「王族」旅行を止めないヘンリー王子とメーガン妃に兄ウィリアム王子が激怒?
英王室のウィリアム王子とヘンリー王子の関係について、『デイリー・ミラー』紙はウィリアム王子が「ヘンリーに激怒」したと書いている。いったいどういう理由でそんなことになってしまったのだろうか。
ウィリアム王子とヘンリー王子がうまくいっていないということは以前から報じられてきた。ヘンリー王子の王室離脱によって表面化したこの不仲は、いまも変わっていないようだ。むしろこの不仲は悪化すらしているようである。
同紙によると、ウィリアム王子を怒らせた理由は今年の5月の旅行とされている。ヘンリー王子がメーガン妃とともにナイジェリアを訪れたのだが、その時、すでに王室から離脱していたにもかかわらず基本的には王族同様のもてなしを受けたのだ。
写真を見ても、ナイジェリア滞在中のふたりがかつて捨てたはずの王族としての立場で振る舞っていることが見て取れる。実際、この訪問は「非公式の王族訪問」だとも言われており、大統領クラスの賓客相当のもてなしを受けている。
ふたりがナイジェリアを訪れたのはインヴィクタス・ゲーム財団の創設者としてだった。同財団は、傷病兵や退役軍人を対象とした国際的スポーツイベントを開催するチャリティ団体だ。
英タブロイド各紙はいつもこのふたりを批判しているが、この訪問はその筆鋒にさらなる武器を与えてしまったようだ。実際、ふたりはナイジェリアで多くのお土産を渡されて持ち帰ってきたのだ。
『ザ・サン』紙によると、メーガン妃とヘンリー王子は「20以上の贈り物」を受け取ったのだという。実は、英王室はその構成員に贈り物を受け取ることを禁じているのだが、ふたりはもう王室を離れたから関係ないというわけだ。
『デイリー・ミラー』紙は英王室専門家からの情報として、ふたりがこのような旅行を繰り返さないよう、ウィリアム王子がなんらかの措置を講じようとしていると報じている。
もちろん、ふたりが旅行するのを禁じるなどといった無理筋な手段に出ようとしているわけではない。ただ、王室ルートから公式に、ふたりに対してある種のもてなしを行わないよう国際的に通知するといったことは考えられる。
ヘンリー王子がメーガン妃とともに英王室を離脱、カリフォルニアに引っ越して以来、王族の間にはいくつものすれ違いが積み重なってきた。
家族を人種差別で糾弾し、ふたりだけで仲良くやっている姿を積極的にアピールする様子からは、ヘンリー王子とメーガン妃は英王室が世間からどう思われるかという点にはとんと無頓着なように思われる。
しかも、その一方でウィリアム王子の肩には重い責任がのしかかり続けているのだ。父であるチャールズ3世は癌を患っているし、自身の妻ケイトも同じだ。そんなウィリアム王子の側に立ってくれそうなのは、もはや義母であるカミラ王妃くらいしかいない。
ヘンリー王子は敷かれたレールから外れたかったのかもしれないが、自らの行いが英王室全体に対してどのような影響を及ぼすかについては考えが及んでいないようだ。
ヘンリー王子はメーガン妃とふたりで、本の出版やポッドキャストへの進出など様々な試みに乗り出している。テレビ出演や慈善団体への協力などもその一環で、ヘンリー王子がインヴィクタス・ゲーム財団を創設したのもそうだ。メーガン妃は今年に入ってから独自のライフスタイル・ブランドを開設、ヘンリー王子もセレブなスポーツ「ポロ」界とのかかわりを深めていて、今後もふたりのメディア露出は増えていきそうだ。