女優モニカ・ベルッチ:「イタリアの宝石」の過去、現在、未来

世界を虜にしたイタリア出身の女優
進学資金を得るためのモデル活動
大手モデル事務所との契約
ドルチェ&ガッバーナ
揺るぎない関係
映画デビュー
『ドラキュラ』に端役で出演
フランスでのキャリア
映画界の伝説的カップル
17年間続いたラブストーリー
フランス映画に魔法をかける
美しきクレオパトラ
ハリウッドをも魅了
映画のメッカでのキャリア
ディオールのミューズ
ボンドガール
世界で最も美しい女性?
モニカ・ベルッチは今どこにいる?
世界を虜にしたイタリア出身の女優

長きに渡り世界中の人々を魅了してきたモニカ・ベルッチ。「イタリアの宝石」といわれる彼女の人生の輝ける瞬間を振り返ってみよう。

進学資金を得るためのモデル活動

モニカ・ベルッチは1964年9月30日、イタリアのウンブリア州チッタ・ディ・カステッロ市に生まれた。 18歳で大学法学部に進学すべく、学費を稼ぐために父親の友人が経営するファッション系のエージェンシーに登録した。

大手モデル事務所との契約

モニカ・ベルッチは2年間、モデルの仕事と学業を両立させた。最終的に大学を中退し、モデルの仕事に専念するためミラノにあるモデル事務所大手「エリート」(Elite)に登録。1989年に下したこの決断は、彼女の輝けるキャリアにとり大きな転機となった。写真はデザイナー兼スタイリストのヴァレンティノと共に。

ドルチェ&ガッバーナ

モニカ・ベルッチとドルチェ&ガッバーナの”愛の物語”は、モデルとしてデビューしたての頃に始まった。2人組デザイナーはミラノのトップモデルとなったモニカを大抜擢、その後もブランドのさまざまな広告キャンペーンで彼女を起用したのだ。以来、両者は緊密な関係を築き、モニカはキャリアを通してこのイタリアブランドのアイコンとなった。

揺るぎない関係

こうした「永遠」の関係は、2021年もモニカ・ベルッチがドルチェ&ガッバーナのベストセラーバックの一つ、「ディヴォ―ション バッグ(Devotion Bag)」のキャンペーンでポーズを取り続けていることにmp現れている。

映画デビュー

モデルの仕事だけでは飽き足らなくなったモニカ・ベルッチは、やがて新たな職業への野望を抱くようになる。演技の世界に大きな関心を持ち、女優としての訓練を積んだ後に映画界に進出。いくつかのテレビ映画に出演後、フランチェスコ・ラウダディオ監督のイタリア映画『モニカ・ベルッチの情事』(1991年)で初主演を果たし、瞬く間に成功の階段を上って行った。

『ドラキュラ』に端役で出演

女優デビューを果たした翌年、モニカ・ベルッチはフランシス・フォード・コッポラの『ドラキュラ』(1992)に出演した。不吉で恐ろしい伯爵の花嫁役を演じ、世界的にその存在を知られるようになる。本作のためにゲイリー・オールドマン、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブス等の錚々たる俳優陣とプロモーションツアーも行った。

フランスでのキャリア

モニカ・ベルッチが最も成功を収めた国の1つはフランスだ。ジル・ミモーニ監督による『アパートメント』(1996)へ出演で一躍有名になり、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞最優秀女優賞への初ノミネートを果たした。後に夫となるヴァンサン・カッセルとの出会いもこの作品だった。

映画界の伝説的カップル

モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルは、映画界で最も魅力的なカップルとして数多くの作品で共演を果たしている。ヤン・クーネン監督の『ドーベルマン』(1997年)、フィリップ・ベレンジェ監督の『アンルーリー -復讐の街-』(1999年)などが有名だ。

17年間続いたラブストーリー

二人は1999年8月2日に結婚し、2004年にディーヴァ、そして2010年にレオニーという娘を授かった。しかし、スターカップルの関係は17年間で終わりを告げる。 2013年に正式に別れたものの、親しい友人として良好な関係を維持している。

フランス映画に魔法をかける

2000年代の初頭、モニカ・ベルッチは映画界で飛躍的な進歩を遂げた。フランス映画の『ジェヴォ―ダンの獣』(2001年)や『アレックス』(2002年)も印象的だったが、そのキャリアをさらに輝かせた映画はほかにもある。

美しきクレオパトラ

クレオパトラ役のモニカ・ベルッチをが記憶している方は多いだろう。2002年の映画『ミッション・クレオパトラ』で、彼女の代名詞ともなるクレオパトラ役を演じ、ジェラール・ドパルデュー、ジャメル・ドゥブーズ、アラン・シャバらと共演を果たした。

ハリウッドをも魅了

フランスでの大きな成功に続き、ハリウッドもこのイタリア女優に魅せられた。モニカ・ベルッチは当たり役となったクレオパトラの2年前に、米国で最初の作品を撮影している。それがジーン・ハックマンおよびモーガン・フリーマンと共演した『アンダー・サスピション』(2000)だ。

映画のメッカでのキャリア

モニカ・ベルッチは、2000年代半ばに女優としての最盛期を過ごした。『マトリックス』(2003年)、『パッション』(2004年)、『セレブの種』(2004年)、『ブラザーズ・グリム』(2005)といったハリウッドの大ヒット作に出演。 もちろんフランスやイタリアでも同時に活躍をしていた。

ディオールのミューズ

こうした映画出演と並行し、世界有数のファッションや化粧品会社のモデルとして活躍を続けた。とくに2008年にはリップコレクション、その後は香水”ヒプノティックプワゾン”でディオールの顔となった。

ボンドガール

モニカ・ベルッチのキャリアを語るうえで欠かせない要素のひとつはボンドガールだ。2015年に『007 スペクター』のメイン俳優の一人となり、ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツらと共演した。

世界で最も美しい女性?

キャリア全体を通じ、モニカ・ベルッチはさまざまな雑誌で何度も「世界で最も美しい女性」に選ばれている。

モニカ・ベルッチは今どこにいる?

モニカ・ベルッチは定期的に映画出演をこなし、女優としてのキャリアを続けている。その一例が、2022年にガイ・ピアースやリーアム・ニーソンと共演した米国映画『メモリー』だ。ファッション界では、2019年か娘のディーヴァ・カッセルもドルチェ&ガッバーナに参入。過去も現在も、そしてこれからも輝きを放ってくれるだろう。

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