私にとってはいつまでも、小さなサーシャのままよ」とミシェル夫人も投稿している。
写真:BarackObama/Twitter
2022年、サーシャは南カリフォルニア大学に通い始め、姉のマリアとロサンゼルスのアパートで二人暮らしを始める。ミシェル夫人は著書『心に、光を。不確実な時代を生き抜く』の中で、IKEAやガレージセールで娘たちが家具を揃えたと明かしている。心配のあまり口うるさくなってしまう両親を、家に招いたこともあったそうだ。
2023年5月、サーシャは南カリフォルニア大学を卒業し、社会学の学位を取得。その後の進路は未定だが、家族全員で祝福したようだ。オバマ元アメリカ大統領は2022年、すっかり成長した二人の娘にはボーイフレンドもいると明かした。元大統領も、娘の成長の早さをしみじみと実感しているのかもしれない。