『ドラえもん』初代のび太役を務めた声優、小原乃梨子さんが88歳で死去

声優の小原乃梨子さんが88歳で死去
東京都出身
小学校5年生で合唱団に参加
父親に隠して入団
声優界の草分け
女優業との両立から声優業へ
洋画の吹き替えで活躍
アニメ声優のアイコンに
『アルプスの少女ハイジ』や『タイムボカン』も
7月12日に他界
入院先で死去
声優の小原乃梨子さんが88歳で死去

『ドラえもん』の初代のび太役で知られる声優、小原乃梨子(本名・戸部法子=とべ・のりこ)さんが88歳で死去した。のび太役を務めた期間は1979年の同作放送開始から2005年まで約26年にわたる。

画像:ANN, 81 Produce

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東京都出身

小原乃梨子さんは1935年10月2日、東京都豊島区に生まれた。

画像:81 Produce

小学校5年生で合唱団に参加

エンタメ界への第一歩となったのは、小学校5年生の時に友人に誘われて入った児童合唱団「虹の橋」だ。しかし当時小原さんの父親は、娘の入団に強く反対していたという。

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父親に隠して入団

「声優グランプリ」公式サイトによれば、小原乃梨子さんの母親が夫には秘密にして合唱団に通わせてくれたという。やがて小原さんは合唱にとどまらず、NHKの子供番組などに出演し女優として舞台にも立つようになった。

画像:inner_source_records / Instagram

声優界の草分け

小原乃梨子さんは1953年に登場したテレビの創成期を支え、洋画からアニメまで幅広い作品で吹き替えを担当した声優界の草分けの一人だ。また、生放送中にそれに合わせて吹き替えを行う「生吹き替え」も行っていた。

画像:NHK

女優業との両立から声優業へ

小原乃梨子さんは女優業も行っていたが、結婚と出産を機に、より時間の融通が利く吹き替えの仕事にシフトしていったという。また、洋画ファンだったため憧れの作品で声を演じることが楽しく、声優の仕事にのめりこんでいった。

画像:voice_nohara / X

洋画の吹き替えで活躍

小原さんが声優活動を開始したのはテレビで洋画の放送が始まった1950年代で、カトリーヌ・ドヌーヴやブリジット・バルドーなどの吹き替えを務めている。やがて1960年代にアニメ放送が始まると徐々にアニメの仕事が増えていったという。

画像:eiko751 / X

アニメ声優のアイコンに

実写映画からアニメシリーズまで数えきれないほどの作品に出演しているが、代表作といえば子供から大人まで虜にした『ドラえもん』におけるのび太の声だろう。本作は国内はもちろん世界各国で大きな成功を収め、その声は数えきれないほど多くの人々に親しまれた。

画像:doraemonChannel / X

『アルプスの少女ハイジ』や『タイムボカン』も

小原さんは『ドラえもん』のほかに『アルプスの少女ハイジ』のペーター役、『未来少年コナン』のコナン役そして『タイムボカン』シリーズの悪女ボスであるドロンジョ役などでも知られる。少年役からセクシーな悪女役まで幅広いキャラクターを演じられる声優だった。

画像:Kyodo / Kyodo News Images

7月12日に他界

7月12日、小原乃梨子さんは88歳で逝去した。悲報はしばらく伏せられており、23日になり所属先事務所「81プロデュース」が訃報を伝えた。

画像:voice_nohara / X

 

入院先で死去

同事務所によれば、小原さんは病気療養中であり亡くなる数日前から入院していたという。しかし、友人の多くは3月のイベント出演後に小原さんは快方に向かいつつあると思ってり、その訃報は驚きと悲しみをもって受け止められた。アニメ界そして日本の声優界に多大な貢献をした小原さんの冥福を祈りたい。

画像:eiko751 / X

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