地球でもっとも不思議な風景21選:まるでフィクションのような世界

レンソイス・マラニャンセス国立公園(ブラジル):白いシーツのような砂丘
レインボー・マウンテン(ペルー):虹色の山
フライガイザー(米ネバダ州ブラックロック砂漠):井戸掘りで生まれた間欠泉
ウユニ塩湖(ボリビア):鏡の世界
ソコトラ島(イエメン):キノコのような巨木
アンテロープ・キャニオン(米アリゾナ州):流れる岩
リシャット構造(モーリタニア):「サハラの目」
ティマンファヤ国立公園(スペイン、ランサローテ島):火星の風景
武陵源(中国):『アバター』のモデル
ダナキル砂漠の硫黄泉(エチオピア、ダロール地区):海抜マイナス50メートルの火山
ヒエラポリス - パムッカレ:綿の城
ナトロン湖(タンザニア):赤い湖
ドロミーティの山々(イタリア):自然がつくった尖塔
モノ湖(米カリフォルニア州):原初の火星を思わせる風景
ワイトモ・グローワーム洞窟(ニュージーランド):青白い光の迷宮
ナミブ=ナウクルフト国立公園(ナミビア):シュルレアリスム絵画のような風景
ヨークルスアゥルロゥン(アイスランド):凍りついた大地
セノーテ「ドス・オホス」(メキシコ):聖なる泉
グランド・プリズマティック・スプリング(ワイオミング州、イエローストーン国立公園)
ワーディー・ラム(ヨルダン):「アラビアのロレンス」ゆかりの地
ヒリアー湖(オーストラリア):ピンクの湖
レンソイス・マラニャンセス国立公園(ブラジル):白いシーツのような砂丘

ブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園には、白い大砂丘が広がっている。クリーニングしたてのシーツのように白い砂丘だ。雨季の終わりのわずかな間だけ、無数の美しい湖が出現する。どこまでもシンプルな風景だ。

レインボー・マウンテン(ペルー):虹色の山

南米ペルーには、標高5,000メートルのレインボー・マウンテンがある。その名の通り、カラフルな模様をした山肌を見ることができるのだ。

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フライガイザー(米ネバダ州ブラックロック砂漠):井戸掘りで生まれた間欠泉

このカラフルな噴水は間欠泉であり、噴き出しているのは90℃の熱水だ。砂漠の一角を農地にしようと井戸掘りをしたところ、偶然掘り当てられた。岩肌の鮮やかな色合いは、熱水の環境を好む藻類の色素によるものだという。

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ウユニ塩湖(ボリビア):鏡の世界

雨季が訪れ、世界最大の塩湖に一定量の水がたまると、その水面が鏡となって空や雲を映し出す。頭上の空と足元の空がぴたりと合わさり、この世のものとは思えない絶景になる。

ソコトラ島(イエメン):キノコのような巨木

インド洋に浮かぶソコトラ島には、ソコトラ・ドラゴンツリーが生えている。SF映画に出てきそうな、キノコを思わせる高木だ。樹皮から採れる赤い樹脂は、「竜血」と呼ばれて古代から珍重されていた。

アンテロープ・キャニオン(米アリゾナ州):流れる岩

アンテロープ・キャニオンは、砂岩が削り取られてできた渓谷である。鉄砲水や風がその地形を作ったのだ。そのなめらかな岩の通路は、どこか別の惑星にあるおごそかな回廊のようである。

リシャット構造(モーリタニア):「サハラの目」

この巨大な環状の地質構造は、アフリカ北西部、モーリタニア中央部のサハラ砂漠にある。直径は50kmに及ぶので、宇宙空間からでなければその全てを視野に収めることはできない。地質学上の巨大な謎である。

ティマンファヤ国立公園(スペイン、ランサローテ島):火星の風景

ランサローテ島は、カナリア諸島を構成する島のひとつだ。フランスの作家ミシェル・ウエルベックの小説『ランサローテ島』の舞台にもなっている。島の西岸にあるティマンファヤ国立公園に行くと、18世紀の大噴火のあとを目にすることができる。原始の地球か、あるいは火星の風景のようだ。

武陵源(中国):『アバター』のモデル

中国湖南省には、武陵源と呼ばれる自然保護区がある。いかにも仙人が住んでいそうな秘境だ。石柱が地表からにょきにょきと突き出ており、その表面に多様な植物が繁茂している。映画『アバター』に出てくる森は、この風景を参考にしたという。

ダナキル砂漠の硫黄泉(エチオピア、ダロール地区):海抜マイナス50メートルの火山

エチオピア北部に位置するダナキル砂漠はとても暑い土地で、夏は気温が50℃以上、冬も日中は40℃近くになる。この砂漠にはダロール地区と呼ばれる一角があり、硫黄や塩分が噴き出して独特の風景を作り出している。

ヒエラポリス - パムッカレ:綿の城

地図で見てみると、黒海に面した都市イズミルから内陸へ150kmほどすすんだところに、ヒエラポリス - パムッカレがある。その白い段丘の絶景は、温泉にふくまれる石灰質の堆積によって生まれたものだ。台地の上にはローマ時代の遺跡ヒエラポリスの廃墟があり、神殿や浴場の跡も残っている。

ナトロン湖(タンザニア):赤い湖

タンザニア北部にあるナトロン湖は、強アルカリ性の塩湖であり、水にふれるとぬるっとする。乾季にはある種の微生物が増殖し、その色素によって水面が赤くなる。強アルカリ性のため動物にとっては住みにくい湖だが、ある種の水鳥は訪れるようで、フラミンゴの一大繁殖地になっている。

ドロミーティの山々(イタリア):自然がつくった尖塔

イタリア北東部の山地、ドロミーティにあるこれらの山塊は、おとぎ話に出てくるお城の尖塔のようである。あたりをハイキングすると、はるか昔に忘れ去られた神秘的な土地を訪れているかのような感興に襲われる。

モノ湖(米カリフォルニア州):原初の火星を思わせる風景

カリフォルニア州にあるモノ湖は、ゆっくりと干上がりつつある。ちょうど火星で、今から数十億年前、その地表から水がなくなり始めたときのように。モノ湖が干上がることで、写真のような奇岩が露わになっている。これは炭酸塩の堆積物であり、トゥファと呼ばれるものだ。

ワイトモ・グローワーム洞窟(ニュージーランド):青白い光の迷宮

ワイトモ・グローワーム洞窟は、ニュージーランド北島にある鍾乳洞である。観光スポットとして整備されており、ボートに乗って探検することができる。外の光は差し込まないが、内壁にへばりついた無数のグローワーム(ツチボタル)が幻想的な青い灯火をともしている。まるで小ぶりな宇宙空間だ。

ナミブ=ナウクルフト国立公園(ナミビア):シュルレアリスム絵画のような風景

ナミビアのナミブ=ナウクルフト国立公園には「デット・フレイ」とよばれる盆地がある。かつてそこには水があったが、はるか昔に干上がってしまった。立ち枯れた樹木は数百年もの間に真っ黒になり、何かを証言するかのように佇み続けている。シュルレアリスム絵画か、あるいは映画『マッド・マックス』の世界のような風景だ。

ヨークルスアゥルロゥン(アイスランド):凍りついた大地

ヨークルスアゥルロゥンは、アイスランド南東部にある潟湖。湖には氷塊が浮かんでおり、アザラシも泳いでいる。冬には、幸運に恵まれればということだが、オーロラを楽しむこともできる。

セノーテ「ドス・オホス」(メキシコ):聖なる泉

セノーテとはユカタン半島に点在する天然の井戸のことであり、古代マヤ文明にとって聖なる場所だった。「ドス・オホス」はセノーテの中でも最大の部類に入り、観光客はその広大な水中洞窟でダイビングを楽しむことができる。水はどこまでも澄んでいて、太陽の光がカーテンのようにゆらめく。地下水脈は海まで繋がっているという。

グランド・プリズマティック・スプリング(ワイオミング州、イエローストーン国立公園)

米国ワイオミング州のイエローストーン国立公園には、まるで絵の具の色見本のような、珍しい外観の温泉がある。泉は直径113メートル、整備された遊歩道から間近で見ることも可能だ。

ワーディー・ラム(ヨルダン):「アラビアのロレンス」ゆかりの地

ヨルダン南部、サウジアラビアとの国境付近に、ワーディー・ラムと呼ばれる地域が広がっている。砂岩でできた巨大な岩山がいくつもそびえており、「アラビアのロレンス」ことトーマス・エドワード・ロレンスゆかりの地としても知られる場所だ。よそでは得難い独特の風景が広がっているため、映画のロケ地としても人気があり、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のポッド・レースの場面もそのあたりで撮影されたという。

ヒリアー湖(オーストラリア):ピンクの湖

西オーストラリア州南部のルシェルシュ群島の島、ミドル島の沿岸部にこのヒリアー湖がある。塩湖であり、そこに暮らす微生物の作り出す色素で、湖面はフーセンガムのようなピンク色に染められる。地球よりは、むしろ「バービーランド」にふさわしい光景かもしれない。

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