ラファエル・ナダル:その驚嘆すべき進化とグランドスラム22勝

2005年:伝説の始まり
初の全仏オープン優勝
史上最高のアスリート?
14度目の全仏制覇、22度目のグランドスラム
マーガレット・コートの記録まであと2つ
男子記録保持者は
ナダルの偉業
2006年の全仏
2007年の全仏
2008年の全仏
2008年のウィンブルドン
2009年の全豪
2010年の全仏
2010年のウィンブルドン
2010年の全米
2011年の全仏
2012年の全仏
2013年の全仏 
2013年の全米
2014年の全仏
2017年の全仏
2017年の全米
2018年の全仏
2019年の全仏
2019年の全米
2020年の全仏
2022年の全豪
2022年の全仏
クレイコートの王者から王の中の王へ
2005年:伝説の始まり

上の写真は撮影の19歳になったばかりのラファエル・ナダルだ。テニス史はもちろん、国際スポーツ史のレジェンドとして目覚ましい活躍を始めた頃のものだ。

初の全仏オープン優勝

全仏オープンの決勝が行われたこの日、ワイルドな長髪をなびかせたスペイン出身の若手選手ラファエル・ナダルがアルゼンチン出身のマリアノ・プエルタを下し、初の全仏優勝を飾った。

史上最高のアスリート?

それから17年が過ぎた現在、ラファエル・ナダルが史上最高のテニス選手であることに異論をはさむ者はいない。むしろ史上最高のアスリートと呼ぶべきだという声が上がっている。

14度目の全仏制覇、22度目のグランドスラム

2022年6月5日、ナダルは全仏オープンの決勝で23歳のキャスパー・ルードをストレートで下し、全仏オープン14度目の優勝を飾るとともに、男子最多記録となるグランドスラム通算22勝に到達した。

マーガレット・コートの記録まであと2つ

ラファエル・ナダルを上回るグランド・スラム記録保持者は、マーガレット・コート(24回)、セリーナ・ウィリアムズ(23回、写真)、シュテフィ・グラフ(22回)といずれも女子選手だ。また、ナダルの長年のライバルであるノバク・ジョコビッチとロジャー・フェデラーはともにグランドスラム通算20勝を達成している。

男子記録保持者は

それ以前の男子テニス選手のグランドスラム記録では、ピート・サンプラスの14回(写真)、ロイ・エマーソンの12回、ロッド・レーバーとビョルン・ボルグの11回がトップとなっている。

ナダルの偉業

ラファエル・ナダルは過去100年間の男子テニス界で初となる偉業を達成したのだ。この機会に、ナダルのこれまでのグランドスラム優勝を振り返ってみよう。

2006年の全仏

歴史的ライバルであるラファエル・ナダルとロジャー・フェデラーの対決が開始したのは2006年。この年、グランドスラム決勝で負け知らずだった王者フェデラーに対し、若手選手ナダルが1-6、6-1、6-4、7-6(4セット)で勝利を挙げた。

2007年の全仏

2年連続でフェデラーと決勝で対決、6-3、4-6、6-3、6-4で下して3度目の全仏優勝を果たした。

2008年の全仏

決勝の相手はふたたびフェデラー。王者に対し6-1、6-3、6-0と4ゲームしか許さず圧勝。4年連続で全仏オープンを制覇。

 

2008年のウィンブルドン

史上最高の決勝とされる一戦。ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルが対峙し、5時間にわたる激闘の末にナダルがウィンブルドンで初の優勝を決めた。スコアに激闘ぶりが表れている:6-4、6-4、6-7、6-7、9-7。

2009年の全豪

準決勝でスペイン・マドリード出身のフェルナンド・ベルダスコと対戦、5時間を超える苦しい試合を制した。決勝では強敵ロジャー・フェデラーを7-5、3-6、7-6、3-6、6-2で破り、大方の予想を覆して初の全豪優勝を飾った

2010年の全仏

前年はスウェーデン出身のロビン・セーデリンに負けを喫したが、2010年は決勝まで進み、6-4、6-2、6-4とストレートで全仏5度目の優勝を手にした。

2010年のウィンブルドン

ロジャー・フェデラーとノバク・ジョコビッチを制したチェコ出身のトマーシュ・ベルディハと決勝で対戦。強敵をストレートで下し(6-3、7-5、6-4)、2度目のウィンブルドン優勝を決めた。

2010年の全米

ノバク・ジョコビッチを6-4、5-7、6-4、6-2で下して全米初優勝を飾った。これにより、ナダルはわずか5年でATPツアーのグランドスラム4大会を制覇したほか、男子では史上7人目となるキャリア・グランドスラムを達成(4大大会制覇とオリンピック金メダルの獲得)。

2011年の全仏

波に乗っていたロジャー・フェレラーと対峙して苦戦を強いられたが、最終的にクレーの王者ナダルが貴公子フェデラーを下し(7-5、7-6、5-7、6-1)、6度目の全仏優勝を果たした。

2012年の全仏

決勝戦は悪天候で試合が遅れ、しかも対戦相手は強敵ノバク・ジョコビッチだったものの、みごと7度目の全仏優勝を果たした(6-4、6-3、2-6、7-5)。

2013年の全仏 

ナダルは自身と同じスペイン出身で友人でもあるダビド・フェレールと決勝で対戦。容赦なく相手を下して優勝を決めた。

 

2013年の全米

2年前の2011年全米オープンではノバク・ジョコビッチに優勝を奪われたが、2013年の全米オープンではナダルがジョコビッチを完封した(6-2、3-6、6-4、6-1)。

2014年の全仏

ノバク・ジョコビッチと対峙した決勝戦を3-6、7-5、6-2、6-4で制し、史上初の全仏5連覇および9度目の全仏優勝を決めた。さらにピート・サンプラスに並ぶグランドスラム14勝目という記録を打ち立てた。

2017年の全仏

2015年と2016年にはケガや不調に見舞われたものの、2017年には見事な復活を果たした。全仏の決勝ではスタン・ワウリンカを6-2、6-3、6-1で下し、クレイコートの王座を取り戻した。

2017年の全米

復活を果たした2017年、ジョコビッチやマレイといった名選手を押さえて年間最終ランキング1位を確定。ニューヨークで開催された全米オープンでは南アフリカのケビン・アンダーソンを破り(6-3、6-3、6-4)優勝を収めた。

2018年の全仏

オーストリアのホープ、ドミニク・ティエムを破り全仏優勝の記録を11回に塗り替えた(6-4、6-3、6-2)。

2019年の全仏

1セットも落とさずに決勝まで進んだナダルは、2年連続でドミニク・ティエムと対戦。本大会で唯一1セットを落としたものの、6-3、5-7、6-1、 6-1で相手を下し、12度目の全仏優勝を挙げた。

2019年の全米

勝ち進んだ全米オープンの決勝ではメドベージェフと対戦。7-5、6-3、5-7、4-6、6-4という全米決勝で最長となる5時間近い死闘を制し、4度目の全米オープン優勝を手に入れた。

 

2020年の全仏

決勝でライバルのノバク・ジョコビッチを6-0、6-2、7-5とストレートで下し、13度目の全仏勝を果たし、これによりロジャー・フェデラーのもつグランドスラム通算20勝という男子歴代最多記録に並んだ。

2022年の全豪

あまり期待されていなかった全豪オープンでナダルは決勝まで進み、メドベージェフと対戦。2-6、6-7、6-4、6-4、7-5という5時間25分におよぶ死闘を制し、グランドスラム通算21勝という男子新記録を打ち立てた。

2022年の全仏

36歳を迎え、慢性的な足のケガに加えて引退の噂も囁かれているナダル。しかし、初出場から17年となる全仏のフィリップ・シャトリエ・コートで決勝に進み、14度目となる優勝杯を高く掲げた。

クレイコートの王者から王の中の王へ

グランドスラム通算22勝という偉業を成し遂げたラファエル・ナダル。スポーツにおける前代未聞の域に到達した彼はもはやクレイコートの王者ではなく、スポーツ界のレジェンド、そして王者の中の王者となった。

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