『セックス・エデュケーション』の主人公たち:俳優たちはどこで活躍していた?
英国発のドラマ『セックス・エデュケーション』は2019年にNetflixで公開された。ほとんど前宣伝がなかったにもかかわらず公開からあっという間に多くの視聴者を魅了し、シーズン2と3は世界各国で配信された。
最終章という噂もあるシーズン4の配信にあたり、ムーアデール高校を舞台とした本作の主人公たちについておさらいをしてみよう。
主人公のオーティスはシャイで人づきあいが苦手。にも関わらず、同級生たちに恋愛やセックスについてアドバイスをすることになってしまう。メイヴに片思い中。
エイサ・バターフィールドは10歳から俳優活動をスタートし、『縞模様のパジャマの少年』(2008)、『ヒューゴの不思議な発明』(2011)、『エンダーのゲーム』(2013)などのヒット作に出演した。
ムーアデール高校のバッドガール、じつは秀才で強い意志の持ち主でもあるメイヴ。オーティスとセックス相談クリニックを立ち上げる。
エマ・マッキーの過去の出演作は『Badger Lane』(2016)と『Summit Fever』(2018)のみ。無名に近い存在だったが、『セックス・エドゥケーション』に大抜擢され一躍世界中に知られる女優になった。
メイヴと親しい友人、エイミー。シーズン2ではバスで痴漢に遭い、それから男性を拒絶するようになってしまう。
エイミー・ルー・ウッドはイギリスの名門学校で演劇を学び、本作でドラマデビューを飾った。当初はリリー役に応募したが、最終的にスイートなエイミー役に収まった。
ムーアデール高校の校長で、生徒の一人(アダム)の父親でもあるマイケル・グロフ。そのネクタイ姿と同じく、厳格かつ単調な日々を過ごしている。
アリステア・ペトリーは舞台、映画、テレビで30年近い経歴を誇るベテラン俳優。代表作は『ラッシュ/プライドと友情』(2013)、TVシリーズ『ユートピア』(2013~2014)、TVシリーズ『シャーロック』(2014)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)など。
グロフ校長の息子で典型的ないじめっ子。ストーリーが進むにつれ、実は内面に大きな葛藤を抱えていることが明らかになっていく。アダムの成長も本作の大きな見どころの一つだ。
コナー・スウィンデルズはTVシリーズ『ハーロッツ』や『Jamestown』(2017年)に出演経験がある。ちなみに、2019年1月から2020年初頭にかけて共演者のエイミー・ルー・ウッドと実際に交際していた。
セックスセラピストで売れっ子作家でもある彼女は複数の相手と付き合う進歩的な女性。ただし、たった一人の家族であるオーティスについては神経質で過干渉。
ジリアン・アンダーソンは『X-ファイル』(1993~2002、2016~2018)を始め、『ザ・フォール』(2013~2016)、『ザ・クラウン』(2020)など数多くの作品に出演したベテラン女優だ。
オーティスの父親。女好きでわがままな人物で、アメリカに住んでいる。息子との連絡を絶っているばかりか、現実世界とのつながりも希薄なようだ。
さまざまな作品で脇役をつとめており、だれでも見覚えがあるけど名前がわからないというタイプの俳優。代表作は『リベンジ』(2011)、『エピソード』(2012)、『オルタード・カーボン』(2018)、『ペニーワース』(2020)など数多い。
ムーアデール高校の理科教師で、同校のバンドを率いている。
英国テレビ界を代表する俳優の一人。2004年のギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ』に出演し、大きな話題を呼んだ。
ムーアデール高校で人気の高い生徒の一人。親しみやすく、冗談好きで、水泳のチャンピオン、しかも優秀な学生でもある。みんなに慕われているけれど、本人は幸せだと感じていなかった。
ケダル・ウィリアムズ・スターリング2007年から映画界とテレビ界で活躍している。出演作は『シャンク』(2010)、『ウルフブラッド』(2012~2014)、『ルーツ』(2016)、ほか多数。
単なるスウェーデン人の配管工として登場し、やがてジーンとの距離を縮めていき、オーティスの継父としてミルバーン家の重要な一員となっていく。
ミカエル・パーシュブラントは母国スウェーデンでキャリアのほとんどを過ごした俳優。2011年アカデミー賞外国語映画賞を受賞したスサンネ・ビア監督作品『未来を生きる君たちへ』(2010)で主演している。
ムーアデール高校の女王的存在。憎まれ役だが、ストーリーの展開に伴い愛すべきキャラクターへと進化を遂げていく。その美貌も相まって視聴者を魅了した。
ミミ・キーンは若手出演者の中ではとくに充実したキャリアの持ち主の一人。『Sadie J』(2013)、『イーストエンダーズ』(2013~2015)、『Tolkien』(2019)などに出演している。
ゲイであることを公言している、オーティスの親友エリック。家族はナイジェリア出身で信心深く、アダムとは愛憎半ばする関係である。
チュティ・ガトゥワの出演経験はTVシリーズ『ストーンマウス』(2015年)の2つのみ。Netflixの本作で大抜擢されブレイクした。
ヤコブの娘として登場するオラ。やがてオーティスの恋人になり、義理の妹になり、最後はリリーの恋人となる。
パトリシア・アリソンは本作以前に『レ・ミゼラブル』(2018年)や『ムービング・オン』(2019)のいくつかのエピソードに参加。本作でシリーズを通してレギュラー出演を果たした。
シーズン2から登場して視聴者に強い印象を与えたラヒム。フランス人留学生で、礼儀正しく、ハンサムなエリックとすぐに打ち解ける。
フランス出身のサミ・アウタルバリは本国でドラマ『The Grown-Ups』(2016~2019)に参加、30エピソードにわたりイリアス役を担当した。
エイリアンの恋愛物語に情熱を傾けるリリー。本作で独特の存在感を示している。
高校生役を演じているが、じつは1991年生まれ。TVシリーズ『Delicious』(2016)にテレサ役で、『Outlander』(2017)にイゾベル役で出演している。