TVシリーズ『アルフ』の子役でブレイクした俳優、ベンジー・グレゴリー(46)が遺体で発見される
80年代後半から90年代にかけてNHKで放送された、米NBCテレビの人気コメディシリーズ『アルフ』を覚えておいでだろうか。主役一家の末っ子、ブライアン・タナー役を演じたベンジー・グレゴリーが、あれから40年を経て不審死を遂げた。
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米俳優ベンジー・グレゴリーはアリゾナ州ピオリアで、地方銀行の駐車場に停められた車の中で死亡しているのが発見された。享年46。妹のレベッカがオンラインメディア「TMZ」に明かした。
画像:benji_gregory / Instagram
グレゴリーの遺体が発見されたのは2024年6月13日だが、訃報が伝えられたのはその1ヵ月後のことだった。
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公表までに1ヵ月を要したのは、グレゴリーが車内で亡くなっていたことから当局による検視調査が行われていたためである。
アリゾナ州マリコパ郡の警察と検視局はこれまでのところ、ベンジー・グレゴリーの死因について熱中症ではないかとみている。
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6月中旬、アリゾナ州は非常に高い気温を記録していた。
検視の結果、グレゴリーは停めた車の中で眠りこんでしまい、気温の上昇に気づかなかったとみられる。また、車内にいた愛犬もこのときに命を落としたようだ。
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米俳優の妹レベッカは前出のメディア「TMZ」に対し、兄がうつ病、双極性障害に加えて睡眠障害を抱えていたことを明らかにした。そうした症状が重なり、眠れない日が何日も続いたかと思うと、疲労が極度に達して突然眠り込んでいたというのだ。
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不眠による疲れがたまっていたことに加え、服用した薬の作用でグレゴリーは知らぬ間に車内で眠り込んでしまったものとみられる。
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一方、グレゴリーが意識的に薬を過剰摂取し、みずから命を絶った可能性も指摘されている。
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ベンジー・グレゴリーはNBCテレビのコメディシリーズ『アルフ』に出演、ブライアン・ターナー役で101エピソードにわたり活躍した。
同シリーズはアメリカでは1990年に終了。グレゴリーはその後も俳優活動を続けようとしたが、なかなか思うようにはいかなかった。
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2003年、グレゴリーはアメリカ海軍に入隊。航空母艦「USSカール・ヴィンソン(CVN-70)」に配属され、イラク戦争では定期的に出撃に加わっていたとスペイン紙『マルカ』が伝えている。
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その結果、すでに抱えていた精神疾患にイラク戦争の経験がトラウマとなり、グレゴリーは心身のバランスを崩していったとみられる。
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こうした過去も調査の上、グレゴリーに対する検視が行われ、約1ヵ月を経て死亡の経緯が公表された。
最終的に、さまざまな疾患とそれに対する薬の服用、睡眠障害に起因する極度の疲労、そして猛暑による熱中症という複数の要因が重なって命を落としたとされている。冥福を祈りたい。