地球上で最も幸福な国はどこ?:世界幸福度ランキング
上の画像は「世界で最も幸せな国」で撮影されたものだ。とはいうものの、幸福という抽象的なものは、いったい何を基準にはかるべきなのだろうか。
幸福度を数字に置き換えてランキングにするのは簡単なことではない。しかし、近似値をはじいて最も幸福な国をリストアップすることは可能だ。
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世界幸福度ランキングは、国連の専門家によって作成される世界幸福度報告(World Happiness Report)のデータに基づいて、毎年発表されている。
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世界146カ国が分析された2022年度。その結果、フィンランドが7,821ポイントを獲得し、地球上で最も幸せな国となった。
幸せを象徴するようなサンタクロースが住んでいる国であることも、ランキングに優位に働いたのかもしれない。
フィンランドは、2位のデンマーク(7,636ポイント)を大きく引き離し、5年連続で首位となった。
しかし、このようなランキングでは、どんな基準で、どういった要素を調べ、どのようにして幸福度を確定しているのだろうか。
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世界幸福度報告は、世界各国の人々に聞き取り調査を行い、主に6 つの項目を数値化、分析してランク付けする。一人当たりの国内総生産(GDP)、寛容さ、人生における選択の自由度、汚職や腐敗の存在、健康寿命、社会的支援だ。
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ギャラップ社などの大手世論調査会社が、各国数千人の意見を収集し、これが世界幸福度報告の主要なデータソースとなっている。
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世界幸福度報告は、国民の幸福感を高めるために、各国が何をより良くすることができるのかを示す指標にもなっている。
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ここ数年のパンデミックのような世界的な危機もランキングに反映されたようだ。全体的な幸福指数が低下する一方で、連帯感や社会的支援は急上昇している。
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ランキング首位となったフィンランド。この国を知らない人は、厳しい気候が生み出す寒さや煩わしさを一番に感じるのではないだろうか。しかし、現実はまったく異なる。
まず最初に、フィンランドは国土の75%が森林に覆われている。つまり、公害が少ない。
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さらに、非常に質の高い教育システム、優れた社会サービス、高いレベルの自由と平等、そして寛大な国民性が加わる。その結果が、5年連続での首位獲得だ。
1位:フィンランド、2位:デンマーク、3位:アイスランド(7,557)、4位:スイス(7,512)、5位:オランダ(7,415)、6位:ルクセンブルク(7,404)、7位:スウェーデン(7,384)、8位:ノルウェー(7,365)、9位:イスラエル(7,364)、10位:ニュージーランド(7,200)。
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11位:オーストリア(7,163)、12位:オーストラリア(7,162)、13位:アイルランド(7,041)、14位:ドイツ(7.034)、15位:カナダ(7,025)、16位:米国(6,977)、17位:英国(6,943)、18位:チェコ共和国(6,920)、19位:ベルギー(6,805)、20位:フランス(6,687)。
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反対に、最下位の3カ国は、144位:ジンバブエ(2,995)、145位:レバノン(2,955)、146位:アフガニスタン(2,404)となった。そして、気になる日本の順位は54位だった。