2020年代の出来事を見通した大予言の数々:ノストラダムスからババ・ヴァンガまで
いつの時代でも、未来にどんなことが起こるのか気になるのが人間というもの。実際、太古の時代からさまざまな文化圏で予言者や聖人、教祖が未来の姿を占ってきた。今回は、2020年代に関する著名な予言の数々をご紹介しよう。
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ノストラダムスことミシェル・ド・ノートルダムも、2022年にはすべてが暗闇に閉ざされる3日間が訪れるとしている。さらに他の予言者には、ノストラダムスの言う「闇の3日間」に加えて火の雨が地球に降り注ぐとする者もある。
幸いにも人類は2022年を生きのび、火の雨が地球に降り注ぐこともなかったようだ。しかし、こうした予言が外れた場合にそなえてノストラダムスは、この時代の深刻な経済危機についても予言を行っている。
ノストラダムスが示唆する経済危機はこの20年で3度目の大不況となるという。実際に不が迫っている感もあるが、これは衝撃的な予言というよりも、一定の経済サイクルと考えることができるかもしれない。
100年以上前、ロシアの宗教指導者であるオプティナのネクタリオスは、衝撃的な予言を行った。ネクタリオスは夢の中で「人類は”22年”に滅亡する」という神のお告げを聞いたというのだ。
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ネクタリオス自身は20世紀初頭まで生きていたため、人類の終末が1922年に訪れると考えていたようだ。ご存じのように、1922年に終末は訪れなかった。そして2022年に関しても当たらずに済んだようだ。2122年になってもネクタリオスの予言が当たらないことを祈るばかりだ。
中世の予言者ヴァシリー・ネムチンは、2023年に関して「小さな黙示録」と呼ばれる予言を行っている。ネムチンがその内容を具体的にしていないことから、どんなことも起こりうる一方、何も起こらない可能性もある。なお、ネムチンについては、20世紀末にロシアの占星術師が生み出した架空の人物だという説もある。
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また、「小さな黙示録」よりずっと悲観的な予言もある。正教会の予言者の中には、2025年には宇宙人がこの世界にやってくるとするものもある。もちろんそれは表敬訪問などではなく、地球の植民地化のためにほかならない。
地球外生命体の到来については、有名なババ・ヴァンガも言及している。ババ・ヴァンガはブルガリアで1911年に生まれ、1996年に亡くなった予言者だ。
オーストリアの物理学者ハインツ・フォン・フェルスター(1911-2002)は、「科学的と思われる方法で」計算したところ、世界の終末は2026年に訪れるという結果が出たという。
一方、ノストラダムスはその四行連詩を通じ、アジアのタタール族の国家が世界で最も影響力のある国の一つになるとしている。タタール族は全世界にとって高い価値を持つ物質を領土内に発見し、それにより成功を手にするというのだ。2026年がきわめて興味深い年となることは確実といえるだろう。
ババ・ヴァンガの予言には、人類は2028年までに火星と金星を探査するというものもある。惑星探索を行う理由のひとつは、地球で応用できる新しいエネルギー源を開発することだ。イーロン・マスクはこの予言に大賛成しているに違いない。
新たなエネルギー源に関しては、二人の予言者の間で見解が対立している。ブルガリアのババ・ヴァンガは核融合に関係するとし、ノストラダムスは音波から来るとしているのだ。もちろん、どちらのエネルギー源も将来的に広く使われるようになる可能性はある。しかし、2028年までに人類が絶滅している可能性もゼロとは言えず、何が起こるかは誰にも予測不能だ。
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アメリカの著名な発明家レイモンド・カーツワイルは、複数の音声認識システムを開発したほか、AI(人口知能)、インターネット、VR(バーチャルリアリティ)の出現を科学的に予測したことでも知られている。テクノロジーに関する彼の「予言」は、驚くべき精度で的中している。
カーツワイルは、パソコン、インターネット、情報伝達のためのワイヤレスシステムの発明を予言した。そして将来については、2029年までにAI(人工知能)が人々の日常生活に完全に定着するとしている。
2030年にはインターネット技術およびAI搭載製品が一般化した社会への移行が完了すると、レイモンド・カーツワイルは述べている。人々はほぼ完全にバーチャルリアリティの世界に浸るようになり、現実社会との接点が少なくなっていくだろうとも。
さらにレイモンド・カーツワイルは、2031年に医療を中心とした科学分野における革命が起きるとし、人間の臓器移植に必要となるクローン臓器をつくる装置が、世界各地の数多くのクリニックで使えるようになるだろうと予測している。