この夏オススメの海外旅行先:「フランスの最も美しい村」15選
先の見えない時代ですが、休暇くらいはリラックスしたいもの。そこで、今回は旅人を楽しませてくれる「フランスの最も美しい村」15選をご紹介しましょう。それぞれに歴史や特徴があり、素敵な休日を約束してくれるはず。
ワインの生産で有名なシャブリ。ブドウ園の木陰で地元産ワインに舌鼓を打つのも良いですが、この村の醍醐味はそれだけではありません。歴史ある町の中心部には9世紀に設立されたサン・マルタン大学教会をはじめ、中世のブルゴーニュの遺跡が多く残されているのです。また、近くの修道院には、この地域で最も古いワイン圧搾機があるほか、少し南に行くと歴史あるシナゴーグが建つユダヤ人街もあり、ブルゴーニュの知られざる歴史を物語っています。見るべきものがたくさんあって退屈しないはず。
モンペリエの北西40kmに佇むモンペルーは城塞に囲まれた神秘的な村。セヴェンヌ山脈とサン・ボーディーユ山の麓にあってエロー渓谷を見下ろしています。ハイキングコースに加え、様々な品種のブドウ(グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル)を栽培する豊かなブドウ園が広がっており、魅力満点です。
フィニステール県南部、アヴァン川の河口に位置するポン=タヴァン。芸術家のグループ「ポン=タヴァン派」で知られるこの町はブルターニュ・クッキーの産地でもあります。19世紀後半以来、アメリカ人画家ヘンリー・ベーコンやフランス人画家のポール・セルシエ、エミール・ベルナール、ポール・ゴーギャンをはじめ、名だたる芸術家たちが集ったことから「画家の街」として世界的に知られるようになりました。絵画のような景色が旅人の訪れを待っています。
洞窟住居で有名なトロオ。まるで、小説の世界から飛び出してきたかのような風変わりな町です。フランス中央部に位置するトロオの住人は、大半が今でも洞窟住居に住んでおり、最も古いものは紀元前6世紀まで遡ることができると言われています。「話す井戸」や「石化洞窟」など、気になる見どころ満載のこの町は、フランス人お気に入りの町第7位にランクインしています。
ローマ・カトリックとギリシャ正教会が同居する町、コルシカ島のカルジェーズ。これは、17世紀にギリシャから人々が移り住んだことを反映しています。二つの宗派がすぐ近くに教会を構えているのはコルシカ島でもこの町だけ。また、島の首府アジャクシオと港湾都市ポルト=ヴェッキオの間には白い砂と花が咲き誇る庭園がたくさん見られます。サゴン湾を見下ろすカルジェーズは美しい景色を愛する旅人にぴったりです。
アンスパックの調和のとれた街並みは、自然に囲まれたこの町一番の自慢です。窓に赤いゼラニウムが飾られた木組みの家、伝統の夏祭り、民俗衣装やフォークダンスなど、きっと思い出深い旅になるはず。
ピエールフォンといえばお城が有名。でも、それだけではありません。毎年、バイクツーリストたちが口コミで集結するのがこの町なのです。美しい景色を眺めたり、テラスで一服したり、素敵なツーリングが訪れる人を待っています。
イヴリーヌ県にあるランブイエの森。その縁に位置するのがモンフォール=ラモーリーの町で、歴史は紀元1000年頃まで遡ることができます。歴史的建造物も数多く点在し、中でもグルセー城公園は思索にぴったり。異国情緒あふれる魅力的な旅がここにあります。
アンティル諸島特有のカラフルな家々が立ち並ぶ南の島、マルティニークにあるレザンス=ダルレ。異国情緒と静けさを求める旅人にとっては夢のような町でしょう。店やレストランがほとんどないこの町は、自然愛好家や人混みにうんざりしている人にはうってつけ。観光客も少なく、ゆったりした地元の生活を味わうことができます。
印象派の創設者として有名なフランス人画家、クロード・モネが居を定めたのがここ、ジヴェルニー。モネの足跡を訪ねて世界中の芸術家や愛好家が毎年訪れます。「舟遊び」をはじめとする有名な作品のモチーフとなったこの町で、印象派を偲ぶ旅をしてみてはいかが?
ペリゴール地域の端、シャラント県南部にあるオーブテール=シュル=ドロンヌはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼路にあたります。ドロンヌ渓谷を取り囲むように築かれたこの町は、白いファサード、ぬくもりのある瓦屋根、牧歌的な自然で絵画のような景色を見せてくれます。1993年以来「フランスの最も美しい村」協会に参加しているため、ここを訪れることは多くの旅人の夢です。
紀元前1世紀に創建された中世都市、サン=ベルトラン=ド=コマンジュ。遺跡群は城壁に守られて今も健在です。ユネスコの世界遺産にも登録されており、2000年にわたる歴史の証人として、古代から現代にいたる様々な装飾が町を彩っています。五感を研ぎ澄ませて歴史を味わいましょう!
リュベロン地方にあるメネルブの町は岩山の上に立っており、周囲を取り巻く自然公園と一体化しています。プロヴァンス特有の、ブドウ園が広がる美しい景色を眺めることができます。英国人小説家、ピーター・メイルの作品『南仏プロヴァンスの12ヶ月』のおかげで1989年以来、有名になったメネルブには、ピカソや彼のミューズで写真家のドラ・マールをはじめ、多くの有名人が住んでいました。足を踏み入れた人は、誰もがこの町の虜になってしまうでしょう。
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ブルターニュ半島に位置するバツ=シュル=メール。大西洋に臨むこの町には459ヘクタールの塩田が広がっています。水路やビーチ、港のほか、15世紀に建てられたサン=ゲノレ教会をはじめとする歴史的建造物が集まっています。水の町で休暇を楽しみながら、歴史に思いを馳せてはいかが?
崖に囲まれた人口200人の小さな村、ボーム=レ=メシュー。豊かな緑を背景に流れ落ちる滝があるほか、地下に隠された洞窟は総延長120km以上に及びます。美しい景色とおとぎの森を味わうにはハイキングがオススメ。
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