イギリスの公爵で大富豪:33歳の第7代ウェストミンスター公爵がついに結婚!
2024年6月7日、第7代ウェストミンスター公爵ヒュー・グローヴナー(33)は、婚約者オリヴィア・ヘンソンとイギリス北西部にあるチェスター大聖堂で盛大な結婚式を挙げた。
ウェストミンスター公爵ヒュー・グローヴナーは、イギリスで最も魅力的な独身男性の一人としてもてはやされていた。英紙『サンデー・タイムズ』の年間富豪リストでは、35歳以下の最も裕福な人物としてリストアップされている。
晴れてウェストミンスター公爵夫人となったオリヴィア・ヘンソン。結婚式では、英国出身のブライダルデザイナー、エマ・ヴィクトリア・ぺインがデザインしたウェディングドレスとベールを着用し、グローヴナー家に伝わる特別なティアラも身につけていた。
米『ピープル』誌によると、このティアラは老舗ジュエリーブランドのファベルジェがグローヴナー家の花嫁のために手がけたマートル・リーフ・ティアラだという。1906年に作られて以来、グローヴナー家で代々受け継がれており、2004年にはヒューの妹タマラも結婚式で着用した。
ウィリアム皇太子もゲストとして結婚式に招待された。式典中はゲストの先導役を務め、大聖堂で来賓をエスコートしていた。キャサリン妃はかねて公表している病のため残念ながら欠席となった。
ウィリアム皇太子にとって、ヒュー・グローヴナーは息子のジョージ王子の名付け親であり、良き友人でもあるのだ。
400人の出席者の中でも特に注目を集めたゲストは、ユージェニー王女だろう。友人数名と一緒だったが、夫のジャック・ブルックスバンクは同席していなかった。英ゴシップ誌『Hello』によると、式ではビールを飲みながら歓談を楽しんでいたという。
チャールズ国王とカミラ王妃は結婚式には出席しなかった。キャサリン妃同様、チャールズ国王は今もがんとの闘病生活を送っているためだ。
キャサリン妃とチャールズ国王が不在のため、ジョージ王子はウィリアム皇太子と共に出席すると思われていた。しかし当日、その姿はなかった。米『ピープル』誌によると結婚式当日は金曜日だったため、学校に通っていたのだろうとのことだ。
ヒューの名付け親はチャールズ国王であり、母ナタリアはウィリアム皇太子の名付け親になっている。また、ダイアナ妃はヒューの姉であるエドウィーナの名付け親だった。グローヴナー一家は王室と深いつながりを持っているのだ。
英紙『デイリー・ミラー』によると、ヒュー・グローヴナーは2016年に父親が突然の心臓発作で他界したことでウェストミンスター公爵の称号と130億ドルの財産を相続。写真は父親の追悼式に出席するヒューの様子である。
英紙『サンデー・タイムズ』によると、英国で最も裕福な20人の1人に挙げられているヒュー・グローヴナーの資産は128億ドルとも言われている。
ヒュー・グローヴナーは、クレー射撃のスキート種目で英国代表として出場を果たしたこともある。スキート種目では、ショットガンで射出されたクレーを撃ち落とし、得点を競い合う。
父親の死後、ヒューはロンドンの広大な土地を所有するほか、世界中に土地と1,500棟以上の建物を所有するグローヴナー・グループのトップに就任。
グローヴナー家は、チェシャー州のイートン・ホール、ランカシャー州のアビーステッド・エステートなどいくつかの大きな土地を所有しており、スコットランドやスペインにも邸宅を所有している。
画像:Bjorn Snelders / Unsplash
ヒュー・グローヴナーが相続したのは住宅の不動産だけではない。グローヴナー・グループはその他にも、リバプールのショッピングセンター、カリフォルニア州シリコンバレーの広大な土地、東京のタワーマンション、バンクーバー近郊のアナシス島などを所有している。
ウェストミンスター公爵夫人となったオリヴィア・ヘンソンは31歳。キャサリン妃と同じく名門マールボロ・カレッジの卒業生であり、その後ダブリン大学トリニティ・カレッジでヒスパニック学とイタリア語を学んでいる。
写真:Grosvenor, 2023
2016年に大学を卒業後、オリヴィアはエシカルな食品会社「ベラズ」でキャリアを積んでいる。英誌『タトラー』の報道によると、シニアアカウントマネージャーを務めているようだ。同社は「ヨーロッパ全土から高品質の食材を輸入」しており、「エキストラバージンオリーブオイルや塩漬けレモン、ポートワインから自家製の鹿肉まで」扱っているとのことだ。
米誌『タウン・アンド・カントリー』誌は、2人が友人を通じて知り合い、2年間の交際を経て2023年4月にチェシャー州イートン・ホールにあるヒューの実家で婚約したと報じた。王室の広報担当者は「両家のご家族はこのニュースにとても喜んでいます」と語った。
写真:Neil Kennedy / Wikimedia
同誌はまた、王室の広報担当者の発言を引用し「夫妻がこの大聖堂を選んだのは、建物の美しさはもちろんだが、グローヴナー家とのつながりが理由でもある。チェスターがあるチェシャー州はグローヴナー家の先祖代々の故郷だ」と報道している。
チェスター大聖堂での式典では、ヘンリー王子の欠席も注目を集めることになった。ヒュー・グローヴナーにとって、ヘンリー王子はウィリアム皇太子と同じくらい大切な存在であり、ヒューは息子アーチーの名付け親でもある。しかし、英『タイムズ』紙によると、ヘンリー王子は招待されていなかったという。
「このような事態になってしまったのは非常に残念です。ヒューはウィリアム皇太子とヘンリー王子の親しい友人で、2人と連絡を取り合っています」と、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の友人は英紙『サンデー・タイムズ』に語った。
ウィリアム皇太子とヘンリー王子が顔を合わせることになれば、気まずい雰囲気になったり、マスコミの注目を集めたりする可能性がある。「オリヴィアのためにも結婚式を台無しにするようなことは避けたかったし、ヒューは気まずい思いをしたくなかったんだと思います」とこの友人は説明している。