人気歌手アデルが長期休業宣言:プライベートの充実へ
グラミー賞で通算15回の受賞に輝いたイギリスの歌姫アデルが8月31日に長期休業を宣言してた。音楽サイト「Pitchfork」によれば、アデルはミュンヘンで行われたコンサートの場で、「人生を楽しみたい」という願いを7年間にわたって抱き続けていたことを明かしたそうだ。
ステージ上で「3年近く、活動を楽しんできましたが、そろそろ休憩が必要です」としみじみ語ったアデル。ラスベガスでの定期公演を終えたら、しばらく音楽活動から遠ざかるつもりだとした。
『Pitchfork』いわく、アデルは「信じられないほど長い期間」ステージに戻らないことを明かした。また、キャリアを通じて応援してくれたファンに感謝の意を表明したという。
本来なら、先週土曜日にミュンヘンで行われたコンサートが最後のステージとなるはずだった。しかし、エンタメサイト「E! News」によれば、アデルの体調不良を受けてラスベガス定期公演の日程が変更されたため、休暇入りまでにあと10回コンサートが残されているそうだ。
「E! News」いわく、アデルはここ数年、プライベートを充実させており、今はそれを満喫したい考えのようだ。
具体的には、スポーツエージェントのリッチ・ポールとのロマンスだ。「E! News」によれば、2人は2021年から交際を続けており、8月9日にはステージ上で婚約を発表したという。
さらに、アデルは家族を増やしたいという願いを隠していない。アデルには元夫サイモン・コネッキとの間に息子のアンジェロ(11)がいるが、BBC放送によるインタビューの中で「絶対、あと何人か子供が欲しいです。きっと、素晴らしいでしょうね。まあ、ダメだったとしも、アンジェロがいますから」と語ったのだ。
ツアー最後のステージとなるはずだったミュンヘンでのコンサートは、アデルにとって思い入れのあるものだった。「Pitchfork」によれば、会場となったのはアデルのために特別に仕立てられた8万人収容のアリーナだったという。
アデルいわく、ラスベガスでの定期公演は大成功だったが、一息つくときが来たと感じているそうだ。また、ステージ上での経験については、「一生の思い出として残ることでしょう」とコメントした。
ともあれ、2021年にリリースされた4枚目のアルバム『30』をもって、ここ3年間にわたってとめどなく続いたアデルの活動には区切りがついた。アデルとそのファンにとって、ひとつの時代が終わったのだ。