健康状態を示す尿の色:流してしまう前に観察しよう
人間が1年間に排出するオシッコの量はどのくらいかご存じでしょうか。正解はなんと平均550リットル。1日あたりに換算すればおよそ1.5リットルということになります。思った以上に多いですよね?
ところで、尿の色が健康状態のバロメーターになるというのをご存じでしょうか?
今回ご紹介する内容はすべてミラノ総合病院のウェブサイトに基づいています。
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実際、尿の色に注意を払うことで、病気を早い段階で突き止めることができるとされています。では、どのような色が理想的なのか、逆にどういった色が危険信号なのか、それぞれ見てゆくことにしましょう。
とはいえ、健康問題に関して素人判断は禁物です。おやっと感じたら、かかりつけの医師にご相談ください。
尿が淡い小麦色や透き通った黄色なら、水分補給が十分なされている証拠。健康的だと言えます。
一方、水分補給が不十分だと尿の色は濃くなる傾向にあります。具体的には、濃い黄色や琥珀色だと危険信号です。
少々、気がかりなレッドビール色のオシッコ。その原因は水分不足から肝疾患まで多岐にわたります。十分な水分補給を行っても色が改善しない場合は病気の可能性がありますので、医師にご相談を。
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ピンク色や赤のオシッコは文字通り赤信号。尿路感染症や尿路結石、前立腺の疾患、腫瘍といった重大な病気の可能性があります(ただし、ビーツやブルーベリーなど、赤い色素を豊富に含む食品を多量に摂取した場合はこの限りではありません)。なるべく早く医師にご相談ください。
オレンジ色の尿もレッドビール色の場合と同じく、水分不足や肝臓または胆管の病気によって引き起こされることがあります。
青や緑のオシッコは細菌感染症のサイン。ただし、食品に含まれる着色料や医薬品によってこのような色を呈するケースもあります。
また、色だけでなく尿の粘性もあなたの健康状態を示すバロメーターです。慢性的にオシッコが泡立つ場合には、腎臓の病気によってタンパク質が尿に混ざってしまっている可能性もあるのです。
ミラノ総合病院が指摘しているように、オシッコはあなたの健康状態について多くを教えてくれます。いそいで流してしまう前に少しばかり観察してみてはいかがでしょうか。