メグ・ライアンはいま:ロマコメ女王の成功と転落、そして最新作

ロマンティックコメディの女王
かつての面影はどこへ?
美容整形のし過ぎ?
新作映画
『What Happens Later』
現在のメグ・ライアン
SNSは控えめ
鮮烈な映画デビュー
『悪魔の棲む家3』
『トップガン』
デニス・クエイドとの出会い
『恋人たちの予感』
『ジョー、満月の島へ行く』
90年代を代表する人気コンビ
『ドアーズ』
『フレンチ・キス』
『恋におぼれて』
ダイアン・キートン監督
『ニューヨークの恋人』
『イン・ザ・カット』
メグ・ライアンの時代は終わってしまったのか?
ビリー・クリスタルとの出会い
メグ・ライアンの恋模様
結婚の意思はあったようだが……
ヨルダンのヌール王妃と
『ウェブセラピー』
監督として
新作公開に期待!
ロマンティックコメディの女王

1961年に米国のコネチカット州フェアフィールドで生まれたメグ・ライアン。90年代に大活躍し、出演映画の多くが高く評価されるなどハリウッドを代表する大女優となったが、あるとき突然、スクリーンから姿を消してしまった。

 

 

 

かつての面影はどこへ?

ところが2016年、トニー賞の授賞式に姿を現したメグ・ライアンはかつての面影がないほど様変わりしており、話題をさらうこととなった。

 

美容整形のし過ぎ?

「普通の女の子」の素敵な顔を台無しにしてしまったのは、おそらく美容整形のし過ぎだろう。彼女もまた、ハリウッドの求める無理な「美しさ」にとらわれた結果、整形依存症のセレブの仲間入りをしてしまったのだ。

新作映画

残念ながら、メグが再びトップ記事を飾るようになった唯一の理由は、美容整形の話題だった。しかし、『バラエティ』誌は2022年5月に、メグが監督兼女優として映画界に復帰すると報道し、ファンを喜ばせることとなった。

 

『What Happens Later』

新作映画のタイトルは『What Happens Later』、劇作家スティーヴン・ディーツの戯曲『Shooting Star』が原作だ。俳優のデイヴィッド・ドゥカヴニーも出演するとされ、公開は2023年が予定されている。

 

現在のメグ・ライアン

2019年、メグ・ライアンはニューヨークで開催されたイベントに出席し、その変貌ぶりで見る者を驚かせることとなった。

SNSは控えめ

SNSでは写真数枚をフォロワー向けに公開しているだけのメグ・ライアン。その中には、ロサンゼルスで開催されたイベントに登場した際のものも含まれている。

 

鮮烈な映画デビュー

ジョージ・キューカー監督の『ベストフレンズ』(1981年)で鮮烈な女優デビューを果たしたメグ・ライアン。わずか20歳だったが、ジャクリーヌ・ビセットやキャンディス・バーゲンといった世界的スターと見事に共演してみせたのだ。

『悪魔の棲む家3』

1983年には『悪魔の棲む家3』でホラー映画に挑戦。その少し前にはTVドラマにも出演していた。

 

『トップガン』

また、伝説の名作『トップガン』(1986年)では脇役として出演しトム・クルーズと共演しているのだが、このことを覚えている方は少ないかもしれない。

 

デニス・クエイドとの出会い

映画『インナースペース』では俳優のデニス・クエイドと共演し、1991年に結婚。2人の間には2人の子供が誕生したが、2001年に離婚している。

 

『恋人たちの予感』

1989年には、後にラブロマンスの古典となる『恋人たちの予感』に出演。ノーラ・エフロンの素晴らしい脚本のおかげで、メグの出演作の中でも最高傑作の1つとなった。レストランで絶頂に達したフリをするシーンはとりわけ良く知られている。

『ジョー、満月の島へ行く』

1990年のコメディー映画『ジョー、満月の島へ行く』でトム・ハンクスと共演、これがきっかけとなってメグは大スターの地位へと登りつめてゆく。

 

90年代を代表する人気コンビ

1960年代にファンを魅了したドリス・デイ&ロック・ハドソンと同様に、メグ・ライアンとトム・ハンクスも1990年代を代表する人気コンビとなった。2人の共演を見ることができる代表作としては『ユー・ガット・メール』が挙げられるだろう。

 

 

『ドアーズ』

メグは一方で、米国のロックミュージシャン、ジム・モリソンの人生を描いたオリバー・ストーン監督の伝記映画『ドアーズ』に出演するなど、コメディー映画からの脱却も図っていた。

 

『フレンチ・キス』

1995年には、ラブコメ映画『フレンチ・キス』で世界中のファンを虜に。愛するチャーリーの心を取り戻すためパリに飛び立ったケイト(メグ・ライアン)だが、そこで魅力的な詐欺師と出会い……

『恋におぼれて』

同じくラブコメ映画の『恋におぼれて』(1997年)では、マシュー・ブロデリックやケリー・プレストンとも共演を果たしている。

ダイアン・キートン監督

ダイアン・キートン監督の『電話で抱きしめて』(2000年)で21世紀を迎えたメグだが、この頃から成功に影が差し始め、興行収入も減少し始めることとなった。

『ニューヨークの恋人』

2001年には、ラブコメ映画『ニューヨークの恋人』で若きヒュー・ジャックマンと共演したものの、作品は成功とは言い難い結果に。

『イン・ザ・カット』

その後は、『THE WOMEN 明日の私に着替えたら』でゴールデンラズベリー賞(「最低」の映画に与えられる賞)にノミネートされたほか、『イン・ザ・カット』の撮影を指揮したジェーン・カンピオン監督には、「メグ・ライアンはアカデミー賞を狙っているようだが、残念ながらその資格はない」とこき下ろされてしまった。

 

メグ・ライアンの時代は終わってしまったのか?

与えられる役が徐々に主役級から遠ざかり、スクリーンに登場する機会も少なくなってしまったメグ・ライアン。2019年には、自分はこれまで一度も女優としての素質を感じたことがないと打ち明けるほどだった。

ビリー・クリスタルとの出会い

しかし、2019年にビリー・クリスタルと出会ったことでメグは再び輝きを取り戻すことができた。ハリウッドは女性の若さにこだわる因習にとらわれており、年配の女優に与えられる役は限られていることを思えば、快挙と言ってよいだろう。

 

メグ・ライアンの恋模様

『チェンジリング』(2000年)で共演したラッセル・クロウとは撮影中に恋に落ちたほか、ロックミュージシャンのジョン・メレンキャンプ(写真)と交際したこともある。

結婚の意思はあったようだが……

2010年に交際を始めたジョン・メレンキャンプとメグ・ライアンだが、2019年に破局。一部のメディアによれば、2人は結婚も視野に入れていたというのだが。

ヨルダンのヌール王妃と

スクリーンでは活躍に陰りが見えるメグだったが、公の場での活動は続けており、ヨルダンのヌール王妃とともに慈善活動に取り組んだり民主党のキャンペーンに参加したりするなど進歩的な考えを隠すことはなかった。

 

『ウェブセラピー』

さらに、TVドラマ『ウェブセラピー』(2011年)には、主役を演じるリサ・クドローとともに登場。

監督として

また、2016年には『涙のメッセンジャー 14歳の約束』で監督デビュー、トム・ハンクスの演技指導をする立場となった。この作品は第二次世界大戦中のアメリカの片田舎を舞台にしたウィリアム・サローヤンの小説を映画化したもので、評価はまずまずだった。

新作公開に期待!

かつてほどの勢いはないとはいえ、いまだに輝きを放ち続けるメグ・ライアン。新作でどんな姿を見せてくれるのか、期待が高まっている。

 

そしてついに、メグ・ライアンの新作が発表された。今年11月、約7年ぶりの主演映画となる『What Happens Later(原題)』が公開予定だ。実年齢と同じく、オーバー60に入った大人たちの恋愛模様を描くロマンティックコメディだという。乞うご期待。

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