2029年、小惑星「アポフィス」が地球に衝突する?
欧州宇宙機関(ESA)は最近、地球を小惑星の衝突から守る計画の一環として、探査ミッション「ラムセス」を開始すると発表した。これは5年後に地球に接近する小惑星「アポフィス」を監視するというものだ。
画像:ESA
アポフィスの直径はおよそ400メートル。クルーズ船と同じくらいの大きさがあるため、仮に衝突した場合、落下地点によっては地球に多大な影響を及ぼす可能性もある。
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ラムセスとは正式名称「Rapid Apophis Mission for Space Safety」のアクロニムであり、小惑星「99942アポフィス」の軌道を伴走してこれを観察することになっている。
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研究者らは、接近通過中のアポフィスが地球の重力によって物理的特性を変化させる様子を捉えたいとしている。
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ミッションの目的は小惑星が地球に衝突する確率を下げることだが、今のところ、アポフィスは地球からおよそ3万2,000キロメートル離れた地点を通過すると見られている。
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3万2,000キロメートルというと非常に遠く感じるかもしれないが、実はそうでもない。アポフィスが現在の軌道を維持したまま通過すれば、地上(おもにアジア、ヨーロッパ、アフリカ)で暮らす人々の25%がこれを目撃するかもしれないというのだ。
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ESAいわく、この規模の小惑星が地球にこれほど接近するのは1万年に1度の珍しい現象だ。そこで、研究者たちは衝突を回避すると同時に、小惑星の観測にも取り組む構えだ。
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天文学者や専門家らによれば、アポフィスを除けば、100年以内に小惑星が地球に衝突する可能性はゼロだという。
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そこで、探査ミッション「ラムセス」を通じてアポフィスの衝突を回避するとともに、遠い未来に地球を襲うかもしれない小惑星に備えるというわけだ。
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