在位50周年を迎えた長寿の女王
欧州各国の貴族の家系
法改正
イギリスとフランスに留学
米国を訪問、スターに囲まれる
フランス人外交官と結婚
2人の息子
デンマーク初の女王誕生
多言語を操る才女
統一国家を体現
移民問題に対する新たな姿勢
愛称はデイジー
イラストレーターとしての才能も
さらにファッションデザイナー
国民に愛される女王
50周年式典の延期
クリスチャン王子とフレゼリク王子
生涯現役の女王
デンマークのマルグレーテ2世:国民に愛される女王
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在位50周年を迎えた長寿の女王

1月14日はデンマークの女王マルグレーテ2世の在位50周年記念日だった。高齢となった現在も精力的に公務をこなし、在位期間は歴代で2番目に長い。国民に大人気のマルグレーテ女王とはどんな人物で、どんな人生を送ってきたのか見てみよう。

デンマークのマルグレーテ2世:国民に愛される女王
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欧州各国の貴族の家系

マルグレーテは1940年4月16日生まれ、フレゼリク皇太子とスウェーデン王グスタフス・アドルフの娘であるイングリット王女の間に誕生した。その7年後、父がデンマーク国王に即位したことに伴い、マルグレーテは王女となる。母方にはイギリスのヴィクトリア女王がいるほか、ナポレオン・ボナパルトの最初の妻であるジョゼフィーヌ・ド・ボアルネも名を連ねるなど生粋のロイヤルファミリーだ。

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法改正

一流のピアニストで国立オーケストラの指揮者でもあったフレゼリク国王と王妃との間には、娘(マルグレーテ、ベネディクテ、アンネマリー)しかいなかった。女性が王位を継承するには法改正が必要だったため、長きにわたる手続きを経て、1953年の国民投票で法改正が採択された。この出来事にはデンマーク王家の高い人気が表れている。

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イギリスとフランスに留学

父親の即位に伴い7歳で王女となったマルグレーテ。やがて1960年代前半にはイギリスで考古学を学び、その後パリのソルボンヌ大学で1年間学んだ。

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米国を訪問、スターに囲まれる

1960年にはスウェーデン、ノルウェー両国の王女とともに米国を訪問。このとき、パラマウント・スタジオで3人の王女はエルビス・プレスリーやジェリー・ルイスといった当時の米国スターたちと華やかな集まりを行った。

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フランス人外交官と結婚

王女は1967年6月10日、フランス貴族の出身で外交官のアンリ・ド・ラボルドゥ・ド・モンペザと結婚。アンリは40年以上にわたりデンマークの王子を務めたものの、つねに王妃の影となる役割には苦しんでいた。2018年に亡くなる2年前にはすべての公務から退き、王子の称号を返上した。

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2人の息子

デンマーク国王夫妻には2人の息子がいる。1968年に生まれたフレゼリク皇太子と1969年に生まれたヨアキム王子だ。

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デンマーク初の女王誕生

マルグレーテは1972年1月、父王フレゼリク9世の崩御に伴いデンマーク王位に就いた。こうして同国初の女王が誕生したのだ。

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多言語を操る才女

マルグレーテ2世は国王としての職務のため、英語、スウェーデン語、フランス語、ドイツ語など、数多くの外国語に堪能だ。また、スコットランドとアイスランドの間に位置し、グリーンランドと共にデンマーク王国共同体を成すフェロー諸島の言語、フェロー語までこなす。

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統一国家を体現

女王には統一国家を体現し、海外ではその代表を務める役割がある。加えて数多くの就任式、勲章授与式、公式式典に参加し、各国大使を迎え、政府の任命を行っている。なおマルグレーテ女王は中立の立場を守るために投票権の行使を控えている。

 

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移民問題に対する新たな姿勢

しかし、2016年には移民問題に対してより制限的な立場を適用し、デンマークに来る者は同国の民主主義的価値観と文化に適合する必要があることを強調した。

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愛称はデイジー

マルグレーテ女王は側近から愛情を込めて「デイジー」と呼ばれている。これは英語で「デイジー」の花、日本で「ヒナギク」を意味する。

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イラストレーターとしての才能も

マルグレーテは優れたイラストレーターでもあり、1970年代にはインガヒルド・グラスマーのペンネームでデンマーク版「指輪物語」の挿絵を担当。著者のトールキンも、マルグレーテのイラストと自分の作り出した世界観がぴったり合うことに感銘を受けたという。また、1985年のデンマーク解放40周年記念切手のデザインも手掛ける。

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さらにファッションデザイナー

マルグレーテ女王はファッションデザインもお手のもので、デンマーク王立バレエ団の衣装を自らデザインしたこともあるほどだ。女王自身が手掛けた豪華なドレスもたびたび話題になっている。

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国民に愛される女王

マルグレーテ女王は長きに渡り、デンマーク国民の間で非常に高い人気を誇っている。その理由は彼女のユニークさ、創造性、そして他の国々と異なりデンマーク王室はスキャンダルとは無縁だということもあるだろう。

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50周年式典の延期

マルグレーテ女王は1997年に即位から25周年を迎えた。2012年には40年、2022年はついに在位50周年となる。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により1月に予定されていた祝宴式は延期され、夏に行われることになった。

 

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クリスチャン王子とフレゼリク王子

マルグレーテ女王の長男であるフレゼリク王子には2005年に長男クリスチャンが誕生。現在、王位継承者第一位はフレゼリク王子、第二位は孫のクリスチャンとなっている。デンマーク国王の名前は伝統的にクリスチャンとフレゼリクと交互に呼ばれており、女王は伝統に従い、息子に自分の父親の名前をつけている。

 

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生涯現役の女王

最近は公務を息子に任せることが多くなっているが、マルグレーテ2世に退位の予定はなく、生涯にわたり女王としての職務を果たす意向だ。女王の跡を継ぐのはフレゼリク10世王子。しかし、その日が来るまではこの類まれなる女王の存在と、今夏に祝われる在位50周年の式典の模様を楽しみにしたい。

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